写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

06 2日目昼 バンコク駅前ホテルと地下鉄(2020年1月8日)

   今日から3泊は駅前ホテルです。OYO 140 The Krungkasem Srikrung Hotelといいます。すぐ見つかりました。ですが駅前通りは車がビュンビュンで、横断歩道らしきものもなく、目の前なのにどうやって行けばいいかわかりません。歩こうとしたら車止めだったらしく戻るように手で指示されます。苦労して車道を渡り、駅横の運河の橋を渡ってようやくホテルへ。

 

   まだ午前中ですが、チェックインを受け付けてくれました。少し古いホテルで、ロビーは南洋華僑風という感じです。一昔前のタイのイメージに近いです。

 

 予約の紙を見せます。ここだけ後払いだったのですが、予約の時は11394円だったはずなのに、12229円と言われます。バーツ払いだと3159バーツ、バーツ払いか円払いかと聞かれます。クレジットカードの円払いにしましたが、あとでガイドブックを読むと、円払いだとレートが不利だそうで、バーツ払いの方がいいそうです。

 

 あと6時半から朝食があると言われます。翌日からは朝早くに行動しなければいけない日程なので、朝食抜きにしたつもりだったのですが、そう言われるともったいないので急いで食べようと思います。

 

 部屋は予約の時確認したとおりバスタブ付き。確か三菱製の冷房もありました。東芝製のテレビがありますが、リモコンがつかず、見られません。冷蔵庫はシャープ製のよう。部屋はいちばん広い部屋で、どうも他の部屋はシャワーだけのようでした。ということで荷物を置いて、町へ出かけます。

 もう11時過ぎですので、今日は半日ほどでバンコクのベタな観光地巡りをします。バンコクには「三大寺院」というのがあるそうで、これを回って、余裕があれば、「バックパッカーの聖地」と言われているカオサン通りに行こうと思います。

 バンコク駅周辺ファランポーンという地域のようですが、ここから地下鉄に乗っていきます。実はごく最近まで、この地下鉄はファランポーンが終点だったのですが、新規開通区間ができて、環状線化されたということです。

 

 まず、チャオプラヤ川向こうの「ワットアルン」というところがいちばん行きにくそうなので、そこへ向かいます。そこに行くには、新規開通した部分に乗るのが便利なようですが、ガイドブックには未開通の部分は予定線として点線表示がされているだけで、どこに駅があるのかわかりません。
 
 また苦労して車道を渡り、地下鉄の駅に行きます。地下鉄はMRTといってこの線はブルーラインバンコクというところは水性豊かな地域、言い換えれば地盤が軟弱で、地下鉄建設は不可能と思われていたそうですが、日本が援助して地下鉄を作ったそうです。その旨を書いてある掲示がありました。

 

 自販機で切符を買います。英語表示に切り替えて買いますが、この自販機、画面上で矢印を路線図上の行き先の駅が表示されているところまで持って行ってクリックする、という買い方です。ところがうまくいかず、苦労します。多分ここが一番近いだろう、と推定して「イサラパープ」なる駅までを買います。もっとも、タイの地名は難しく、イスラ何とか、という程度にしか認識できません。

 

 切符といっても丸いプラスチックコイン式。韓国の大邱と同じです。23バーツ。下に降りて電車に乗ります。新しい電車ですが、座席数が少ないです。プラスチック製の椅子。降りるところを間違えないように、駅の数を数えておきます。4つめの駅。

 駅は閑散。外に出るとやはり熱帯の日差しです。多分こっちの方向、と推測して歩いて行きます。途中で曲がって歩いて行くと、おいしそうな屋台がありますが、道を迷わないように、食べるのを見送ります。一回大通りに出て、右へ曲がって歩いて行くと橋があり、こちらではないな、と確認して戻ります。今度は白い塔が見えて、道路を渡りますが、危ないです。あそこだろう、とそっちに向かって歩くと、やはり入口がありました。どうも裏口のようでした。とにかく、「ワットアルン」(「暁の寺」の意味らしいです)にたどり着きます。

 

 

 
 

05 2日目朝 ドンムアン駅からバンコク・ファランポーン駅へ(2020年1月8日)

 さて2日目、1月8日(水)。民泊というかコンドミニアムはきれいです。出発までは散々だったこの宿ですが、いざ泊まってみると、宿泊自体はOKでした。高級マンション街なのでしょう。タイの人でもこういうところに住めるのはそれなりの階級なのだと思います。ただ、似たようなマンションが林立しているので一人では絶対にたどり着けないと思います。

