写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

12  渡辺真知子「かもめが翔んだ日」 

   昨日は「ウナギを食べた日」というタイトルの記事を投稿しましたが、そのタイトルで思い出したのがこの歌。ちょっと安直ですね。日本の大ヒット曲は私がうんちくを述べてもたかが知れていますし、下手なことを書いて恥をかく可能性もありますから避けてきましたが、たまには取り上げることにします。

 

 近頃は、今年のヒット曲、と聞かれても全く思い浮かばない私。むしろスタンダード化した昔のヒット曲を耳にすることの方が多い、という状態になっています。私にとって、夏になるといちばんよく聞く曲がこの曲でしょうか。 

 

 ということで、先日来、渡辺真知子の歌を聴いています。1978年の夏にかもめが翔んだ日という歌がヒットしていましたが、覚えていますか?

 

 当時小学生でしたが、この人の歌が好きでした。この年、「ザ・ベストテン」が始まり、この番組を最初に見たとき、第10位だったのがこの人のデビュー曲「迷い道」でした。子供心にずいぶん斬新な歌だな、と思って気に入ったのをよく覚えています。この頃、「フォーク」にかわって使われるようになった、「ニューミュージック」というジャンルを象徴する歌手だったと思います。

 

 2曲目のシングルがこの曲だったはずです。久々に聞くと、夏らしいなあ、と思います。懐かしい夏、でももう42年前(2020年現在)だと思うと愕然とします。なんでそんなに時間が過ぎてしまったのか。どうして今、こんなになってしまったんだろう、と思いながら。

 

 この年の年末の「賞レース」で彼女は新人賞の常連となり、多くの場合、「最優秀新人賞」に選ばれていました。私は当然彼女を応援していましたから、毎回ハラハラドキドキ、最優秀新人賞に選ばれれば、「やったー」と自分のことのように喜び、選ばれない場合はがっかりしていました。

 

 ユーミン中島みゆきと違って、「シンガーソングライター」の中では、よくテレビに出ていた方だったので、創作活動に時間をかけることができなかったのか、人気歌手としては長続きしませんでしたが、その分、私のような子供でもファンになることができました。

 

 私は基本マイナー指向ですから、彼女の曲でもあまりヒットしなかった別の曲にも思い入れがあるのですが、今回は昨日からの流れでメジャーなヒット曲を取り上げてしまいました。機会があればマイナーな方も取り上げてみたいと思います。

 

 ただ、歌の記事は自分の思い出を語るだけになってしまいがちです。曲の分析などができないので音楽の素養がないことが歯がゆいですね。この年になって困っています。ブログをやってみていろいろな分野の勉強が不足しているな、と思うようになりました。

 

 それでもこれから数日間、歌の記事を書き連ねていきます。

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05 ウナギを食べた日

 皆さんは最近ウナギを食べたことがありましたか?近頃すっかり高くなって手が出ませんね。スーパーでも売ってはいますが、おいしいかどうかわからないようなのが1000円以上しますので躊躇して買わずじまいです。

 

 なかにはお金持ちの方で今でもよく食ってるよ、という方もいらっしゃるかもしれませんが。こちらは3年前に食べたのが最後です。そのとき記録しておいたものがありましたので、ちょうど3年後の今日の記事として紹介します。あれから一度も食べていません。庶民の食べるものではなくなりましたね。

 

 2017年7月29日。この週はうまくいかないことがいろいろあって、鬱気味でした。気晴らしに札幌に出ましたが、はじめ行ったところではあまりうまくいかず、鬱が治りません。そこで思い切って大丸の上のレストラン街でうな重を食べて気分転換することにしました。もっと高級な店もあるのかもしれませんが、庶民にはデパートのレストラン街が限界です。それ以上だと雰囲気に飲まれて、いくらおいしい店でも落ち着かないでしょう。

 

 「竹」をとり、肝吸いをつけて3800円ぐらいになります。はじめはとても手が出ない、と思ったのですが、ちょっとした服やマッサージの値段と比較して考えると、まあ年に一回ぐらいならいいか、という気がしてきて食べる気になりました。「40分ぐらいかかります」といわれて、普通なら「おやおや」と思いますが、これだけの値段ですから、かえって時間がかかる方が最初から作っているのかな、という気がしてありがたみが増します。ということで雑誌を読んで待っていました。

 

 昔はこの店でも、すぐ出てきたと思います。ウナギの高級化で客が少なく高くなったのでその代わり手間をかけるようになったのかもしれなせん。店はガラガラ。客はもう一組ぐらいしかいません。
 

