9月末の話ですが、昼に家で「瓦そば」を作って食べました。山口県の名産です。こういうものをときどき売っているのが都会のスーパーですね。山口の名産といっても川棚温泉という下関から少し山陰寄りの地区の温泉地のホテルか食堂が始めた料理で、山口にいた当時私は食べたことがありません。ただ、よくCMをしていて存在は知っていました。ですから本来家で食べるような料理ではないのです。ただ、一度食べてみたい、という思いは残っていました。
茶そばをゆでて本来は瓦を熱して焼くのですが、もちろん瓦などありません。フライパンで焼いて牛肉を甘辛く煮たもの、錦糸玉子、ネギ、海苔を載せて食べるということでしたのでやってみました。茶そばといってもそばが入っているわけではないようで、緑色をした細うどん、というところのようです。つゆは熱してつけだれにするそうです。
食べてみましたが、やはり本場とはずいぶん違うのでしょうね。山口、というだけで懐かしくなって思わず買ってしまったのですが、感動するほどではありませんでした。やはり瓦でしっかり焼かないとおいしくないのでしょう。
金沢に比べると岡山や山口は郷土料理の類でこれ、と言うのがありません。それに、どこに転居しても親が変わるわけではないので、親は北陸風の料理しか作れなかったのでしょう。まあそれでも初体験でした。