しばらく前にブログ活動を終了されてしまった「さえわたる」さんが、地名に関する記事を載せていました。それに触発されて、思い出したことをまとめた記事です。
札幌市には「北区」「東区」「南区」「西区」があります。つまり「東西南北」がそろっています。
ところで、麻雀には「字牌」というのがあり、「東南西北」と「三元牌」とよばれる「白發中」なるものがあります。これを3つずつそろえてあがると役満の「大三元」になります。
札幌市には「中央区」のほか、「白石区」があります。つまり「白」と「中」がそろっているわけです。あとは「發」、これがなかなか難しいですね。
ところが札幌市西区に「発寒」という地名があるのです。そこでだいぶ前ですが、北海道新聞がエープリルフールに「東南西北白發中」をそろえるため「発寒区」をつくる、ということを発表した、とか言うウソ記事を掲載したことがある、と聞いたことがあります。
そんなことのために現実として札幌市が「発寒区」を作るとは思えませんが、本当にできたら面白いな、とは思います。
では札幌以外で「東南西北白發中」をそろえることができる政令指定都市があるのか、名古屋市には「東南西北」の各区がそろっています。「中区」もあり、あとは「白」と「發」。「白」は、下についているのですが「天白区」があります。あとは「發」。もちろん「發」ないし「発」のついた区名はありません。
しかし、「緑区」が存在します。「發」は「緑發」ともいい、麻雀牌には緑の字で彫ってあります。また、役満の一つにこれとソウズの緑の牌だけで構成された「緑一色」が存在します。ということで、こじつけを認めると、「東南西北白發中」がそろっているのは名古屋市、ということになります。北海道民としては、ちょっと悔しい気がしますね。
難物の「發」ですが、考えてみれば、「白」や「中」と比べて他の字牌との関連性に乏しく、なぜこのような字が採用されたのか、不思議です。人によってはこの牌のことを「あお」と読んでいたので、「葵」の異体字か、と思っていたのですが、そうではありません。なぜこの字が麻雀牌に使われるようになったのか、ネット記事を検索すると、諸説あるようですが、「白い肌・緑の黒髪・紅い唇」を示している、とか、「矢を発して的(=白)に中(あ)たる」などというものがありました。
この由来まで調べていくと、ドツボにはまりそうです。今の私の手には負えません。
ということでモヤモヤしつつも、今回はこのくらいにしておきます。