写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

08 3日目朝 河岸散歩とハバロフスク駅など(2019年8月5日)

   3日目、8月5日(月)ハバロフスクの朝。朝弱いくせに旅行に出ると早朝のお散歩。こういうことだと出来るのですね。「マキシム」へ。カミソリ5本セット(それしかなかった)143ルーブル44ルーブル

 

   それから目抜き通り突き当たりの階段を降り、アムール川河岸散歩。走っている人や散歩する人がいます。船着き場を確認。ここから中国行きの船も出るそうです。このあたりは何度も行ったのでどの時点でどこまで行って何をしたのか、記憶が曖昧ですが、何度行ってもいいところでした。

 

   紙コップにジュースを入れて飲む旧式の自販機があり、面白半分に飲んでみました。тархунとメモに書いていますが、今、ネットの翻訳にかけると「タラゴン」と出ました。なんなんだか。緑色のジュースだった気が。アムール川を望む白い展望台にも再度行ったかも。前を通っただけかも。とにかく、2001年だかに金正日が来たというレリーフがありました。読めたから朝鮮語で書いてあったのでしょう。

 ホテルに戻り、7時半頃朝食。やはり閑散としています。今度は日本人がいるようでした。「このパンケーキおいしいよ」といっています。バイキング形式で、黒パンやソーセージ、日本人がおいしいと言っていた、卵かなんかのふわっとした「パンケーキ」などを食べ、お茶を飲みました。そのあと、チェックアウト。客はいないわけはないのですが、多分満室ではないでしょう。

 

   27年前は混雑していて、玄関にタクシーの客引きがうじゃうじゃいてすり抜けるのに苦労しましたが、今回は全然いません。このホテル、市内一の格式ではなくなったのでしょう。大丈夫かな、と思います。27年前は高いのにサービスの悪いホテルだな、と思いましたが、今回はこのホテルが一番安いのに一番よかったです。

 さて、荷物をホテルに預けるか駅に預けるか迷ったのですが、駅に預けることにしました。とりあえず、昨日降りたトロリーバスの終点へ。車内で事前にプリントアウトした市電とトロリーバスの案内図をなくしたことに気づき愕然、ホテルでちゃんと忘れ物がないか確認したはずだったのに。早速へこみます。とにかく、レーニン広場を過ぎたところまで行きます。車内に案内図が貼ってあるので、それを見て動くしかありません。レーニン広場を通り、目抜き通りを横切る市電の停留所へ。噴水を期待していたのに、出ていません。昼になると出るのか、と思います。

 

 27年前に眺めるだけだったハバロフスク市電にいよいよ乗ります。やはり25ルーブル均一。坂を下り、右に曲がり、駅前通りへ。それまでは道路の真ん中の併用軌道だったのですが、この通り、道路の中心が緑地帯で、車は両端を通ります。電車はその緑地帯の中を専用軌道で走ります。ですから林の中を走っている感じ。駅前に着きます。終点がループ線になっていて、3本ほどあります。ですから電車は片運転台で椅子は進行方向を向いています。1本はさらに奥の路線につながっています。

 

 電停そのものは表示もなく、掲示物は破れた張り紙が多く、終点も緑地帯といえば聞こえがいいですが、雑草が生えていて殺風景です。ですが正面のハバロフスクは白壁に緑屋根のロシア風建築。こういう駅はいいですね。駅は「вокзал」といいます。駅前の道路は渡りにくく、地下道を通ります。地下道には何軒か小規模な店があり、雑貨屋やおもちゃ屋、携帯ケース屋など。ここだけ雑然としており、アジア的で雰囲気が違います。

 地下道を出ると噴水が上がる駅前。中に入ります。駅でも空港でも入口に必ずセキュリティーチェックがあります。これは鬱陶しいですが、このおかげか、結局治安面で不安を感じることは全くありませんでした。警察も結構ウロウロしていたし。まず荷物預かり所へ。「Камера хранения」というのだ、と調べていたので、「カメラはどこだ」と探します。結局英語表示もあり、地下にあって、170ルーブル。時々休憩時間があるのでそのとき来ないようにという英語の紙を渡されます。

 

 トイレに行くと窓口があり20ルーブル。有料トイレでした。次に切符売り場へ。事前にプリントアウトしたeチケットで乗れるのか不安でした。プリントアウトした紙には赤く斜めにロシア語の文字が入っており、こういうのはだいたい「見本」とか「無効」の類ですから大丈夫かな、と思っていました。日本で事前に機械翻訳したら、どうもこれでは直接乗れないようです。

 

 切符売り場に行って立っている若い女の子の案内員に紙を見せます。すると機械のところに持って行って手続きしてくれ、出てきた飛行機の搭乗券のようなチケットを渡されました。多分自動チェックイン機の類だったのでしょう。ロシア語しか表示されておらず、まだ大丈夫かなあ、と思うのですが、多分大丈夫でしょう。こちらが「スパシーバ」(ありがとう)と言いますが無言。愛想はないです。

 

 どこの窓口でも店でもだいたい無言で愛想がなく、こちらが「スパシーバ」と言っても無言か、たまに「パジャールスタ」(どういたしまして)という程度。「スパシーバ 」はほとんど全く聞かず、「パジャールスタ」の使用頻度の方が高い印象でした。店に入っても知らんぷりで、買いたいという仕草をしないと相手にされず、ロシア人は商売っ気がないなあ、と思います。

 

 次に市電の路線図を紛失したので、1階の本や雑誌をおいてあるキオスクで買います。「市電の地図」は「トラムバイ」が市電、「カルタ」が「地図」なので、そう言ってみると、350ルーブル地図を渡されました。ですがこれを広げてみると、ただの市内地図で、しかも市電やトロリーバスの路線図はおろか、地図中に線路の記載もありません。これでは役に立たず、がっかり。仕方ないので、とりあえず駅前から市電に乗ってみて、中に貼ってある路線図を見て確認することにしました。