写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

08 博多~鳥取まで(1999年8月5日~6日)

 今度は山陰行きの話です。旅行貯金が高じて次はどこに行こうかということを考えたとき、九州は制覇しましたから、次は中国地方ということになります。山陽地方は帰りにどうにかなりそうなので、山陰に行くことにしました。

 

 ところが時刻表を調べてみると、青春18きっぷ鳥取と松江をいっぺんに巡ることが出来ないのです。成案が得られないのでなかなか腰を上げる気にならず、ぐずぐずしていました。松江だけにしようか、それともやめようか、と考えていたら、ふと智頭急行の欄に気がつきました。これを利用すると、津山線姫新線播但線を利用するよりずいぶん速く鳥取に着くのです。調べてみると、0時は越してしまうのですが、何とか終電までに博多にたどり着くことがわかり、ちょっと無理がある案でしたが、思い切って行くことにしました。

 

 ところが博多駅に行くと、5日夜の夜行快速ムーンライト九州の指定券が売り切れです。別の売場でもやはり出ませんでした。仕方ないので当日自由席に並んで乗ることを覚悟して出発時刻の3時間前に博多駅に行きました。念のため旅行センターで切符をとってみると、一枚キャンセルが出たようで、やっと指定券をとることが出来ました。私の横にいた人も同じ列車を頼んでいましたから、一瞬の差でした。

 

 こうなると時間を持て余しますので、ウダウダしていましたが、21:15博多発。始発駅なのに直前に入ってきたのであっという間に出発しました。乗ってみると指定席は混んでいません。小倉で乗るのか、と思いましたが、小倉でも混んではいましたが、満席にはなりませんでした。どうなっているのでしょう。

 

 夜行列車は退屈で辛いものですが、一晩何とか過ごし、8月6日(金)の朝5:13姫路着。5:32発の電車で引き返し、5:32上郡着。いったん駅を出てウロウロしていると横に智頭急行の駅がありました。行ってみると窓口が閉まっています。きっぷは列車の中で買うのかな、と思っていたら、掃除をしていたおじさんが寄ってきて「この方が安いから」といって1000円の一日乗車券を売ってくれました。通しで乗ると1260円するのです。

 

 数人の乗客を乗せて6:43出発。運転手は若い兄ちゃんでした。ウトウトしていましたが、ディーゼルカーは快調に走ります。智頭駅で30分ぐらい止まりました。ここからJRの因美線に乗り入れますが、ここでたくさんの人が乗って満杯になりました。山陰地区では2両連結の列車が多く、昼の列車でもしばしば満席状態になるようです。合理化のせいでしょうが、需要に対して過少供給のような気がします。因美線は川に沿って走り、9:21鳥取着。この後のことは次回に回します。

 

 なお、夜行に乗った8月5日のきっぷは無駄にならないように昼に水城見物に使いました。それから18きっぷは0時を過ぎて最初の停車駅まで有効なので、「ムーンライト九州」の場合、4時過ぎの岡山までこの5日分の切符で乗ることになります。実質7時間分使ったことになります。