 朝なので様子見のお散歩。駐車場に車がいっぱい停まっています。いわゆる「ニュータウン」なのでしょう。この団地の入口にセブンイレブンがあったのでここまで買い出し。おしゃれなカフェがあったりします。

 

 セブンイレブンはずいぶん大きいです。ちょっとしたスーパー並みです。そこで、ホットドッグ29バーツ、ヤクルトみたいな飲み物(容器は大きかったです・オレンジの字と青字の容器があったのですが違いがわからず、オレンジを買いました)10バーツ、それとタイ文字の横に日本語で「はなみ」と書いてあるスナック菓子10バーツ。城と桜をバックにイケメン君がパッケージに載っていた思います。計49バーツ。

 

 レジで支払うとき、若い男の店員が「袋の配布はやめた」という英語の札を見せます。それでもくれましたが。この「はなみ」という菓子、かっぱえびせんの類です。ちなみに本家かっぱえびせんもタイで「はなみ」と並んで売られていました。明治とかグリコとか、タイでは日本企業がまだ頑張っている感じです。

 「はなみ」ですが、『はなみ」のCM動画』の記事で紹介したとおり、帰国してからCM動画を検索すると、なんとCMに出てくるタイ人が大日本帝国」と書いた旭日旗の模様のTシャツを着ています。

 

 韓国が旭日旗を「戦犯旗」とよんで排斥しようとしているのに、タイはずいぶん違うなあ、タイは第二次大戦の時枢軸国側だったのですが、それにしても、まさかこんなTシャツを着てCMに出るとは。どういう事情かわかりませんが、韓国人ならひっくり返るでしょうし、日本人の私もひっくり返りそうになりました。一体本当にこのCMタイで流れたのか、どういう事情でこんな格好をしたのか、同じアジアでもずいぶん対日感情が違います。

 それはさておき、わからないなりにTVをつけます。イランとアメリカの間でなんかあったようですが、よくわかりません。ミサイルかなんかが飛んでいる映像があります。まさか戦争始まったんじゃないだろうな、と思います。

 

 8時になると、王様の映像が出てきて、国歌かなんかの歌が流れ、国民が直立している映像が流れます。タイではあらゆるところに王様や王族と思われる女性の肖像があり、仏壇の前のように花や飾り物があります。駅のホームなど大概置いてあります。

 1日目は念のため出発を遅めにしました。9時に迎えが来ることになっています。早めに出ます。玄関には掃除の女性がいました。業者がこのときLINEを何度も送っていたのですが、スマホを持たない私は当然知りません。帰国してから見ると6分遅れるとのことでしたが、3分前には玄関前に到着していました。

 

 今度はタクシーでした。朝ですから外が見えます。裏道を通ったり、東南アジアらしい雑然とした市場も見えます。広い近代的な通りに出て、一直線。運転手は愛想がいいです。ロシアと違って愛想がいい人の多い国だな、という印象。英語でどこへ行くのかと聞かれます。バンコクに行くためドンムアン駅へ行って欲しいと言います。

 

 100バーツの送迎料金と聞いていたので料金を払おうとしたら、無料と言います。行きの時は払ったのですが、そのときも運転手はチップでももらう感じで嬉しそうでした。それで今度も「チップ」といって20バーツをだしました。タクシーメーターは100バーツまで行かなかったはずです。

 近代的な道路や高架、空港やホテルに挟まれたドンムアン駅ですが、ここだけ前近代的。でもこういう方が東南アジア感があっていいです。ホーム上の切符売り場でバンコク行きの切符を買います。9:15分頃についたのですが、なぜか一本あとの列車の切符を売られます。45分ぐらい乗るのですが、たった5バーツ。20円です。それなのに切符はコンピューター発券で3等自由席なのに一昔前の日本の指定券のような切符です。

 9時20分過ぎに列車が入ってきました。ディーゼル機関車に牽かれた客車列車です。なんでこれに乗せてくれないんだ、と思います。長距離列車だったからかもしれません。30分ほど待って、9:43発の今度は近郊列車らしいディーゼルカーが来ました。確か7分ほど遅れていました。ホームが低いので列車についているステップを昇ります。ステンレス車ですが、ちょっとボロ。

 窓から外を眺めます。大規模な近代的施設の工事をしているところや、いっぽうでスラム街のようなところもあります。それでも衛星放送のパラボラアンテナがありましたが。

 