 ようやく来たウナギですが、2切れ、まあまあの長さですので、こんなもんか、と思います。ただ、ご飯が少ないです。お上品なのか。「山椒をかけてください」というのでかけたら、結構高級な山椒なのか、なかなか風味が強いです。ちょっとかけすぎかたな、と思います。タレのかけ方もお上品です。ウナギはそれなりの質で、おいしかったです。肝吸いの肝もなかなかいい肝でした。まあしかし、よくて1年に一回、2~3年に一回ぐらいかなあ、と思います。

 

 昔はせいぜい1800円ぐらい、1990年代初め、大阪にいたとき、500円のうな丼があったなあ、というのも思い出しました。

 

 それから、子供の頃、金沢に炭火焼きのおいしいウナギとドジョウの蒲焼きを売っている店があって、うちではいつもそこで買っていたのですが、閉店するころには気位が高くなって中学生の私がお使いに行っても売ってもらえず、祖母が自分で行かないと売ってくれなくなってしまったりしていたなあ、などということまで思い出しました。

 

 こうして無理矢理、庶民が分不相応なウナギを食べたことも思い出になるのでしょうか。

 

 ここからは2020年の今の感想。やはり1年に一回どころか、3年たった今でもお目にかかれていません。今、25年前に住んでいたところと同じ町内に住んでいるのですが、25年前は近所に生協があり、ここの国産ウナギが安い割においしく、夏場毎日のように買って食べていたのを思い出します。ですが25年たって戻ってくると、生協は閉店し、建物だけが残っていました。もちろん安いウナギはありません。

 

 こんな記事をまとめていると、久しぶりにうな丼食べたいな、という気がしてきましたが、出費激増の昨今、やめておいた方がいいかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

03 求められすぎ

 5月までの在宅勤務期間中、改めて思ったのは、自分がいかに家事をおろそかにしていたか、ということ。いつもは仕事で心身ともに疲労困憊し、家では、ぐったり、「気晴らし」をいいわけにパソコンをいじり、寝るだけ。最低限のことしかしていませんでした。在宅勤務であれば、仕事の合間にちょっと掃除をしたり、ゴミを捨てたり、洗濯物を取り込んだり、ということができます。むしろそれが気分転換になりました。

 

 仕事も家事もこれぐらいがちょうどいいのでは、普段はとてもやりきれないことをやっているのでは、と思いました。

 

 ですが6月も過ぎ、7月になって仕事中心にならざるを得ません。転居してまだ数か月ですから、なんとか家事も…、と思うのですが、なかなか難しいものです。

 

 今、我々は、仕事でも成果を求められ、男女ともに家事もやれ、地域にも貢献しろ、さらに余暇も充実させろ、社会や政治にも関心を持て、世界にも目を向けろ、環境問題にも配慮しろ、さまざまなことを求められています。健康にも留意し、運動やりましょう、ITにもついていかなければ…生涯学習を!。

 

 私は仕事もアップアップ、生産性も低いです。生産性を上げたら仕事時間は短くなるかもしれませんが、余計疲れるでしょう。結婚もしていませんので少子化の原因をつくっています。若いときは心身ともに、とてもじゃないけど恋愛する余裕がありませんでした。

 

 結婚して子育てしている人はよくやっているなあ、自分の時間がないんだろうな、と思います。みんなやっていることですが、私には結婚して仕事も子育てもバリバリやっている人がスーパーマンに見えます。

 

 今の世の中、それぞれの立場で提言されていること、一つ一つはごもっともなのでしょうが、とてもついて行けません。それが多くの人に不全感をもたらしている一つの大きな原因なのではないでしょうか?

 

 

 

 

02 マイナンバーへの違和感

 皆さんはマイナンバー賛成派ですか?私はかなり抵抗感があります。この制度が始まったとき、実は通知を面倒くさいと言うこともあって受け取りませんでした。ところが、職場に出せ、という話になって、取りに行かなければいけませんでした。

 

 証券会社からも、届け出してくださいと言われていたのですが、ずっと出さずじまいでした。ですが住所変更を機についでに届けを出しました。

 

 こういうのも、余計な制度の一つだと思います。国家にすれば、管理しやすいのでしょうが、以前国民総背番号制、といっていた頃は、かなりの抵抗があって、実現できずじまいでした。ところが、名前を変えたらさほど抵抗もされずにいつの間にかこんな制度ができてきました。

 

 私は運動、特に球技が苦手で、「総背番号制」という言葉自体にすごく嫌な感じを受けていました。まるで野球の選手の背番号のように数字を全部振る、ということ自体にすごく嫌な感じを受けました。一方で漢字好き、ヨコ文字嫌い、というせいもあるかも知れませんが、このたびの「マイナンバー」という言い方も好きではありません。

 

