写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

03  日光めぐり(2001年8月6日)

 今まで一日中列車に乗ってばかりの旅で、歴史的な寺社をきちんと見てこなかったので、まあ「日光を見ずして結構というなかれ」という言葉もあることだし、日光線初乗りだし・・ということで日光見物に行きます。

 

 12:35宇都宮発の電車はロングシート。ところが端に一ヶ所だけクロスシートがある変な電車でした。そのクロスシートのところに乗って出発。途中有名な杉並木を見て、だんだん山間部に入ります。日光13:22着。駅は古ぼけていています。

 

 ところで、この旅行青春18きっぷ使用なのですが、水戸駅でも、宇都宮駅でも全然切符を見ないでハンコも押さず、フリーパス。水戸駅では2人も駅員が立っているのにスルーですし、宇都宮駅は2回改札口通ったのにハンコを押していないことに気づきませんでした。日光駅でも気づかない風でしたので、いつまで気がつかないか試そうかと思ったのですが、気の弱い私のこと、通るときに「ハンコ押して下さい」といってしまいました。駅員は「ああ・・」と気づいてやっとハンコを押します。

 

 JR日光はすたれていて、バスもあまりないので坂を登って東武日光からバスに乗ります。ところが列の長いこと。乗り切れず、次まで待つのか、と思ったら、臨時に増発したらしく、すぐバスが来て座って行けました。韓国人や台湾人、欧米人も多かったです。

 

 日光は思っていたよりずいぶん山深いところにある町です。有名な神橋は修理中で見られません。昔ここの横を路面電車が走っていた写真を見たことがあるのですが、その跡もわかりませんでした。

 

 バスを降りて、坂を登り、1300円だかの入場料を払って日光めぐり。まず庭を見ます。次にお寺(三仏院とか言った)。中に入ってしばらくすると案内の女性がやってきて説明します。「何年生まれの人を守っているのはこの仏です」というような説明。何か俗物的です。

 

 次にいよいよ東照宮。入り口にガイドの案内があるようでしたが、始まるのを待つのも面倒なのでそのまま進みます。「三猿」とか、ケバケバしい陽明門(これはそれでもそれなりに良かった)なんていうのを見ます。驚いたのは観光客のおばさんとかで結構詳しい人がいること。何度か来ているのでしょうが、驚きました。「眠り猫」と奥の院は別料金とのことで、500円払って見に行きます。眠り猫自体は小さな欄間彫刻で有名でなければ見逃す類のものです。

 

 その後の奥の院が問題で、石段をずいぶん登らされます。金を払ったのと年を取ったら行けないぞと思って必死で登りましたが、登ってみると大したことはなく、帰りはひざがガクガクしました。どちらもそれだけでは500円の価値はないですが、「有名さ」と「距離」を組み合わせて500円取る。日光では商魂のたくましさが印象に残りました。帰りガイドが説明しているのを聞いて「やっぱりついていけば良かったかな」と思いました。

 

 そのあと、二荒山神社、大猷院と巡ります。日光はもともと神仏混淆で建てられたので神社とお寺が混ざっているのでしょう。大猷院は奥の方にあり、石段を登っていくので客が少なく、日光では唯一荘厳な感じのするところでした。

 

 バス停まで歩いて戻り、バスでJR日光駅まで帰ります。途中「日光ゆば」の看板が目立ちます。ゆばは私の大好物ですから、食指が動きますし、朝から何も食べていません。ですが列車がちょうどいい時間に出るので結局食べませんでした。日光16:00発の宇都宮16:47着。

 

 この日は宇都宮で泊まろうか、東京方面までいってしまおうか悩んだので、ホテルの予約はしていませんでした。でも疲れたので宇都宮泊まりに決定。駅横の安そうなホテルに入りましたが、これは失敗。薄汚いし、その割に5250円です。しばらく休んだあと、駅ビルの混んでいる餃子屋に入りました。宇都宮は餃子が名物です。思ったよりあっさりしている餃子でした。