 冷房はなし。扇風機がありますが、暑いです。さすが熱帯。1月でも30度を超えていたと思います。そうこうしているうちにバンコク中央駅。10:35着。ファランポーン駅とも言うそうです。頭端式の駅で駅舎はカマボコのようなドーム型です。上野駅みたい。駅のいちばん端のホームに露店の散髪屋が並んでいます。駅のホームで散髪屋をやっているわけです。


04 1日目夜 ドンムアン空港から民泊にたどりつく(2020年1月7日)

 さて、飛行機を降りると、やはり一瞬ムワッとします。長い通路を通り、入国審査場へ。バンコクには2つ空港があり、この飛行機はドンムアン空港という空港に着きます。この空港は古い方の空港で、今は国内中心だそうです。羽田や韓国の金浦空港にあたる空港のよう。国際線でもLCCはこちらにつくようですが、多分こちらの方が規模が小さいので助かります。大邱ウラジオストク並みかと思っていたのですが、それよりは結構大きい空港でした。建物は少し古めのようですが、その分異国感があります。

 入国審査の前に両替所が数軒あり、それぞれの銀行のブースから手招きをして、客引きがすごいです。そのうち1つに行ってとりあえず3万円両替。係員は愛想がいいです。でも隣の女性係員が同じ銀行なのに「チィッ」と口をならします。そんなに競争が激しいのでしょうか?3万円が7890バーツ。だいたい1バーツ=3.8円ぐらいでしょうか、バーツという通貨単位を知っていただけでしたが、台湾元と同じぐらいです。一応、1バーツ=4円と考えることにします。

 入国レーンに並びます。やはり中国系と思われる人が多いです。ASEAN専用レーンが外国人用とは別にあり、やはり東南アジアなんだな、と思います。入国審査官はタイ人の若い坊主頭の男性。指紋を3種類と写真を撮られます。審査官はうまくいかない人には外に出てやり方を優しく指示しています。私の番が来ました。私はいつも指紋がうまく採れません。なんとかやりました。審査官は愛想がよく、「ありがと」などと言います。最初に出会うタイ人が愛想がいいとその国の印象がよくなりますね。

 外に出てエスカレーターを降ります。1泊目のすったもんだした民泊の業者からは20:00に空港の3番出口で待つようにという連絡でした。こちらとしてはよく到着ロビーで名前を掲げて待っている業者がいますのでこういう風にして欲しかったのですが、「建物の中に入ることはできない」とのことでした。仕方ないのでそこにいって確認することにします。

 到着手続きが済んでまず3番出口を探しましたが、到着ロビーの目の前ですぐ見つかりました。車が数台停まっていて、出迎えのため待っているようです。ははあ、そういうことか、と思います。車を離れて中まで迎えに行くことはできないようです。夜なのに建物の外に出るとムワッとして大丈夫か、と思います。

 入国審査が終わったのが18:30過ぎ。まだ一時間半あります。ということであちこち歩き回ります。着く前はもっと早く来て欲しかったのですが、時間に余裕があったのでかえってよかったです。古い公衆電話が結構あったので民泊業者に連絡しようかと思ったのですが、下手な片言英語ではかえって混乱するし、料金もわからないので、やめました。

 朝にサンドイッチを食べただけなので、食事をします。でもタイ料理などほとんど食べたことがないので大丈夫かと思います。さりとて、いきなり洋食なんかは嫌です。ウロウロしていると、海南鶏飯」と書いてある店がありました。タイ料理なのか、南方系の中華料理なのかよくわかりませんでしたが思い切って入ってみます。

 

 とりあえず無難そうなカニチャーハンを頼みました。食べてみるとおいしいです。こんなことで、この国は大丈夫だ、という気になりました。174バーツと書いてありましたが、請求は191.40バーツ。サービス料か税金がかかるようです。空港内にしては庶民的な雰囲気の店ですがそれなりの値段です。

 そのあとセブンイレブンがあったので行ってみました。タイ文字の品がほとんどですが、日本製品や日本企業の製品が目立ちます。歯磨きセット、カミソリ、それに明治コーヒー牛乳、抹茶ポッキーを買いました。計184バーツ。ロシアや台湾と違ってハングル表示のものはほとんどありません。まだ日本企業が強い地域のようです。他のセブンイレブンでも「辛ラーメン」の類しか見かけませんでした。カミソリはロシアも含め、これまで行った国ではどこへ行ってもGilletteの製品でした。

