写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

02  1日目台北の夜 きっぷ購入と地下街など(2019年3月28日)

 18:00少し前にMRTの台北車站につきました。動く歩道があって、今度は台湾鉄道の台北車站に行きます。台湾の鉄道は日本からインターネット予約が出来るようになっています。その切符を取りに行きます。

 初めての台湾ですし、まあ無難なのは鉄道に乗ることかな、と思って台湾一周をすることにしていました。今は日本からネット予約できます。

 はじめは30日に時計回りで一周することにしたのですが、東海岸線は混むらしく、先日事故を起こしたプユマ号の指定をとろうとしたら、とれたものの、座席がドア手前の通路側、最悪の席です。他の予約も通路側で、最後の高鉄(新幹線)だけが窓側でした。

 ちなみに台湾は在来線が台鉄、新幹線が高鉄となって別の経営だそうで、別のサイトで予約します。高鉄は事前に窓側通路側の指定ができるのですが、台鉄はおかしなことにカード決済が済んだら座席番号が表示されるというシステムなのです。ネットにある人が台湾の車両の座席表を載せていて、それで調べたらその席が通路側でした。しかも日本語で予約できるのにカード決済画面だけ中国語。明細到着と引き落としが済むまでは、大丈夫かな、と思っていました。
 
 予約変更は出来ないとのことで、一度キャンセルしないと変更できません。しかも手数料がかかるそうです。ですがせっかく台湾まで行って通路側で鬱々していても仕方ないので、思い切って全部キャンセルし、29日に反時計回りで取り直しました。するとどうやらプユマ号その他も今度は窓側がとれました。しかもプユマ号は海側の窓のようで、やった、と思います。
 
 残った問題は新幹線(高鉄)で、予約し直してもよかったのですが、どうも外国人割引(20%)があるらしい、でもそれはネットで列車予約ができず、現地の窓口で列車と座席指定するシステムのようでした。ただ、ほぼ同じ時間に出発する、日本でいう「のぞみ」タイプと「こだま」タイプがあって、後者だと早割で35%割引になります。どのきっぷにしようか迷っているうち、早割期間が過ぎ、それなら外国人割引にしようと思って外国人割引の予約をして台湾に向かいました。
 
 まず高鉄の窓口に行きます。事前に紙に希望列車・「窗邊=窓側」と書いたメモと、外国人割引のeチケットを見せます。ですが第1希望の6:30発「のぞみ」タイプは通路側しかないとのこと。仕方ないので6:26発の「こだま」タイプにしました。これなら窓側があったのですが、この列車なら35%割引になったので、ちょっとがっかり。

 次に台鉄の窓口に行きます。こちらは決済が済むと表示される画面を印刷しなければならなかったそうなのですが、決済画面が中国語なのでうまくいかず、本来見せるべき印刷物を印刷し損ね、仕方なく予約番号と列車名が載った画面を印刷して持って行ったので、不安でしたが、難なく発行されました。ちなみに高鉄は自由席があり、台鉄は北海道新幹線方式で全席指定、指定でない客は空いている席に立席券(自願無座)で乗ってください、というシステムらしいです。とにかく切符が何とか入手できました。

 ホテルに向かいます。ホテルといっても安宿で、駅裏の下町っぽいところにある小汚い旅館です。ですが2泊で約5000円でした。

 2階に上がってロビーで鍵を受け取り、5階に上がります。薄いピンクの壁で窓のない狭い部屋でしたが、台湾っぽくて異国に来た気がします。事前の情報ではシャワーしかないとのことでしたが、古くさくてタイルがかけていたりしたものの、バスタブがあります。

 荷物を置いて探訪に出かけます。宿の人に「明天我要去5点半」と中国語で言うと、わかってくれたようですが、中国語であれこれ言われてわかりません。下手に中国語で言わない方がいいようです。ですが台湾人の英語もさっぱりわかりませんでした。
 
 とりあえず駅の地下街探訪。アピアになる前の札幌地下街のような感じ。桃園空港はまごつきまくりましたが、駅や地下街は思ったよりスムーズで、大規模でしたが名古屋あたりの地下街に行ったのと変わらないような気分でした。鞄屋が多く、時刻表がほしいのですが、本屋はなし。両替の時封筒をくれなかったので99元で財布を買います。
 
 一通りウロウロして、食事をしなければいけません。台湾らしいものを、と思っていたのですが、どこに入ればいいのかわかりません。

 一軒入りやすそうな店を見つけて、そこに入りました。おすすめの「梅花猪肉飯」と「魚丸湯」のセット100元。一種の豚丼と丸いかまぼこの類のスープでしたが、結構おいしい。とくに「魚丸湯」は魚系練り物好きの私好みの味でした。「好吃(ハオチー=おいしい)」というと、「ハオツー」と返されました。私の習った中国語は北京式ですから、発音が違うんだろうなと思います。

 さらに地下街をウロウロしていると、「中山地下街」という駅前地下街からさらに伸びた地下街に、さっきの店と同じ花蓮扁食」という店がありました。チェーン店のようですが、チェーン店の方が無難だったりします。地下広場のようなところに「盲人按摩」があり、地下街の通路で按摩をやっていて「アンマー」と客引きされましたが、このときは行きませんでした。

 

 いったん宿に戻ったのかそのまま行ったのか、とにかく地上に出て、今度は駅裏の町並みを探訪し、セブンイレブンに行きます。

 地下街の出口で夜なのにエアロビクスみたいのをやっていました。セブンイレブンで台湾っぽい飲み物、と思って「仙草蜜」というもののパックと、森永ミルクキャラメル(中国語表示で森永の台湾子会社が作っているようでした。品質も変わらなかったです。)、と「濃厚な味熟プリン」(日本語表示)というのを買いました。セブンイレブンのオリジナル商品は日本語表示。日本から持ってきているようでした。その他日本の菓子もあり、これは予想していましたが、意外だったのはハングルの袋に入った韓国の菓子も売っていました。

 「濃厚な味熟プリン」はよく見ると台湾の会社が製造しているのです。どうも日本人がお菓子のパッケージに英語やフランス語をのせている類のもので、日本語表示しているのでした。おなじ旧植民地でも韓国では絶対あり得ないですから、こういうのを発見すると韓国と台湾の差を感じて、実に面白いです。味も結構おいしかったです。

 

 買ったあと、袋をくれないので「バッゲージ」というと、2元だそうです。有料になるとこういうやりとりが面倒です。韓国でもマニュアル接客で意味がわからず、閉口しましたが、このあともこの手のレジでのやりとりで意味がわからず困ることになります。だいたいいわなくてもいい類のものですから、外国人だとわかった場合には必要最低限にしてもらいたいものです。

 袋はどうも台北市のゴミ袋として利用できるようでした。これは合理的です。あと、レシートはどの店でも同一様式で、脱税予防かなんかで統一の様式になっているらしいです。なにかで読んだのですが、このレシートが宝くじになっているそうで、いらないと思ったらレジ横の箱に入れて、それが当たったら慈善団体に寄付、となるらしいです。これまた面白いシステムだと思いました。

 

 この日は朝早かったし、翌日も早いので早々に寝ました。北海道は寒く、台湾は暑く、宿は冷房が調節できず寒い、という状況で、体調をくずしそうでした。

 

 なお、台湾は西側が「表台湾」、東側が「裏台湾」という感じです。当初時計回りに東海岸の在来線から乗ろうとしたのですが、書いたとおり、チケットが思うようにとれず、キャンセルして西海岸を先にして反時計回りで乗ることにしました。「台湾新幹線=高鉄」は二大都市の台北と高雄を西海岸沿いに結んでいます。