写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

23 キャンセル待ちで帰国(2001年1月9日)

 韓国旅行記の続き、1月9日です。朝起きると、この日は雨でした。昨日洗濯屋のおじさんに「船が欠航して帰れなくなった」というと、「釜山タワーに行きなさい」といったので「行きました」というと、「それでは東莱温泉(釜山市内にある)に行きなさい」といわれて、でも日本でも温泉には行かないしなあ、と思っていました。晴れたらバスで慶州にでも行こうか、でもお金が不安だしなあ、などとあれこれ考えていました。

 

 とりあえず、雨ではたいしたところへいけないので釜山港に行きました。ビートルのキャンセル待ちの名簿を見ると思いがけず人数が少ないのです。一度旅館に戻って、「今日キャンセル待ちすることにしたのだけど今日の晩の部屋代返してくれますか?」と聞くと、良心的なことに「いいよ」と全額返してくれました。

 

 再度、港に行きます。途中でこの前買った乗り物酔い止めドリンクを置き忘れたことに気づき、一度旅館に戻るという失態を演じましたが。キャンセル待ち番号は20何番目かでした。ちょっと難しいかな、と思いましたが、じっと待っていました。横に流暢に韓国語で談笑する学生風の人がいたのですが、この人韓国人なのか、と思っていたら日本のパスポートを持っていて、すごいなあ、と思いました。それから対馬発釜山経由中国行きのフェリーの窓口があってびっくりしました。窓口は閉まっていたので本当に運航しているのかどうかわかりませんが、謎のフェリーです。

 

 11時半過ぎまでじっと待っていたのですが、キャンセル待ち番号発表で思いがけず30何番まで乗船できるとのことで、帰れることになりました。あわてて10日のビートルと11日のフェリーの予約をキャンセルします。乗り物酔いを警戒して何も食べてなかったので、高麗人参ドリンクを買って飲みます。それから酔い止めドリンクも。

 

 12:15発。日本側の「ビートルⅡ世」です。乗船率90%を越えていましたが、多少空席があります。やはりなんか予約システムに問題があるのかも知れません。なぜかこの日は対馬比田勝港に臨時寄港します、というアナウンスがあり、一時間ぐらいしてから対馬に寄港しました。かなりの人が下船していきましたが、こういうことができるんですね。

 

 思ったほど波が荒くないのか酔い止めのおかげか行きよりはずいぶん楽な船旅でやっとこさ福岡タワーが見えてきて福岡着。15:10が定刻ですが、対馬寄港のため少し遅れたと思います。税関の若い女の係官は他愛もない質問をしてあやしくないか人をチェックするのですが、わざとらしくてかえって変な感じがしました。まだ修練が足りないな、という感じです。

 

 福岡も雨でした。バスに乗ってやっと帰宅です。