写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

29 タイ旅行記を終えて<その2>(2020年1月)

   まあ、どこの国でも、よほど不快な思いをしない限りは楽しい思い出となるものです。今回のタイ旅行はこれまで行った国以上に無知で、もっと調べていけばよかったかなあ、と思うことが多かったです。では感想と補足のつづきです。

 朝の直立不動について
 タイでは朝の8時にみんなが直立不動になる、と聞きましたが、実際に現地では見かけませんでした。初日のテレビでそういうシーンを見ただけです。毎日早起きしていましたが、連日列車に乗っていたりしたので、8時ちょうどに町中にいると言うことがありませんでした。でもおそらくやっているのではないかと思います。韓国でも軍事政権時代は夕方でしたが、国歌が流れてみんながストップし、直立するということが行われていたらしいです。

 

    ココナッツ砂糖について
 ココナッツ砂糖に手をつけ始めましたが、これも気に入りました。クリーム色ですが、黒砂糖の代わりに使えます。日本でももっと売ってみればいいのに、と思いました。風邪を引いたときに卵酒の中に入れてみたりもしました。

  タイ語と翻訳機・クレジットカードについて

 タイ語が全くわからなかったのはいちばん残念でした。せめてロシア語程度の単語や挨拶を知っておけばよかったですが、まあ行く国すべての言語を知ると言うことは実際には無理です。やはり翻訳機を使うべきなのでしょう。クレジットカードについては普段現金主義なのと、不正使用された経験があるので不信感があります。ホテルなどでは使いますが、その辺の店ではやむを得ない場合以外、使いません。

 

 スマートフォンを持つべきか?

 スマートフォンがあればよかったか、というと、もちろんあればよかったです。特に現在位置のわかる地図と翻訳アプリですね。これがあるだけで全然違った旅になったと思います。これは誰かの韓国旅行記で見たのですが、看板を映すとそのハングルを日本語にするアプリがあるそうですから、そんなのがタイ語でも実用化されていれば、タイ旅行は劇的に違ってくるでしょうね。

 

 3日目のタクシートラブルは確実に避けられ、メーター通りの料金で駅まで行ってもらえたでしょうし、列車が止まったときもまずネットで代替手段を探したと思います。代替手段に乗ったあとも今どこを走っているのかわかれば、不安は大幅に軽減されたはずです。4日目の泰緬鉄道の帰り、トンブリー駅でも地下鉄の駅を容易に探すことができたでしょう。

 

 ということは、逆に言えば、トラック改造のバスにも、バイクタクシーにも乗らずじまいだったことになります。ハプニングが起きない代わりにやむを得ずエイヤッと行動する場面もなかったはずです。そう考えると、「確認旅行」的な側面が強くなったのではと思います。まあ、今回のようなマヌケな失敗はしないけど、終わったあとの思い出は少なくなったかもしれません。それを除いてもかなり強烈な印象は残っていますが。

 

 ただ、これぐらいの失敗談では笑い話、武勇伝の類で話せますが、ですがもっと大きな問題が起きたときは洒落にならないでしょうね。例えば帰国できないということになったときとか、大きな事故になったときなんかだと、スマホが存在しないなら許されることでも、許されなくなるかもしれません。旅行はともかく、日常生活がスマホ前提になりつつあるので、そろそろスマホなしの生活は無理なのかな、と限界を感じ始めています。

 

 写真を撮るべきか?

 線路市場に群がって列車にスマホを向ける人々を見ると、自分は写真を撮らなくてもいかな、と思いました。ただ、ブログだとオリジナリティが求められます。線路市場の写真などありふれていますが、それをコピペして貼るわけにはいきません。自分の思い出に非公開で記録に残しておくだけならいいのでしょうが、不特定多数に見せるものはそうはいかないでしょう。

 

 まあ今度、ハバロフスク編でやったように、行ったところの自分の印象に一番近い動画を見つけて貼り付けようかな、と思っています。ブログでもリンク集だったらいいようです。(他の人がしているのを見かけたのでいいかな、と思っているだけですが、本当にいいかはわかりません。)

 

 バンコクファランポーンについて

 ネットを見ていたらバンコク中央駅であるファランポーン駅は今年をメドに使われなくなり、鉄道博物館に改装される予定という記述を見つけました。カマボコ型ドームと頭端式ホームの趣のある駅でしたが。ハバロフスク空港もそうですが、こういう施設を現役のまま大事に使って行くわけにはいかないのでしょうかね?いつになるかはともかく、ファランポーン駅はもうまもなく使われなくなるのかもしれません。残念ですし、そうするとリアルな「お役立ち情報」としてのファランポーン駅の記述はもう命脈がつきているともいえます。

 列車の車窓から近代的な大規模施設を建設しているのが見えましたが、あれが新しい中央駅になるのでしょうか?

 

 「OYO」について

 バンコクファランポーン駅前ホテルは、ややこしい名前の前に「OYO」という名前がついていました。内部のアメニティー類にも「OYO」と書いてありました。多分元々華僑資本だったのが、そういうホテルグループの傘下に入ったのだろう、と思わせる雰囲気でした。私の世代だと、昔の桂三枝のギャグ「オヨヨ」を思い出してしまう名前です。

 

 先日、新聞を読んでいると、経済面に記事が載っていて、やはり「OYO」というホテルのグループがあるようです。ですがびっくりしたのは、これは2013年にインド人の19歳の人物が始めたものだそうです。ということは今でも26歳。中国・インドをはじめとしてあちこちのホテルを傘下に収めているらしいです。日本にも孫正義氏と提携して進出しているそうです。日本ではあまりうまくいっていないらしいですが。まさに「オヨヨ」ですね。先日札幌手稲駅前のホテルに以前はなかった「OYO」の表示を見つけました。いよいよ北海道のホテルにも進出してきたのですね。