写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

08 秋田新幹線の座席転換(2000年8月9日)

 盛岡で冷麺を食べた後、本屋によって、その後「こまち9号」12:33発に乗りました。かなり込んでいて、空いている席が辛うじて一つふたつあるという状態でした。田沢湖線はかなり深い山の中を走り、新幹線車両の中から滝や深い谷を見るというのは新鮮な感じです。しかしそうは言っても通路側の席でしかもブラインドを下ろしている席が多く、車窓を十分には楽しめませんでした。田沢湖線というから田沢湖が見えるのかと思いきや、全く見えませんでした。

 

 大曲で方向転換。ところがまたもやだれも席を回転させず、秋田まで10数分間逆向きで走りました。これで3度目です。

 

 ここに至ってどうなっているんだ、と考え始めました。ひとつは見知らぬ客同士があうんの呼吸で席を回転させようという暗黙の同意が得られなくなってきたのでは、ということです。なんとなく隣の客に声をかけたり、協力しあって席を回転させるのが困難になってきたようです。

 

 もう一つは車窓を気にしなくなっている人が多くなってきたのではないか、ということです。それでは列車に乗っている意味が薄れている気がしますが、一連の普通電車ロングシート化もこの辺に一因があるのかも知れません。回転しにくい雰囲気があるなら、転換シートやクロスシートを見直してもいいような気もしますが、どうでしょうか?

 

 秋田着14:11。例によって郵便局にいきますが、別に書きますので、今回は後回し。15:25発のまた701系普通で東能代へ。かなり混んでいて最初のうちは座れませんでした。東能代16:32着。五能線に乗り換え、16:35発の能代16:40着。

 

 能代なんかで泊まる人は少なかろう、と思っていたのですが、意外にも時刻表に載っているホテルは満室。仕方なく、「ここなら空いているでしょう」と紹介してもらったところへ。電話をかけると空いていましたが、バスでどう行くのか聞くと「バスはない」との答え。駅からかなり離れているのでタクシーに乗ることになりました。

 

 ホテル自体は本当のビジネスホテルで、観光客が来るような感じではありませんでした。でも5000円もしなかったし、早くチェックインした客には夕食のカレーライスをサービスとのこと。これならタクシー代900円払ってもまあ許せます。部屋は何となくたばこ臭く、シャンプーや歯磨きセットもありませんでしたが、もってきていたので別に必要ありません。実質的なホテルでした。風呂もテレビもあるし、こんな感じでいいんだと思います。