写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

05 ウナギを食べた日

 皆さんは最近ウナギを食べたことがありましたか?近頃すっかり高くなって手が出ませんね。スーパーでも売ってはいますが、おいしいかどうかわからないようなのが1000円以上しますので躊躇して買わずじまいです。

 

 なかにはお金持ちの方で今でもよく食ってるよ、という方もいらっしゃるかもしれませんが。こちらは3年前に食べたのが最後です。そのとき記録しておいたものがありましたので、ちょうど3年後の今日の記事として紹介します。あれから一度も食べていません。庶民の食べるものではなくなりましたね。

 

 2017年7月29日。この週はうまくいかないことがいろいろあって、鬱気味でした。気晴らしに札幌に出ましたが、はじめ行ったところではあまりうまくいかず、鬱が治りません。そこで思い切って大丸の上のレストラン街でうな重を食べて気分転換することにしました。もっと高級な店もあるのかもしれませんが、庶民にはデパートのレストラン街が限界です。それ以上だと雰囲気に飲まれて、いくらおいしい店でも落ち着かないでしょう。

 

 「竹」をとり、肝吸いをつけて3800円ぐらいになります。はじめはとても手が出ない、と思ったのですが、ちょっとした服やマッサージの値段と比較して考えると、まあ年に一回ぐらいならいいか、という気がしてきて食べる気になりました。「40分ぐらいかかります」といわれて、普通なら「おやおや」と思いますが、これだけの値段ですから、かえって時間がかかる方が最初から作っているのかな、という気がしてありがたみが増します。ということで雑誌を読んで待っていました。

 

 昔はこの店でも、すぐ出てきたと思います。ウナギの高級化で客が少なく高くなったのでその代わり手間をかけるようになったのかもしれなせん。店はガラガラ。客はもう一組ぐらいしかいません。
 

 ようやく来たウナギですが、2切れ、まあまあの長さですので、こんなもんか、と思います。ただ、ご飯が少ないです。お上品なのか。「山椒をかけてください」というのでかけたら、結構高級な山椒なのか、なかなか風味が強いです。ちょっとかけすぎかたな、と思います。タレのかけ方もお上品です。ウナギはそれなりの質で、おいしかったです。肝吸いの肝もなかなかいい肝でした。まあしかし、よくて1年に一回、2~3年に一回ぐらいかなあ、と思います。

 

 昔はせいぜい1800円ぐらい、1990年代初め、大阪にいたとき、500円のうな丼があったなあ、というのも思い出しました。

 

 それから、子供の頃、金沢に炭火焼きのおいしいウナギとドジョウの蒲焼きを売っている店があって、うちではいつもそこで買っていたのですが、閉店するころには気位が高くなって中学生の私がお使いに行っても売ってもらえず、祖母が自分で行かないと売ってくれなくなってしまったりしていたなあ、などということまで思い出しました。

 

 こうして無理矢理、庶民が分不相応なウナギを食べたことも思い出になるのでしょうか。

 

 ここからは2020年の今の感想。やはり1年に一回どころか、3年たった今でもお目にかかれていません。今、25年前に住んでいたところと同じ町内に住んでいるのですが、25年前は近所に生協があり、ここの国産ウナギが安い割においしく、夏場毎日のように買って食べていたのを思い出します。ですが25年たって戻ってくると、生協は閉店し、建物だけが残っていました。もちろん安いウナギはありません。

 

 こんな記事をまとめていると、久しぶりにうな丼食べたいな、という気がしてきましたが、出費激増の昨今、やめておいた方がいいかもしれませんね。