写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

03 1日目昼 千歳からバンコクドンムアン空港へ(2020年1月7日)

   すったもんだのあげく、不安のまま出かけることになった、タイ旅行1日目です。

 

 1月7日(火)、荷造りをして家を確認して出かけます。青春18きっぷの5日目が残っているので普通利用。途中から乗って私の向かいに座った人は豆文字で小さいノートにびっしり何かを書き付けています。不思議な人です。もっとも、スマホを持たずにひとりで海外旅行をする私もかなりの奇人変人でしょうが。

 南千歳8:52着で乗り換え出発8:54。新千歳空港8:57着です。国際線ターミナルへ向かいます。8月にロシア行きで使ったばかりなので何も心配していませんでしたが、たった4ヶ月の間に大幅拡張されてずいぶん広くなっています。びっくりしました。まあ、そうは言っても日本ですから大丈夫です。

 

 飛行機は11:55発ですから3時間ぐらいあります。まず、暑いところへ行くので、着ていたコートもジャケットもベストも脱いで一時預かり所へ預けます。ここはよく利用するようになりました。Yシャツ一枚になります。

 

 チェックイン。行きは追加荷物もなく座席指定もしませんでした。そのあと、この日はどうなるかわかりませんから、拡張された部分にあったローソンでとりあえずサンドイッチを買って食べておきます。

 出国審査。今までと違って自動化されています。一応横に人がいて、パスポートをスキャンするように指示されますが、置き方を間違えて「こうするんですよ」というふうに直されます。ということで出国スタンプはなし。こういうものを集めるのが好きなのでがっかりです。電子化も結構ですが、ハンコとかを集めるのが好きな私としては出国スタンプをもらえないのが物足りません。それに5年前の韓国旅行のとき、黙々とハンコを押している入国審査官の仕事はいいな、「入国審査官になればよかった」と思ったことがありますが、こういう仕事からなくなっていくのですね。まだ出発まで相当時間がありますから、空いていました。

 中に入って待ちます。広くなったので一応見て回ります。これまではLCC利用の場合、バスで運ばれたのですが、今回はボーディングブリッジから乗れるようです。考えてみれば、バスの場合、いったん寒い外に出なければいけませんから助かりました。IT化で出入国審査官の仕事はなくなりましたが、寒い中で整備したり荷物を運んだり、ボーディングブリッジを動かす人はいまだにいます。こういう仕事の方がよほど大変で自動化できないものかと思います。

 今回利用したのはエアアジア621便。11:55定時に新千歳空港出発。この会社、どこの会社なのか、どうもタイの会社のようですが、今ひとつよくわかりません。ですが遠いバンコクまで8時間も飛行機に乗るのに、片道2万円を切る価格を出してくるLCCなので助かります。

 

 チェックインのとき、座席を聞かれず、29Gという席を指定されます。Aだと確実に窓側なのですが、Gだとどこになるかわかりません。乗ってみると9列席で通路側。翼のあたり。エアバス330のようです。どうも窓側にしても20番台は避けた方がいいようです。満席ではなくやはり外国人優勢で日本人はちらほら。ただ、日本人はガタイのいい老人が数名。建設会社の社長か、といった風情です。ゴルフにでも行くのか。

 

 私とその日本人の間にタイ人青年。飛び立ってシートベルト着用サインが消えるとすぐに立ち上がって空いている窓側の席に移ってしまいました。まあこちらとしてもその方が居心地がいいのですが。しかしなぜ空いている席があるのに固めて座らせるのか不思議。

 しばらくすると、窓を閉めるようにアナウンスがあります。英語とタイ語の他に、録音された日本語アナウンスもありました。通路側でがっかりしていたのですが、これなら窓側に座っている意味がありません。トイレに行くことを思えばむしろ通路側の方が都合がよいです。

 

 しかし、何しろ8時間も座っているので大丈夫かと思います。昔は札幌と西日本を往復する必要があって特急「白鳥」に12時間以上、何度も乗りましたが、このところ寄る年波で腰痛もちになり、8時間のフライトが不安でした。ですが飛行機の座席はLCCでもそれなりにいいらしく、バンコクまで腰が痛くなることはありませんでした。シートピッチもさほど狭いと感じませんでしたし。

 そうはいっても8時間は退屈です。徹夜したので眠るつもりだったのですが、意外にも緊張しているのか、眠れません。横のおじさんはスマホで映画を見ています。私はもちろんスマホを持っておらず、仕方なく持ってきた読書灯をつけて「地球の歩き方」と「タイ鉄道旅行」という本を読みます。今回タイの知識がないので、初めて知ることが多いです。

 

 機内サービスはなく、別料金を払った人だけ食事サービスがあります。飲み物も機内販売しますが、バーツ払いです。持っていません。検査の時に液体を持ち込まないよう言われるのですが、待合室で買って持ち込んだり、機内で買うのはOKのようでこれまた不思議です。

 タイは面白い、とよく聞くし、実際いろいろなものを見ると、面白そうなのですが、今までタイという国になぜか親近感がわきませんでした。私の場合、海外に興味を持つきっかけはBCL(国際放送聴取)か、海外文通でしたが、前者はタイの日本語放送はあったものの、番組はニュースだけで聞く気にならず、タイ人との文通もしませんでした。ですから親しみがわかなかったのです。

 

 それにタイ文字。文字が読めず、ハングルとキリル文字はかろうじて読めますがこの文字はとっかかりがありません。それで今まで行くのを躊躇していたのです。ですが香港に行くのを断念し、一方で去年から今年にかけては時間的にも金銭的にも何とかやりくりできるという珍しい年度ですので、どこか行かないともったいないと言うことで無理矢理行くことにしたのです。ですが行く前から一泊目の民泊の件ですったもんだがあり、大丈夫なのか、大変不安です。

 窓を開けるよう指示があり、着陸。残念ながら通路側ですので外の様子はわかりません。ほぼ定刻、バンコクドンムアン空港18:00着。日本より時差が2時間遅れていますので飛行中に直しておきました。もう夕暮れ、18:00頃に日が暮れるようです。とにかく、どうなることやらです。