写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

05 3日目ソウル午後 雲峴宮・街歩き・COEX(2015年1月10日)

  今度は昼食。北村地区の入口近くの広い通りにある韓国料理店に入りました。ここも適度な混み方で、愛想もよく、今度はソルロンタンという、カルビタンと似ていますが、白いスープで骨なしの肉が入っているやつを注文しました。またキムチ以下の付け合わせもおいしく、付け合わせまで全部食べなくてもいいのに完食。ソルロンタンも美味。7500ウォンでした。

 

 今度は雲峴宮という宮殿に行きます。宮殿といっても、景福宮などと比べればこじんまりとした離宮のようなところです。ここも前は以前は公開されていなかったと思うのですが、公開されるようになったみたいです。ここは無料だったような気が。意外とただで公開しているところが目立つな、という印象を持ちました。ここも中国人客が目立ちます。今回、どうも日本人観光客らしき人が日本語をしゃべっているのを聞いたのは2回だけでした。観光地では中国人観光客だらけで、すごく日本人の影が薄くなっているなあ、という印象を持ちました。

 

 このあたりの裏路地に、最初に韓国に行ったときに泊まった「雲堂旅館」のあとがあります。懐かしいので入っていきました。ロードビューで事前に見ていた通りです。肉屋があったのになくなっていて、薬局は美容室になっていて、旅館はサウナのビルになっていて…という具合です。

 

 南に下るとごちゃごちゃした面白そうな路地があるようなのでそこに行こうとしたのですが、ここでおなかの調子が悪くなりました。昨日のカルビタン以来、食べ過ぎているのですが、下痢ではなくて、腹が張っています。とりあえず、トイレに行きたいです。

 

 地下鉄の駅ならトイレがあるだろう、と思い、慌てて行きました。改札の奥にあるので交通カードを「ピッ」ってやってトイレに駆け込みました。どうも水が合わないのか、便秘になったようでしたが、とりあえず出て助かりました。なかなか出なかったので長時間いたのですが、トイレは清潔。扉内側の注意書きには、ここにあるトイレットペーパーは流してください、と書いてあります。韓国ではトイレットペーパーは流さず横のゴミ箱に捨てるという習慣があって、それを見ると「ゲッ」と思っていたのですが、どうも水に流せるトイレットペーパーが普及してきたようです。でも、まだなじめない人がいるようで、そういう注意書きがあったのでしょう。

 

 朝からずっと歩き通しで足も痛くなり、おなかの具合もよくないので、ここで町歩きはいったん打ち止めにして、地下鉄の構内に入ったんだし、落ち着くまで地下鉄に乗ろう、ということにしました。この駅は5号線の鍾路3街駅でしたので、一駅乗って乙支路4街駅

 

 ということで5号線で乙支路4街にいったところまでかいたわけですが、このあたりは「ロードビュー」で見ると、ごみごみした小汚い町工場なのか部品屋なのかわからないような店が並んでいる地帯です。乙支路3街までは近代的なビル群なのですが、ここで急に小汚い街並みになるので、その落差が面白く、一度訪れてみたいと思っていたのです。

 

 ですが、いってみると、要するに問屋街なのです。確かにロードビューで見たような街並みですが、リアルに見てもそう感動するほどではありませんでした。東京や大阪でもそれなりにあるのかもしれません。照明器具ばかり並べている店や便器ばかりを並べている店、裏通りには金属加工をしている店とも町工場ともつかない店、反対の表通りには部品店が並んでいました。

 

 大学生のときに最初に韓国に行って帰ってきたとき、日本のタクシーの運ちゃんが、「韓国は日本から部品を輸入して組み立てているだけだ」といっていましたが、今の韓国はどうなのでしょう。こうした店に並んでいる部品を自国でつくることができる国になったのか、それとも日本製か、それとも中国製なのか、興味が湧きましたが、買う気もないのにつぶさに調べるわけにもいきませんので、疑問は解消されずじまいでした。

 