 事前に調べたところ、ドンムアン空港からドンムアン駅に向かう通路の入口がわかりにくい、との情報があり、それを確認しに行きます。確かに入口は小さく、目立ちませんし、階段を昇ったり降りたり、白くて小さいドアを開けて駅に向かう通路があります。事前にネットの動画などを見ていたのでわかりましたが、何も見ないで行くと、目の前に駅があるのにどうやって行くかわからないでしょう。最終日に泊まる空港直結の高級ホテルの通路はさすがにすぐわかりました。ここへ行く通路の途中にその小さな白い扉があるのです。

 ドンムアン駅に向かう古い通路を歩いて行くと、その先に駅があります。駅舎はなく、オレンジの屋根に吹きっさらしのホームがあり、そこに露店の食堂や売店、切符売り場と両替所もあります。暗くていかにも南国の発展途上国の駅ですが、両側に新しい車がビュンビュン走る広い道路があります。駅だけ取り残された感じで、上には高架まであります。そのため、空港から駅に向かうには跨線橋状の通路を通らなければいけないわけです。列車も見かけましたが、古くさい感じです。

 空港に戻り、3番出口で待ちます。蒸し暑いです。まだだいぶ時間がありますが、不安です。一応服装や持ってきたバッグの写真を業者にLINEで送っておきました。でも不安なので、さらに首からかける自分の名前を大きく書いた名札まで作って持参しました。こんなものを首にかけているとマヌケですが、いざとなれば仕方ありません。

 

 待ち合わせ時間のだいぶ前に、一度声をかけられましたが、別の人を迎えに来た人でした。19:50、私の名前を呼ぶ人が車から降りてきました。もう安心。愛想のよい人です。タイ人は愛想がいいのかな、と思います。ホッとしました。

 送迎車に乗ります。予約したところは「プラム コンド ドンムアン エアポート トランスファー」というところ。よくみればコンドミニアム形式で、トランスファーと書いてあるのですが、空港直結のそんなところがあるのか、と勘違いしてしまったわけです。 

 

 夜の道を進みます。整備された道路です。途中で左に曲がります。「マックスバリュー」なんかがあります。いったん高架鉄道の走っているところまで行き、Uターンします。予想通り、高級マンションが並んでいるところに入ります。いっぱい建物が並んでいるので運転手もよくわからない様子。セキュリティーが厳しいのか、途中に何人も係員がおり、運転手が係員に聞いてようやくたどり着きました。サイトに送迎100バーツと書いてありましたので渡します。

 やはり高級マンションで一階だけコンドミニアム形式になっています。指定された番号が6ケタだったので変だなと思っていたのですが、建物と部屋の番号だったようです。郵便受けはすぐ見つかり、カードと鍵がおいてありました。

 

 カードをかざして通路に入り、鍵を開けましたが開きません。運転手が外から覗いていたので「開かない」というそぶりをします。でももう一回やってみたら開きました。いちばんの不安がうようやく解消しました。
 
 中に入るとおしゃれできれいな部屋です。全体的に白く、壁には世界地図のウォールステッカーが貼ってありました。キッチンもあります。ただしバスタブはなく、シャワーのみ。新婚旅行にでも似合いそうです。こちらは中年男性の孤独旅ですが。テレビはサムスンでしたが、クーラーはハイアール、冷蔵庫は三菱でした。このあとも三菱電機製品をよく見かけ、タイでは三菱電機が強いのか、と思います。

 ようやく安心して眠れます。といってもやっぱり緊張していますのでそんなに眠れませんでした。あと、空港の近くなので飛行機の音が結構うるさいです。寝室はガラスの扉で仕切られていました。

 

03 1日目昼 千歳からバンコクドンムアン空港へ(2020年1月7日)

   すったもんだのあげく、不安のまま出かけることになった、タイ旅行1日目です。

 

 1月7日(火)、荷造りをして家を確認して出かけます。青春18きっぷの5日目が残っているので普通利用。途中から乗って私の向かいに座った人は豆文字で小さいノートにびっしり何かを書き付けています。不思議な人です。もっとも、スマホを持たずにひとりで海外旅行をする私もかなりの奇人変人でしょうが。

 南千歳8:52着で乗り換え出発8:54。新千歳空港8:57着です。国際線ターミナルへ向かいます。8月にロシア行きで使ったばかりなので何も心配していませんでしたが、たった4ヶ月の間に大幅拡張されてずいぶん広くなっています。びっくりしました。まあ、そうは言っても日本ですから大丈夫です。

 

 飛行機は11:55発ですから3時間ぐらいあります。まず、暑いところへ行くので、着ていたコートもジャケットもベストも脱いで一時預かり所へ預けます。ここはよく利用するようになりました。Yシャツ一枚になります。

