写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

17 「百万石音頭」

 「新民謡」というジャンルがあります。本来の民謡が民衆の間で歌い継がれてきた作詞作曲者不明の歌であるのに対し、「新民謡」は作詞作曲者が判明しており、多くはレコード歌謡として発売されたもの、ということのようです。

 

 我々はそんなこと知らない場合が多いですから、特に子供の時分は、「民謡」ないし「歌謡曲」として認識していました。この手の歌には盆踊り用の「○○音頭」の類が多いようです。お盆前ですし、私がかつて住んでいた地域で聞いたことがある「新民謡」をいくつか紹介したいと思います。

 

 とは言っても、私は盆踊りなどに積極的に参加する方ではなく、むしろそういうものは避ける方です。以前住んでいた田舎町で、10年以上前、夏の夕方、買い物をしたあとの帰り道、小さな櫓を囲んで2~3人の人が踊っているだけ、というシュールな盆踊りを見かけたことがあります。さすがに翌年からやめたようですが。

 

 盆踊りについては、そういう程度、後は幼児期のかすかな思い出しかないのですが、youtubeにはこの手の歌まで出てくるのですね。久しぶりに見て懐かしくなり、記事を書いてみる気になりました。「懐かしい」という言葉は夏の思い出につながり、「夏かしい」ではないかと思うことがあるのですが、懐かしいものを思い起こしてみる気になりました。

 

 今日は金沢の「百万石音頭」。子供、というか幼稚園の頃ですが、誰かの結婚式だったか、何かの機会にこの歌を歌わされた記憶があります。当時金沢の「ご当地ソング」として親しまれていたのでしょう。ずっと忘れていたのですが、先日、youtubeで見つけました。「イヨマンテの夜」の伊藤久男が歌っていたのですね。これに永田とよ子という人が加わっています。作曲は近頃注目されている古関裕而とのこと。

 

 金沢というところは旧加賀藩、大名としては最大の百万石の版図でしたから、金沢ではそれを誇りに思っているのでしょう。「百万石」という表記をよく見かけたものでした。

 

 今では金沢に知人もなく、訪れることもなくなりました。今後、旅行者として訪れる可能性はありますが、この歌がいまでも歌い継がれているのか、それとも忘れられているのか、ちょっとした旅行では知るすべもありません。むしろネットで確かめた方が良さそうです。

 

 この歌は今でも歌いつがれているのでしょうか?

www.youtube.com