 以前ある知人が、名前なんかやめて数字にしてしまった方がいいのでは、ということを話していたことがあるのですが、そんなのを想像すると、身の毛もよだつ思いがします。

 

 何かの必要でそのときだけ番号を振られたり、同姓同名が何人かいるのはやむを得ないと思いますが、自分に固有の数字が振られるというのはどうもあまり愉快ではないし、これが一人歩きするのは怖いな、と思います。

 

 韓国ではかなり以前から「住民登録番号」というのがありますが、これは軍事政権時代の発想ですね。しかも韓国では名前のほとんどが3文字、姓は金・李・朴で60%、さらに、ハングル専用政策のため、漢字名が違っていても、ハングルでは同じ表記になる、ということがあって、同姓同名がとてつもなく多いそうです。

 

 ですからクラスに同姓同名がいるのは当たり前、転居前の住所に宛てた郵便物も転送されずにそのまま前住所に投げ込まれる、ということが多いそうです。ですから、そういう国情であるならば、民主化後もそういう制度が存続したのはやむを得ないと思いますが、日本はそうではないのですから、もう少し考えて欲しかったなあ、と思います。

 

 こういうものに激しい反対運動が起きないのも最近の日本人が従順になった一つの証なのかも知れません。それともほとんどの人は賛成で、私はただ偏屈で、何にでも新しいことに抵抗を感じるから違和感を感じているだけなのでしょうかね?

 

 今のところマイナンバーカード」は持っていませんが、いずれ持たないといけないようになるのでしょうか?なんだかなあ、です。こんなことを言っている人間がいるから、日本の行政効率化が進まないのかもしれませんけど。

04 さくらんぼとすもも

 私は6月か7月頃、年に一回程度さくらんぼ」を買って食べます。こちら北海道では余市町や仁木町が産地のようで、こちら産のものが目立ちます。ただ、値段が400円から500円程度と決して安くはないので、1年に一回、という程度ですね。

 

 子供の頃はさくらんぼと言えば缶詰に入っていて真っ赤な食紅で色づけされていました。そしてフルーツポンチとかケーキの上に載っているもので、単体で食べた覚えはほとんどありません。

 

 子供の頃は西日本にいたせいかな、と思うのですが、成人後に北海道に来た後も、そんなに食べることはなかったかと思います。いつ頃から食べるようになったのかな、というと正確には覚えがありませんが、思い当たるのはアメリカンチェリーの輸入自由化が問題になった頃ではないかと思います。

 

 アメリカンチェリーより日本のさくらんぼの方がおいしい、といわれて、むしろその頃から日本のさくらんぼをあちこちで見かけるようになり、食べてみたらおいしかった、ということになって毎年買うようになった気がします。

 

 ネットで調べてみるとさくらんぼの自由化は1978年、「全面自由化」は1992年のとのこと。個人の印象ですが、まず日米経済摩擦でアメリカンチェリーが全面自由化され、それに対する日本のさくらんぼの危機が語られ、それによって日本のさくらんぼのおいしさが認識されて一般に広まっていった、という展開をたどったように思います。

 

 私も当初アメリカの圧力に反発し、応援の気持ちで買ってみたら本当においしくて、以後単純に「おいしいから」と思って買うようになったように思います。そういえばアメリカンチェリーをいまだに買ったことがありませんね。

 

 もうひとつ、私はこの時期になると「すもも」をやはり一回程度買います。これは子供の頃から食べていました。普通の桃も嫌いではありませんし、昔住んでいた岡山は桃の名産地でもあったので白桃も食べていたのですが、やはり高級感があり、庶民がやたらに食べるものではない、という印象を持っています。

 

 すももの方が多少庶民的で、酸っぱいのが自分の好みに合ったこともあり、スモモを好むようになりました。今は「すもも」というより、「プラム」と言った方がとおりがいいのでしょうかね?

 

 ところで、漢字で「すもも」は「李」ですが、何で中国や韓国には「李」姓が多いのでしょうかね?特に韓国では多すぎると言っていいくらいです。中学の時だったか、授業で「季」と書いた教師に間違いを指摘したことがありました。意地悪い生徒だったのですね。

 

 あとやはり中学のとき、文通をした韓国の子がやはり「李」さんでした。もう全く音信不通ですが、元気に暮らしているのでしょうか?韓国人の場合、同姓同名がむやみに多いので、今、名前で検索しても「この人だ」と思うような人物にヒットしません。

 

 果物の話を書くつもりが子供の頃のちょっと甘酸っぱい話になってしまいました。先日さくらんぼを買ったのでこの記事を書くつもりになったのですが、すももはまだ買っていません。夏の間に一度買っておこうと思います。