写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

12 福島から山形まで(2001年8月15日)

 翌日(8月15日)朝、会津若松のホテルで、さて今日はどうしようか、迷っていました。市内見物をしたら列車時間の関係で、福島で50分しか時間がとれません。福島中央局は甲府と並んで今回の郵便局めぐりではたどり着くのが困難な局とにらんでいましたから、50分では不安です。

 

 会津若松見物しない場合は福島で2時間以上とれますが、さりとてそんなに時間がいるのかも疑問です。宇都宮の失敗もありますし、いろいろ考えましたが、鶴が城は再建だから面白くないかな、と思い、絵はがきだけ買って、朝8:14発の快速ばんだい2号で郡山に向かいます。

 

 列車は案外混んでいて、進行方向に座れませんでした。猪苗代湖は一瞬しか見えませんでしたが、高原状の景色もありました。郡山9:24着の9:58発。

 

 ウトウトしつつ福島着10:47。早速福島中央郵便局へ。地図では町外れのトンネルの近くということで、どうしようかと思いましたが、徒歩で行くことにしました。このところ、行きは徒歩、帰りはバス、というのが定着しつつあります。迷うかな、と懸念していたのですが、トンネルを目標にすればいいわけですから、案外簡単で、20分ほどかかりましたが、迷うことなく到着。少し古い建物でした。係員は中年のおじさん。通帳をじろじろ見つつ、無愛想に手続きをします。でもハンコはOK。

 

 ということで帰りますが、バスの本数が少なく、帰りも歩くことにしました。結局福島駅に戻ったのは50分後。もし会津見物していたら間に合ったものの相当焦ったでしょう。でも今は時間がかなり余っています。

 

 昨日の会津若松のホテルの中華料理がおいしかったので、また中華にしようと思って駅ビルの中華屋へ。まあまあでしたが昨日がおいしかった分損しています。福島駅構内で切符を買ったりウロウロしたりしつつ、それでも時間が余ったので、もう奥羽線の乗り場に行くことにしました。

 

 発車30分前なのにもう人がかなり乗っていて、意外なことに進行方向に座れません。全く意外な展開。しかしこの線の普通列車は朝8時台の後は13時台までないというとんでもないダイヤなのです。福島と山形の間の需要はそれなりにあると思うのにこれは何なのでしょう。短距離でも山形新幹線に乗れと言うのでしょうか?

 

 13:15発車。奥羽本線は改軌前に急行津軽で深夜に通過したことはありますが、昼間は初めて。乗ってみると板谷峠など山岳路線で意外と面白いです。この線に乗るため日程づくりに苦労したのですが、乗って良かったです。

 

 ふと思ったのですが、「乗った」というのは夜でも乗ったことになるのですが、夜だとか、居眠りしているときは意味ないですし、そうでなくてもロングシート車で混雑しているときは景色が見えません。見えるときでも反対の窓は見えないし・・・と考えると、「乗りつぶし」はあまり意味がないです。今のところ全線乗りつぶし、なんてことは考えていませんが。

 

 「峠の力餅」の峠駅に着きました。この辺の駅はみんな雪覆いの屋根があります。売り子があったら買おうかな、とも思っていたのですが、いました。でも駅に着くと数人が駆け出して買おうとしますが、2人ほどに売ったところでバイトらしき兄ちゃんは手を振ります。そうこうするうちにドアが閉まって出発。

 

 今はスイッチバック駅ではないので他の駅と変わらない停車時間です。もちろん私のようなのろまは車内から見ているだけで断念。結局あの売り子はかたちだけ売って名声を維持しようとしているとしか思えませんでした。おおかた、ほとんどの人は車で買いに来るのでしょう。

 

 山を下って米沢まで来ると、暑そう。盆地を縫って14:51山形着。山形県日本海側の庄内地方はよく通りますが、内陸部は夜間に通過したことがあるだけでしたから物珍しいです。