 

 チェックイン。行きは追加荷物もなく座席指定もしませんでした。そのあと、この日はどうなるかわかりませんから、拡張された部分にあったローソンでとりあえずサンドイッチを買って食べておきます。

 出国審査。今までと違って自動化されています。一応横に人がいて、パスポートをスキャンするように指示されますが、置き方を間違えて「こうするんですよ」というふうに直されます。ということで出国スタンプはなし。こういうものを集めるのが好きなのでがっかりです。電子化も結構ですが、ハンコとかを集めるのが好きな私としては出国スタンプをもらえないのが物足りません。それに5年前の韓国旅行のとき、黙々とハンコを押している入国審査官の仕事はいいな、「入国審査官になればよかった」と思ったことがありますが、こういう仕事からなくなっていくのですね。まだ出発まで相当時間がありますから、空いていました。

 中に入って待ちます。広くなったので一応見て回ります。これまではLCC利用の場合、バスで運ばれたのですが、今回はボーディングブリッジから乗れるようです。考えてみれば、バスの場合、いったん寒い外に出なければいけませんから助かりました。IT化で出入国審査官の仕事はなくなりましたが、寒い中で整備したり荷物を運んだり、ボーディングブリッジを動かす人はいまだにいます。こういう仕事の方がよほど大変で自動化できないものかと思います。

 今回利用したのはエアアジア621便。11:55定時に新千歳空港出発。この会社、どこの会社なのか、どうもタイの会社のようですが、今ひとつよくわかりません。ですが遠いバンコクまで8時間も飛行機に乗るのに、片道2万円を切る価格を出してくるLCCなので助かります。

 

 チェックインのとき、座席を聞かれず、29Gという席を指定されます。Aだと確実に窓側なのですが、Gだとどこになるかわかりません。乗ってみると9列席で通路側。翼のあたり。エアバス330のようです。どうも窓側にしても20番台は避けた方がいいようです。満席ではなくやはり外国人優勢で日本人はちらほら。ただ、日本人はガタイのいい老人が数名。建設会社の社長か、といった風情です。ゴルフにでも行くのか。

 

 私とその日本人の間にタイ人青年。飛び立ってシートベルト着用サインが消えるとすぐに立ち上がって空いている窓側の席に移ってしまいました。まあこちらとしてもその方が居心地がいいのですが。しかしなぜ空いている席があるのに固めて座らせるのか不思議。

 しばらくすると、窓を閉めるようにアナウンスがあります。英語とタイ語の他に、録音された日本語アナウンスもありました。通路側でがっかりしていたのですが、これなら窓側に座っている意味がありません。トイレに行くことを思えばむしろ通路側の方が都合がよいです。

 

 しかし、何しろ8時間も座っているので大丈夫かと思います。昔は札幌と西日本を往復する必要があって特急「白鳥」に12時間以上、何度も乗りましたが、このところ寄る年波で腰痛もちになり、8時間のフライトが不安でした。ですが飛行機の座席はLCCでもそれなりにいいらしく、バンコクまで腰が痛くなることはありませんでした。シートピッチもさほど狭いと感じませんでしたし。

 そうはいっても8時間は退屈です。徹夜したので眠るつもりだったのですが、意外にも緊張しているのか、眠れません。横のおじさんはスマホで映画を見ています。私はもちろんスマホを持っておらず、仕方なく持ってきた読書灯をつけて「地球の歩き方」と「タイ鉄道旅行」という本を読みます。今回タイの知識がないので、初めて知ることが多いです。

 

 機内サービスはなく、別料金を払った人だけ食事サービスがあります。飲み物も機内販売しますが、バーツ払いです。持っていません。検査の時に液体を持ち込まないよう言われるのですが、待合室で買って持ち込んだり、機内で買うのはOKのようでこれまた不思議です。

 タイは面白い、とよく聞くし、実際いろいろなものを見ると、面白そうなのですが、今までタイという国になぜか親近感がわきませんでした。私の場合、海外に興味を持つきっかけはBCL(国際放送聴取)か、海外文通でしたが、前者はタイの日本語放送はあったものの、番組はニュースだけで聞く気にならず、タイ人との文通もしませんでした。ですから親しみがわかなかったのです。

 

