写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

09 20年前のCM効果で「母恵夢」を買う(2000年1月7日)

 さて、松山中央郵便局を出たあと、近くの伊予鉄松山市駅に戻り、駅ビル内の伊予鉄そごうデパートでおみやげを買いました。母恵夢(ポエム)」というお菓子なのですが、昔、岡山にいたときによくCMをしていたので覚えていて「おや」と思って買いました。CMが20数年たって効果をあげた、ということになります。

 

 当時のキャッチフレーズが「モダンな和菓子」ということでしたが、福岡に帰って食べてみると、何のことはない、春に福岡みやげとして買った「博多通りもん」というまんじゅうと似たものでした。

 

 数年前にも金沢に行ったとき、スーパーで「日本海みそ」という味噌を見つけ、子供の頃、金沢のテレビでやっていた「雪ちゃんの香りはこうじみそ~」というCMソングを思いだし、懐かしさのあまり衝動買いをしたことがあります。CMの効果は20年以上も続くんですね。CM侮るべからずです。

 

 伊予鉄道高浜線10:15発の電車で三津、というところに向かいます。松山では国鉄より伊予鉄道の方が早く開通したので、伊予鉄松山市駅の周辺の方が栄えているようです。途中市電との平面交差や、市電と鉄道線が同じ線路を走る区間もあって、興味深そうです。ゆっくりこの鉄道を乗りまくってみれば良かったかな、と思いました。歴史的建築物になりそうな三津駅で降り、三津浜港へ向かいます。

 

 おそらく1~2キロぐらいと見ていました。なぜか金物屋が多く、閉じている店も多い、狭いアーケード街を抜けましたが、そこから先の標識がなく、港がどこだかわかりません。ずいぶんうろうろしましたが、やっと標識を見つけ、港にたどり着きました。三津浜港11:30発のフェリー柳井に向かいます。

 

 このフェリーも20人ぐらいしか乗っていませんでした。ローカル交通機関はどこも苦しそうです。この日はこれまでと違ってぐっと冷え込んでいましたが、天気は悪くありません。ところがフェリーの舳先から窓に波しぶきがかかるのです。どうしたことかと思いましたが、港外に出てしばらくすると穏やかな航海になりました。海の上ではすることもなく、いなり寿司を買って食べたぐらいで、とろとろ2時間半を過ごし、大島大橋をくぐり抜けて13:50(実際は1~2分早着)に柳井港に着きました。

 

 山陽本線柳井港駅まで急いでいって、わずか3分待ちの13:53発の電車に間に合いほっとしました。間に合うか懸念していたのです。こうなると、あとは帰るだけです。どこかの女子バスケット部がうるさかったのですが、小郡(現新山口15:16着。で、15:22発に乗り換え。ここでまたロングシート車です。あーあ、と思いつつ、しかも下関近くでギャンブル帰りのおっさんが大量に乗り込み閉口。

 

 下関に着きました。ここで10分停車、増結ということで、増結車両に乗り換えることにしました。こちらはセミクロスシートです。小郡発の部分をセミクロスにすればいいのに、と思いました。この電車でも博多にたどり着くのですが、門司門司港発の快速に乗り換え。門司着16:49着の16:55発です。快速の方が早く着くし、車両も転換クロスの新型なのでいいです。博多18:16着。

 

 これで四国旅行は終わりです。今度は韓国編になります。もうしばらくおつきあい下さい。