 思ったほど面白くなかったし、歩き疲れ、腹具合も今ひとつです。乙支路3街駅の前に出たので、ここから落ち着くまで環状線地下鉄2号線に乗ることにしました。ですが座れません。古い車両でしたが、椅子がステンレスです。10年くらい前に大邱の地下鉄火事があって、それから地下鉄の椅子がステンレスになった、と聞いていましたが、これだな、と思います。ですが不評だったらしく、新型と思われる車両の椅子はまたモケット付きになっていました。

 

 途中で座れましたが、混んでいます。地上に出て漢江の鉄橋を渡り、江南地区に入ります。こちらの方が新しい街並みで、住民の所得も高いといわれています。駅名も車内の表示機も見えないので、このあたりかな、と思った駅はソウル大入口駅で、行こうと思ったところとは違っていて、もう一度電車に乗ります。で、今度は確認して、宣陵駅で降ります。

 

 ここは12年前に短期留学したときに学校があったところですが、この学校、あまりはやらなかったらしく、まもなく閉校になったようでした。その跡はどこかな、と探索。それから、1週間泊まった安ホテルも探索。ここもロードビューで改装して完全なモーテルになったということを確認していたので、やはりそうでした。

 

 それから歩いて前回の短期留学時、毎日のように行ったCOEXモールというきれいな地下街に行ってみました。ここには現代百貨店があります。前回行ったときは、大きな家電売り場があったり、バーゲンセールに主婦が群がっていたりと、私の子供の頃のデパートを彷彿とさせるモノがありましたが、今回行ってみると、改装されて、やはり、家電売り場らしきものは見あたらず、日本の高級デパートの雰囲気に一段と近くなっていました。

 

 今回LCCで行ったので、荷物の持ち込み制限がうるさいのかと思い、服は最小限しか持って行かず、現地で買えばいいか、と思っていたので、紳士服売り場でちょっと値段を見たら、高くて手が出ません。

 

 COEXモールの地下街自体も改装されていて、もともとわかりにくい迷路のような地下街だったのですが、久しぶりに行くとどこにいるのかわからなくなります。まあ、それでも迷路探検みたいな面白さがあるのですが。ここも高級な店が多く、服屋も高そうです。「ZARA」があったので、ここならどうかな、と入ったのですが、女物が中心。

 

 板門店の帰り、ロッテデパートの横の「ロッテヤングプラザ」というところに「ユニクロ」があるのを見つけ、またユニクロの袋を持っている人を何人か見かけましたが、ロッテデパートはCOEXから遠く、むしろ仁寺洞に近いですし、他の店舗がどこにあるのかわかりません。だいたい韓国まできてユニクロでもありますまい。

 

 ということでここで服を買うのはあきらめました。夕食だけここで食べて帰ろう、と思ったのですが、おなかが張っていて、食欲もないです。今回はせめてグルメツアーにしようと思っていたのに残念。和食が食べたいです。ですが寿し屋は高い上に並んでいてあきらめました。土曜の夜なので、かなりの店が混んでいて、外国人ひとりでは入りにくい雰囲気です。

 

 一軒、カフェと洋食店の中間みたいな、日本でも良くあるタイプの店が空いていたので、そこに入りました。どうも高級なオープンサンドかハンバーガーの類を食べさせる店のようで、ハングルを解読して英語らしき品名を見ても、なんだかよくわかりません。日本でもこういう店の品名は凝った名前でわからないことがあるものです。で、BBQなんとかとか書いてあったものを指さして注文。あとカフェラッテを頼みました。やはりハンバーガーの高級なやつでおいしいといえばおいしいのですが、カフェラテと合わせて値段が13800ウォン。高すぎです。

 

 今回誰かと会う、という予定がなく、ガイドや韓医院の人は日本語が使えますし、それ以外の店員やレジの人は一方的になんかいうだけでそれがわからず、全然韓国語の練習になりません。それで食後、COEXをウロウロしているとき、案内員がいたので、それを捕まえて道でも聞いて会話練習の代わりにしよう、と思い立ちました。ですが、そういうことを思い立つと案内員とでくわしません。それでやむを得ず、案内カウンターに行って、地下鉄の駅の行き方を聞いてみました。何となくわかったものの、いわれたのとちょっと違って、おやおやと思います。