写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

03 旅行貯金 中央郵便局にこだわる<その3>(1999年12月)

 ということで、約20年前に実行した「47都道府県中央郵便局巡り」の第3弾を載せます。また先日まで連載した旅行記から抜粋し、補足を加えてまとめておきます。1999年~2000年冬の中央郵便局巡りまとめです。この年春・夏に続いて定額貯金1万円ずつ預けてきました。基本的には先日まで連載した、当時の旅行記から抜粋し、加筆しています。

 

 16局目 神戸中央郵便局(1999年<平成11年>12月29日)

 

  神戸駅で降りて神戸中央郵便局を目指します。駅の書店で覗いた地図には「仮局」と書いてあったので、もしかして震災で壊れてしまったのか、と思いました。そういうこともあってちょっと迷いましたが、何とか到着。元の本局に戻っているようでした。年末なので混んでいることを予想したのですが、案に相違してガラガラ、すぐ受け付けてくれました。局員は若い男の人で、きちんとハンコを押してくれました。正月用お箸セットを貰いました。

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 17局目 高松中央郵便局(2000年<平成12年>1月5日)

 

 地図ではわかりにくそうな所に高松中央郵便局があるので、見つかるか心配でしたが、案内標識を見つけて徒歩15分ほどで到着。三越の隣でした。

 

   9時になってすぐ中央局で貯金をしました。係は手際の良いおばさんで、わずか2~3分で手続きはおわり、正月のせいか置物の景品を貰ってきました。ハンコもきれいに押してくれました。幸先良いスタートです。

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 18局目 徳島中央郵便局(2000年<平成12年>1月5日) 

 

 徳島中央郵便局は駅の近くなので難なく見つけました。ここの係員は若い女性でした。愛想は良いのですが、私の通帳と預入書をみると、ギョッとした表情になりました。しばらく固まっていましたが、数秒後、「では手続きします」といって機械を動かしました。その後、何ともとろとろした対応で、ずいぶん時間がかかりました。

 その間に別の係員がカードの勧誘をしようとしたので、「よそから来ているんで・・・」というと、「全国共通ですから」といわれて断るのに一苦労。陶器の置物やなんだかいろいろの景品を付けて返してくれましたが、肝心のハンコがかすれています。「旅行の記念にしているので、きちんと押してくれませんか?」というと当惑した表情です。

 「徳島、というのをきちんと押して欲しいんですけど・・・」というと、係員は「とくしま・・・」といったきり、不満げな表情を見せました。こういう場合、今まではこころよく押し直してくれていたので、こんな対応は初めて、私も気が動転して、「ま、いいか・・・」なんて言ってしまい、釈然としないまま局を後にしてしまいました。やっぱり気弱です。やたらたくさん景品をくれたので、カバンが重たくなってしまい、閉口しました。これで私の若い女性係員不信は決定的になりました。(何とも大げさですが・・・)

 まあ、ややかすれていて、徳島の字が完全に写ってはいませんが、徳島と読めることは読めるので、仕方ないか、とあきらめましたが、なんでこんなことのためにわざわざ四国まで来ているのだろう、と自己嫌悪に陥ってしまいました。

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 19局目 高知中央郵便局(2000年<平成12年>1月6日)

 

    高知中央郵便局に出かけることにしました。位置は調べてあって、駅からかなり離れた県庁近くにあります。市電に乗って日本三大がっかり名所はりまや橋札幌時計台と、もう一つはどこでしたっけ?)を横目で見つつ電車を乗り換え、県庁前に向かいました。

 降りようとした直前、大ショック。大きな郵便局が見えたのですが、そこには「高知本町郵便局」と書いてあるではありませんか!建物の雰囲気から見て、これは旧中央局であったに違いありません。中央局はどこかに移転してしまい、旧局を別の郵便局として利用しているのでしょう。では中央局はどこにいったか?高知城前の案内板は古く、本町局のところに「中央局」と書いてあります。9:53の列車に乗らなければいけないのにもう9時。大ピンチです。郊外にでも移転していたら今日の計画まるつぶれです。

