写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

10 3日目ソウル午後 平和市場とロッテ百貨店(2019年4月29日)

 昼食は食べましたが、まだ服を買っていません。下着は大邱ユニクロで買いましたが、Yシャツがまだです。ファッションビルはやめて、この辺の市場で買おう、と思いました。平和市場というところに出くわしたので入ります。これがディープゾーンでした。細長いビルに入ると、通路の両側に特定の衣類の専門店が延々と続く、という代物です。どうも本来卸売市場らしく、スカーフだけ、とか、ネクタイだけ、ベルトだけ、という店があります。

 ところが肝心のYシャツだけの店がありません、1つ目のビルには全くなく、2つ目のビルに入ってようやく3軒ほどありました。行き交う客はそこそこいますが、店の人は机に向かっていたり、おしゃべりしたり、グダーッとしていたりで、全く客引きをしません。どこがいいかな、と思って一番良さそうな女の人数名がいる店にしました。もしかしたら小売りしないのかも、と思ったのですが、問題ないようです。

 例によって首回りを測られます。こっちは韓国語で「42」といったのですが、測ったら「40」といわれました。そのサイズを持ってきます。測られると首まわりのきついものを持ってこられることがあるので、今度は腕をさして「82」といいます。すると腕を測り、苦笑してもうひとつ大きいのを持ってきます。値札を見たら56000ウォン。思ったより全然安くないです。そこで、韓国語で「割り引きできますか?」と聞いてみます。すると電卓を持ってきていきなり「10000」と表示します。なんと8割引以上でびっくりしました。これなら交渉の余地なしでOK。

 さほど高級そうではないのに、これで日本円で5000円以上というのはずいぶん高いなあ、という印象をもち、普段はしない価格交渉に及んだわけです。8割までは出来ないと思いましたが、4000円ぐらいならいいかな、うまくいけば台湾で買ったYシャツが2000円台ぐらいだったのでその程度まで行くかも、と思っていたら、まさかの10000ウォン提示でした。日本円1000円ですから、これなら十分お買い得です。

 おおかた値札は小売りの際の正札だったのだろうと思うのですが、それでも大幅割引きに成功して、大満足でした。ただ、あとで着てみたらやや首回りが大きく、袖はやや短かったです。韓国で服を買ったとき、以前もそういうサイズ感でした。私は腕がやたら長いのですが、韓国人は腕が短い傾向があるのかな、と思いました。

 

 平和市場というのは韓国高度成長期に劣悪条件での長時間低賃金労働の最たるものと言われたところで、少年工が抗議の焼身自殺をしたところです。ここの上の縫製工場は韓国版「女工哀史」の舞台だったのでしょう。youtubeにあった「韓国民主化運動史」というのを見たことがありますが、それに出ていました。確か今はその少年工の胸像があるはずですが、偶然行ったので見ることは出来ませんでした。

 それはともかく、機嫌をよくして表に出ると、ファッションビルが林立している地区に出たようです。このあたりで地下街に入ります。今度は地下街にズラーッとスポーツ店、といってもサッカーのユニフォームが中心ですが、その店ばかりのエリアがあります。まあ、サッカーのユニフォームを買っても仕方ないので見るだけ。でもこういう特定の店が集中しているエリアは面白いです。そうこうしているうち、東大門歴史公園駅に出て、地下鉄4号線会賢駅に戻ります。

 そこから、新世界百貨店を抜けて、旧三越の本館であった部分もちらっと見て、地下街へ出ます。今度はめがね屋ばかり。これはどの店も日本語の表示をしていました。続いてロッテ百貨店にいきます。ロッテの地下食品街は買いやすいので、そこでお土産を買います。ウロウロして、韓国菓子のコーナーへ。最初は店員のおばさんの言うことがわからず、退散。どっちが先か忘れましたが、日本語で接客されてコチュジャン4750ウォンを買い、もう一度韓国菓子売り場に出直し、別の店員からお土産用の韓国菓子セットを28000ウォンで買います。韓国語で「いつまで食べられますか?」と聞いたら通じたようで、賞味期限の日付を見せてくれました。

 デパートでも集中レジ制になったらしく、店員に誘導されてレジで会計しますが、例によってマニュアル接客で「ポイントカードありますか」と聞いていきます。今回は明らかに日本人観光客なのに何で聞くのかと思います。あと、韓国はどうもお土産にお菓子を、という習慣がないのか、お土産菓子の選択肢がありません。この韓国菓子、おこしに蜜をかけた感じで、今どきの若い人なんかには口に合わないだろうなあ、と思うのですが、日持ちがしそうで韓国らしい、といったらこれぐらいしかありません。クッキーやチョコレートもどうかと思いますし。

 結局4年前と同じ韓国伝統菓子を買ってしまいました。なんだかなあ、と思います。店内でハウスのバーモントカレーを見つけましたが、ハングル表記。韓国用にパッケージを作っているのでしょう。これがまた台湾とは違いますね。