写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

16 4日目ウラジオストク午後 グム百貨店とホテル(2019年8月6日)

 今度は坂を下って繁華街を歩きます。あっちもこっちも坂道で、気まぐれにウロウロというわけにもいきません。とりあえず、グム百貨店を目指します。

 

 このあたりで「Tiko」という、ハバロフスクの「マキシム」のような、コンビニチェーン店に入りました。確かヨーグルトドリンクを買った覚えがあるのですが、このときか、そのあとか、記録に残っていませんし、値段もわかりません。暑かったので、何度も飲み物を買いました。

 

 グムというのはモスクワの赤の広場にもあり、27年前に行きました。それの系列なのかと思いますが、どうかわかりません。ここの裏が再開発されて赤煉瓦のおしゃれなカフェスポットになっているとのことで、行ってみます。ですが行ってみると大したことないなあ、という感じ。再開発感がありました。今思えば、せっかくだからカフェにでも入ればよかったのですが、入りませんでした。グム百貨店の裏口から入店。行ってみるとかなりの部分が「ZARA」になっていて、デパートという感じではありませんでした。一階には多少他の売り場がありましたが。建物自体はロシア風の瀟洒な建物です。

 

 そこからウラジオストクまで歩いたようです。今度は新駅舎に行きます。元々の駅舎の脇に近郊列車やアエロエクスプレス用に別の駅舎がありました。ここでまた疲れて自販機でファンタ75ルーブルを買いました。明日空港まで電車で行くつもりなので、時間を確認してメモします。旧駅舎の方にも行って預けてあった荷物をもらい、ホテルに行きます。

 

 15:00過ぎだったと思いますが、ホテルに着きます。「モリャーク(モルヤック)ホテル」、という名で、駅に近いのですが坂を登ってちょっと下りたところにあります。古そうなホテルでした。ロビーのフロントへ行きます。手続きはスムーズで日本語の注意事項を書いた紙を渡されます。ただ、預け金と手数料らしき1030ルーブルを請求されます。ロシアのホテルではこういう習慣があると聞いていたので出します。

 

 4階の部屋。エレベーターがありませんので大変。しかも部屋の戸も開けにくく、鍵がうまく使えませんので一苦労。部屋に入ってガーン、です。まず、冷房がないようです。探しましたが見当たりません。これは思っていませんでした。それにバスタブがあるのかと思っていたらシャワーしかありません。台北のときはないのかと思って行ったらありましたが、その反対です。窓もわずかしか開かず、扇風機すらありません。部屋も狭いです。

 

 ただ、眺めだけはいいです。これで6000円以上しました。ウラジオストクは、もともとホテル事情がよくないらしく、ハバロフスクはインツーリストホテル以外にもよさげなホテルがいろいろあったのですが、ウラジオストクはこれ、というホテルが見当たりませんでした。

 

 韓国系のロッテだかヒュンダイだかのホテルがありますが、これは2万円ぐらいします。一方、安いところはドミトリー形式。極端で、中間の適当なところがほとんどないのです。候補はここともうひとつ、2つあったのですが、もうひとつの方は、ここより高く、7~8000円台だったのと、ここが駅にいちばん近いので泊まることにしたのです。でも、正直期待はずれでした。台北大邱の安宿なみ。あそこはいずれも2500円ぐらいでしたから、ここは高いです。

 

 はじめから安宿だと思って、それぐらいの値段ならまあこんなもんか、と思えるのですが、値段が値段なのでがっかり。がっかりと言っても暑くてたまりません。とにかくシャワーを浴びて、ひと休憩し、また出て行きます。

 

 階段を下り、ロビーに出ます。ここだけ冷房。中国人の団体客がくつろいでいます。するとまた声をかけられました。「おやー」という感じで、またシベリア鉄道で一緒だった中国人のおばさんたち御一行様で、またまたびっくり。同じようなコースを向こうはバスで回ってホテルに着いたのでしょう。また、「一个人?」といわれますが、それ以外わかりません。シベリア鉄道を含めると、都合4度目で、向こうも、もう親しみがわいてきたらしく、ニコニコして話しかけてくれるのですが、何を言っているのかわからず、愛想笑いをして一礼し、外に出て行きます。

 

 ロシアに来て言うのも何ですが、中国語がもう少し理解できればもっとコミュニケーションできたのになあ、と残念でした。ロシアに来てロシア語ならともかく、中国語の必要性を感じるとは。行く前、「ポケトーク」を買おうか迷ったのですが、ビザやなんやかんやとお金がかかるのでやめました。あるいは、素直にスマートフォンを使えば、地図やガイドブック代わりにもなるのでしょう。