 それにタイ文字。文字が読めず、ハングルとキリル文字はかろうじて読めますがこの文字はとっかかりがありません。それで今まで行くのを躊躇していたのです。ですが香港に行くのを断念し、一方で去年から今年にかけては時間的にも金銭的にも何とかやりくりできるという珍しい年度ですので、どこか行かないともったいないと言うことで無理矢理行くことにしたのです。ですが行く前から一泊目の民泊の件ですったもんだがあり、大丈夫なのか、大変不安です。

 窓を開けるよう指示があり、着陸。残念ながら通路側ですので外の様子はわかりません。ほぼ定刻、バンコクドンムアン空港18:00着。日本より時差が2時間遅れていますので飛行中に直しておきました。もう夕暮れ、18:00頃に日が暮れるようです。とにかく、どうなることやらです。

 

 





 
 

02 0日目出発まで 民泊予約でドタバタ<その2>

  旅行は1月7日から5泊6日の予定なのですが、出発前から1日目の民泊との連絡がうまくいかず、参っています。なお、2泊目からは普通のホテルなので、心配なさそう。 

 

 旅程自体も香港に未練があったので、踏ん切りをつけて予約したのが大晦日、例の民泊予約も同じ日でした。旅程もあれこれ悩んで、あちこち行こうと思っていたのですがうまく日程が組めず断念。さらについでにラオスに行こうかギリギリまで悩み、結局やめましたが、バンコク周辺だけでは6日日程を持て余しそうです。

 

 やはり韓国でやったような語学超短期講座もあり、それなら出発直前に申し込んでもいいかな、と思ったですが間に合いませんでした。その前にオプショナルツアーも一つ申し込んでおきました。こちらはスムーズでした。

 

 最終日はもう仕方ないので早めに高級ホテルにチェックインしてホテル内でグダグダしようかと考えています。でもそれだってどうなるか。

 

 ネットの地図を見てもグーグルマップは肝心の鉄道路線が薄くしか表示されないので、土地勘がつかめません。ロシアの場合は言葉がわからないのでかなり調べ、きちんと予約も取っていったのですが、どうも今回は要領を得ません。鉄道も予約を取ってまで行く長距離旅行はあきらめましたので、近郊線に乗るだけの予定になりそうですが、それだってうまくいくか。

 

 1日目の宿泊先は1月6日の夕方6時に連絡が来ると言うことでしたが、来ないので7時に、こちらから連絡したらようやく返事。チェックインの仕方を写真で送ってきました。やはりマンションの一室を民泊にしているのにひっかったようで、郵便受けに鍵がおいてあり、それを持ってオートロックを開けるようです。

 

 肝心の送迎サービスはどうなったのかということですが、その返事が来ません。向こうもこんな客が来るとは思わず、困惑しているのでしょう。出発前日もLINEで連絡を続けました。どうしてメールで対応してくれないのかわかりません。それと何度「携帯を持っていない」ということを書いても理解してもらえません。ついたらLINEで連絡するように言われます。延々と英語でLINEを続けます。「英語がわからないのか?」などとも書かれます。確かに全部落ち着いて理解しているわけではありません。

 

 話の成り行きの中でこの業者(女性)の旦那が韓国人であるということがわかり、韓国語の方がマシかと思って韓国語でも書いてみましたが、「英語で書くように」と言われます。まあ、「I do not have a mobile phone and do not use LINE.」と何度も書いているのにこの調子ですから、仮に日本語で書いても理解してもらえなかったのでしょう。どうも携帯だけで商売しているのかと思われます。結局深夜2時頃まで断続的に連絡を取り合い、最終確認の連絡をして「OK」という「スタンプ」が来たのが深夜3時過ぎ。現地時間でも深夜1時ですから、向こうも「なんなんだこの客は」と思っていたことでしょう。徹夜になりました。

 

 帰宅してからLINEを確認してみると、宿泊翌日も業者の女性とその旦那の韓国人男性から「タクシーが遅れる」旨のメッセージが何度も来ていました。向こうは返事がないので心配したかもしれません。たまにネットで「もうeメールは古い」と書かれていることがありますが、実感しました。結局携帯を持っていることが前提のサービスのようで、大失敗。

 

 宿泊当日の話は後ほど書いていきますが、結局は「案ずるより産むが易し」で問題なく泊まれたのです。むしろ安心していたオプショナルツアーの予約の方で問題が起きてへこみました。これから書いていきますが、旅行中もトラブル連発で、無事帰ってこられて済んでみれば面白かったといえるのですが、これらのいくつかもスマホがあれば起きなかった問題です。

 

 まあそういうことで徹夜の上に不安だらけで出発しました。そこからは次回に。