 焦りまくって、商店街をうろうろしていると、一軒の本屋が店を開けたところでした。店の用意をしているおばさんに「高知の小型地図ありませんか?」というと、「ない」とのそっけない答え。おばさんは観光案内所でくれたのと同じ地図をくれました。商売気のない人です。でもそれには郵便局名が載っていないことを知っていたので、せっかくの好意でしたが、やはりすこし大型の700円の地図を買うことにしました。おばさんは驚いた様子でしたが、「ありがとう」といって売ってくれました。

 よく考えたら、おばさんに聞けば良かったんですね。バカでした。でもこの際、「人に道を聞かない」というのを原則にしたいと思います。知人に「その方が面白い」といわれましたから。

 それを見ると、何のことはない、高知中央郵便局は駅前にあったのです。もう市電を待つ余裕もなく、急いで駅前まで半分走って戻り、新築の中央局にたどりつきました。このとき9:30過ぎ。空いていたのですぐ手続きしてくれました。局員は若い男の子で、旅行貯金とすぐ察してくれたらしく、やはり徳島局のかすれが気になったのか、ハンコ押しを何回も練習したうえで丁寧に押してくれました。景品もティッシュ1個で、重たい景品を持っていた身としてはかえって有り難かったです。やはり係員は男性に限る、と思いつつ駅に戻り、絵はがきと駅弁を買って9:53発の列車に何とか間に合いました。

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 20局目 松山中央郵便局(2000年<平成12年>1月7日)

 

 市電(外見はオレンジ色でモダンですが、内装は木製ニス塗りの古色蒼然とした電車でした)で、伊予鉄松山市駅へ。このあたりに松山中央郵便局があるはずです。わかりにくそうな場所なので危惧をしていましたが、やはり見つけるのに相当手間取り、掃除をしているアーケード街をうろうろして遠回りをしてしまいました。

 局員は最近時々いる、制服が全く似合っていない茶髪系兄ちゃん局員でしたが、この局員は私の通帳を見るとすぐ察しがついたらしく、機械で手続きする前に朱肉をしっかり押して、鮮明にハンコを押したうえで手続きをしてくれました。先にハンコを押してしまう人は初めて見ましたが、文句はありません。景品はティッシュ一個で助かりました。やはりハンコは早い時間帯に若い男の局員に押してもらうと間違いがない、という印象を持つようになりました。そのうちこの法則は崩れるかも知れませんが。

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 21局目 千葉中央郵便局(2000年<平成12年>1月12日)

 

  モノレールを降りて、小雨の中、千葉中央郵便局へ行きます。ここは臨海地帯の所にあって空いていました。係員は若い男性でしたが、ハンコは「千葉」の「葉」の字がうまく写っていなくて、がっかり。まあいいや、と押し直しは頼まず、駅に戻りました。 

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 22局目 東京中央郵便局(2000年<平成12年>1月12日)

 

 東京駅地下の深いホームから上に上がって長い通路を通り、さらに上に出て東京中央郵便局へ。駅のすぐそばです。意外にも局の番号が00001ではありませんでした。天下の東京中央局はしっかりしているだろうと思いましたが、ここの中年男性係員もうまく押してくれず「東」の字がつぶれてしまっていました。2回続けていまいちな押し方です。この場合は押し直して貰うとよけいおかしくなりそうなのであきらめました。

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 23局目 浦和中央郵便局(2000年<平成12年>1月12日)

 

 赤羽で埼京線に乗り換え、武蔵浦和に行きます。前橋の例もあり、関東では中央局が18時までやっているのではないか、と思い、賭けてみました。武蔵浦和の駅に案内板が見あたらず、雨の中かなりうろうろしましたが、浦和中央郵便局発見。やはりやっていました。若い男の局員はハンコをきちんと押してくれました。千葉・東京と押し方が悪かったので落ち込んでいましたが、最後の浦和のおかげで元気を取り戻しました。これで夏の「浦和の恨み」を晴らしたわけです。

 

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 局内では大宮との合併後の新市名募集の案内があり、やはりそのうち合併して市名が変わりそうな様子です。(その後、さいたま市になりましたね。)そうしたら、48局目にその新しい市の中央局で貯金してみようかな、という気になりました。