写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

07 2日目ハバロフスク夕方 コンビニとホテルのレストラン(2019年8月4日)

 美術館を出て、目抜き通り(アムールスキー通りというらしい)の突き当たりに出ます。ここもアムール川を崖の上から眺められるようになっています。

 

 ここには正教会聖堂があります。ハバロフスクには観光写真によく使われる、有名な聖堂が2つあるのですが、いずれも2000年代になってから建てられたもので、27年前にはこんな建物ありませんでした。ソビエト時代はロシア正教が弾圧されていたのですね。この辺は広場になっていて、馬がいたり、露店が出ていたりします。

 

 ここから目抜き通りを少し行ったところに「マキシム」というコンビニがあります。ロシアは韓国台湾と違ってセブンイレブンファミリーマートがなく、地元系のコンビニがあるようです。

 

 この「マキシム」もいくつか見かけましたが、ガイドブックに載っている店は赤煉瓦の古風な建物に入居しています。表だけ見るとコンビニには見えません。ロシアは寒いのと、ソビエト時代の影響か、外から見ると何の店なのか、そもそも店なのか、という建物が多いです。入り口が小さく、中が見えないものが多いのです。昔は看板すらありませんでしたが、今はさすがに結構看板や表示があります。ロシア語がわからないので、表示があっても何の店かわからないものも多いです。とにかく、「マキシム」に入りました。

 

 コンビニというよりは小型スーパーという感じで、野菜や果物、各種惣菜、パンを焼いているところもありました。酒は奥の方にありました。せっかくだからウォトカに挑戦してみようと思います。昔シベリア鉄道の車内でロシア人のおじさんにコンパートメントに招待されたのはよかったものの、ウォトカと、脂っこいサラミに閉口した思い出があります。

 

 ですが時を経て、先日韓国焼酎を飲みましたから、ウォトカも飲んでみようかな、という気になりました。いくつかありますが、韓国焼酎がアルコール20%なのに、こちらは40%、残すのももったいないので小さいのにします。「Finlandia」という銘柄が一番小さかったのですが、名前とラテン文字表示であることからして、フィンランド製だと思います。横にキリル文字の少し大きいものがあり、迷いましたが、ロシア製がいいかと思い、こちらにします。стопарикという銘柄で、ワンカップみたいでした。こっちの方が少し安く、76ルーブル。酒は専用のレジで精算するシステムのよう。22時以降になると売らないそうです。昔アル中が社会問題になっていたときに規制が入ったらしいです。おつまみにチーズ・鮭の加工品・肉類の燻製と思われるものを買いました。3点で399ルーブル

 

 インツーリストホテルに戻ります。いきなり酒を飲むのもどうかと思い、食事をしようと思います。27年前、最初の晩にこのホテルの最上階に日本食レストランがあり、どこで食べればいいかもわからないので、そこでずいぶん待たされたあげく、高くて色の悪いマグロの刺身定食を食べた覚えがあり、そこにもう一度行こうかと思います。エレベーターには表示がありましたが、行ってみると閉店していました。代わりに地下に韓国料理店が出来ているようです。ロシアで韓国料理はいまいちだなあ、と思います。ホテルは繁華街から少し離れていますし、どうしたものかと思います。

 

 そこで、フロントに行き、「おすすめのレストランはありますか?」と聞くと、ロシア嬢が日本語で「どんな料理がいいですか?」というので「ロシア料理」というと、「うちにもレストランがありますよ」といいます。確かに一階にレストランがありますが、朝とランチしかやっていないのかと思っていました。案内されていくと、確かに夜の部の営業案内があります。

 

 ドアを開けると、広いレストランですが、閑散としています。私を含めて2~3組。でも日本語メニューあり。「ワラビのサラダ」というのがあったので、それと、ボルシチ」、「ペリメニの壺焼き」を頼みます。ワラビを洋食に取り入れるというのが面白かったので。味付けはわかりませんでしたが、かなりおいしい。ボルシチスメタナサワークリーム)入り。空港のよりあっさりしていてお上品。でもやっぱり真っ赤。ペリメニの壺焼きは壺の上にパンで蓋をしてあって熱々。パンをとると白いスープにペリメニ(ロシア餃子)が浮かんでいます。キノコの一種と思われるものも入っていました。

 

 最後に「ブラックティー、ロシア茶は「チャイ」といいますが、普通の紅茶なのかも。英語で紅茶は「ブラックティー」なのか、それとも「レッドティー」なのでしょうか?1人なのにポットに入ってきてもったいないのでガブガブ3杯飲みました。3点+お茶で1125ルーブル。おなかいっぱい。

 

 部屋に戻り、風呂に入ります。27年前はこのホテル、お湯が出なかった気がします。暖房はもちろんありましたが。今回は冷房も効いているし、お湯もしっかり出ます。ただ、アムール川の茶色い水のせいか、ほんのわずか黄色くて砂っぽい気がします。少なくとも飲めそうではないです。

 

 アムール川に沈む夕日を眺めながらウォトカ。川の真ん中にはかなり大きな貨物船が何隻か停泊しています。ウォトカを飲むとさすがにきつすぎ。ミネラルウオーターが部屋にあったので、チェーサーのようにして飲みます。これでアルコールを和らげます。チーズと鮭燻製はいまひとつでした。鮭は皮にうろこがついたままです。ですが肉の燻製は美味でした。タンの燻製の一種かなあ、と思っていましたが、ソーセージの一種のようでした。

 

 窓から雄大な景色が眺められます。ですが酔ってしまい、完全に日が沈む前に横になってしまいました。とはいっても日が長いので20時半過ぎです。目が覚めたら河岸遊園地の観覧車の電飾が赤くなったり青くなったり、渦を巻いたり。それも23時頃消え、再度寝ました。