写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

08 3日目台北昼 台湾シャンプーなど(2019年3月30日)

    台北3日目つづきです。総統府を見るつもりだったのですが、疲れたので予定を変えて地下鉄に乗ります。この日は雨の予想なので覚悟していましたが、今のところ湿気がひどいものの降っていません。結局降りませんでしたが、温度はそこまでではないものの湿気が強く、汗だく。

 

 中正紀念堂から地下鉄の緑線に乗って西門駅へ。この西門町地区は、若者の街だそうです。原宿とか渋谷、あるいは秋葉原みたいなものだ、といわれています。台湾の日本語youtuberはごく少ないのですが、日本人で台湾に行ってyoutuberとして台湾紹介をやっている人がいて、この人たちがここの広場で台湾人のチアリーダーを引き連れて西門町の歌を歌っている動画がありました。

 

 ここはどのあたりなんだろう、とストリートビューで調べて見たところ、駅から出てすぐだとわかりました。せっかくだからその場所を確かめてこよう、と思います。すぐ見つかりました。ああ、ここなんだと思います。中に入っていきます。歩行者天国でレンガ風タイルの舗装です。人出が多く、賑わっていますし、日本語も聞こえます。おそらくいま、台湾一の活気があるところのようです。

 

 前日だったか当日夜だったか、テレビで西門地区の不動産が上がって昔からの繁華街の東門地区に空き店舗が目立つ、というニュースをやっていました。ユニクロぐらいはあるだろうと思っていましたが、なんとサツドラ(サッポロドラッグストア)があります。これはびっくりでした。といっても事前にストリートビューで見つけてびっくりしていて、それを改めて確かめただけですが。

 

 西門町では多少道に迷ってしまいました。どうも思っていた道と目指していたところが違っていたようです。それに気づき、市内地図を見直して行き直します。「紅楼」という日本時代のレンガの建物を改装してショッピングスポットにしています。その奥に中華ちまきやがあるということでした。何とか見つけ、 目星をつけます。もともとここで中華ちまきを食べよう、と考えていたのです。ですが例によって様子見。いったん離れます。台北のあちこちに「〇〇の〇〇」という類の店名があります。意味不明なものも多いのですが、ひらがなの「の」をつけるのがはやっているらしいです。

 西門町の繁華街から少し離れたところに行きます。といっても、いろいろ店がありますが下町風です。これは南門地区と一緒です。繁華街を離れて何をしに行ったかというと、美容室を探しています。

 

 なんでまた、と思うでしょうが、ガイドブックや動画に「台湾シャンプー」というのが出てきます。台湾では洗髪だけのために美容室に行く習慣があり、それが丁寧で気持ちいいんだとか。それだけなら行きませんが、宮脇俊三氏の39年前の旅行記にも台北の町で何気なく散髪屋に入り、髪を洗ってもらったらそれがむやみに上手で気持ちよくて…、という記述があります。台湾はそんなに髪を洗う技術が発達しているのか、と思い、こういうのが大好きな私は昔から強い印象を持っていました。さらに安宿なので当初の情報はシャワーだけ、一方で美容室は男性OK、という話だったので、条件がそろい、これは行かねば、と決意したのです。

 

 安宿には結局バスタブも一回分のシャンプーもありましたが、決断が鈍らないようにと、前日は洗髪をしませんでした。ですがいざ外国の美容室へ、となると食堂以上に躊躇します。ガイドブックに「小林髪廊」という台北のあちこちにあるチェーン店が載っています。それをネットで調べて、事前にいくつかの店をピックアップしておきました。前日の寧夏夜市近くの店や南門地区の店も一応見たのですが、2階にあり様子がわからず、入口に洗髪の値段表も掲示されていませんので入りにくいです。ということで、西門の店にしようか、と思って探しているのです。西門町のはずれにあった見つかった店は一階にある路面店で様子が見え、洗髪メニューの値段も掲示(日本語表示もあった気が…)されています。ここなら、と思い、思い切って店に入ります。

 店長らしき女性がきたので「シャンプー」といいます。店の前にはただの洗髪(200元ぐらい)とアロママッサージ付き洗髪(750元)といったいくつかのメニューが載っていました。ただの洗髪をするつもりだったのですが、店長らしき美容師は片言の日本語が使え、750元の方を勧められ、「キモチイイ」といわれます。せっかく思い切って入ったので、この際おすすめに従って高い方にしますが、3000円近いですね。札幌の美容室でいつもヘッドスパをしてもらっていますが、これは2000円ぐらいです。今は出来ないので、ということで30分ぐらいあとに予約。ということになりました。13:00に来るように言われます。
 
 40分ぐらいあるので、西門町に戻り、目をつけていた中華ちまき屋へ。ちょうどお昼なのに思ったより客はいません。ちまきを注文。中で食べると竹皮を外した状態です。なんかとろみのかかったタレが載っています。すでに2食してしまったせいか、それとも左営駅のちまきが非常においしかったためか、思ったほど感心しませんでした。「王記府城肉粽」という店で、65元。台湾ちまきの本場は台南だそうで、昨日食べた方が本場の台南製でした。

 その後、13時少し前に美容室へ。台湾の美容師は太ももむき出し。最初小太りの若い美容師だったのですが、私が汗だくになっているので引いてしまったようです。店長らしい人物がYシャツを大きく開けるように言います。全部脱ごうとしたら、それはいい、という手振りをされます。結局別の美容師が担当。アロマオイルが何がいいか聞かれて、ローズとか言います。なぜかあとでもう一度か聞かれてミントと言います。肩のマッサージ。元々女性向きなのか、やさしい感じで、あまり強くありません。

 

 その後シャンプー。頭皮マッサージを丁寧にするのかと思っていたのですが、それほどでもない印象でした。シャンプーの泡で髪を逆立てたり、ミッキーマウスの耳のようにしたり、そういうパフォーマンスがある、というのを聞いていて、それは微妙だな、と思っていたのですが、普通はそこで写真を撮るそうです。私はカメラがないので撮りません。え、撮らないの、という感じ。ミッキーマウスの時には義理でアハハハハ、と笑いました。

 

 しばらく洗面台で放置されて洗髪。この辺で担当が変わって(メガネの女性だった)、ブロー。これは非常に丁寧で、やはりここは美容室なんだ、と思います。ということで、思ったほどではありませんでした。おそらく私が日本の美容室で上手な子を指名してヘッドスパをやってもらっているので、さほどでもない、と思ってしまったのではないかという気がします。まあ、小一時間ここで費やしました。店を出ると、そうは言ってもずいぶんすっきりしたなあ、とは思います。期待ほどではありませんでしたが、悪くはありませんでした。