写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

05 2日目朝 ドンムアン駅からバンコク・ファランポーン駅へ(2020年1月8日)

 さて2日目、1月8日(水)。民泊というかコンドミニアムはきれいです。出発までは散々だったこの宿ですが、いざ泊まってみると、宿泊自体はOKでした。高級マンション街なのでしょう。タイの人でもこういうところに住めるのはそれなりの階級なのだと思います。ただ、似たようなマンションが林立しているので一人では絶対にたどり着けないと思います。

 朝なので様子見のお散歩。駐車場に車がいっぱい停まっています。いわゆる「ニュータウン」なのでしょう。この団地の入口にセブンイレブンがあったのでここまで買い出し。おしゃれなカフェがあったりします。

 

 セブンイレブンはずいぶん大きいです。ちょっとしたスーパー並みです。そこで、ホットドッグ29バーツ、ヤクルトみたいな飲み物(容器は大きかったです・オレンジの字と青字の容器があったのですが違いがわからず、オレンジを買いました)10バーツ、それとタイ文字の横に日本語で「はなみ」と書いてあるスナック菓子10バーツ。城と桜をバックにイケメン君がパッケージに載っていた思います。計49バーツ。

 

 レジで支払うとき、若い男の店員が「袋の配布はやめた」という英語の札を見せます。それでもくれましたが。この「はなみ」という菓子、かっぱえびせんの類です。ちなみに本家かっぱえびせんもタイで「はなみ」と並んで売られていました。明治とかグリコとか、タイでは日本企業がまだ頑張っている感じです。

 「はなみ」ですが、『はなみ」のCM動画』の記事で紹介したとおり、帰国してからCM動画を検索すると、なんとCMに出てくるタイ人が大日本帝国」と書いた旭日旗の模様のTシャツを着ています。

 

 韓国が旭日旗を「戦犯旗」とよんで排斥しようとしているのに、タイはずいぶん違うなあ、タイは第二次大戦の時枢軸国側だったのですが、それにしても、まさかこんなTシャツを着てCMに出るとは。どういう事情かわかりませんが、韓国人ならひっくり返るでしょうし、日本人の私もひっくり返りそうになりました。一体本当にこのCMタイで流れたのか、どういう事情でこんな格好をしたのか、同じアジアでもずいぶん対日感情が違います。

 それはさておき、わからないなりにTVをつけます。イランとアメリカの間でなんかあったようですが、よくわかりません。ミサイルかなんかが飛んでいる映像があります。まさか戦争始まったんじゃないだろうな、と思います。

 

 8時になると、王様の映像が出てきて、国歌かなんかの歌が流れ、国民が直立している映像が流れます。タイではあらゆるところに王様や王族と思われる女性の肖像があり、仏壇の前のように花や飾り物があります。駅のホームなど大概置いてあります。

 1日目は念のため出発を遅めにしました。9時に迎えが来ることになっています。早めに出ます。玄関には掃除の女性がいました。業者がこのときLINEを何度も送っていたのですが、スマホを持たない私は当然知りません。帰国してから見ると6分遅れるとのことでしたが、3分前には玄関前に到着していました。

 

 今度はタクシーでした。朝ですから外が見えます。裏道を通ったり、東南アジアらしい雑然とした市場も見えます。広い近代的な通りに出て、一直線。運転手は愛想がいいです。ロシアと違って愛想がいい人の多い国だな、という印象。英語でどこへ行くのかと聞かれます。バンコクに行くためドンムアン駅へ行って欲しいと言います。

 

 100バーツの送迎料金と聞いていたので料金を払おうとしたら、無料と言います。行きの時は払ったのですが、そのときも運転手はチップでももらう感じで嬉しそうでした。それで今度も「チップ」といって20バーツをだしました。タクシーメーターは100バーツまで行かなかったはずです。

 近代的な道路や高架、空港やホテルに挟まれたドンムアン駅ですが、ここだけ前近代的。でもこういう方が東南アジア感があっていいです。ホーム上の切符売り場でバンコク行きの切符を買います。9:15分頃についたのですが、なぜか一本あとの列車の切符を売られます。45分ぐらい乗るのですが、たった5バーツ。20円です。それなのに切符はコンピューター発券で3等自由席なのに一昔前の日本の指定券のような切符です。

 9時20分過ぎに列車が入ってきました。ディーゼル機関車に牽かれた客車列車です。なんでこれに乗せてくれないんだ、と思います。長距離列車だったからかもしれません。30分ほど待って、9:43発の今度は近郊列車らしいディーゼルカーが来ました。確か7分ほど遅れていました。ホームが低いので列車についているステップを昇ります。ステンレス車ですが、ちょっとボロ。

 窓から外を眺めます。大規模な近代的施設の工事をしているところや、いっぽうでスラム街のようなところもあります。それでも衛星放送のパラボラアンテナがありましたが。

 

 冷房はなし。扇風機がありますが、暑いです。さすが熱帯。1月でも30度を超えていたと思います。そうこうしているうちにバンコク中央駅。10:35着。ファランポーン駅とも言うそうです。頭端式の駅で駅舎はカマボコのようなドーム型です。上野駅みたい。駅のいちばん端のホームに露店の散髪屋が並んでいます。駅のホームで散髪屋をやっているわけです。