さて京都夜のホテルですが、事前予約をサボったので見当がつきません。町を歩いているうちに安そうなホテルが見つかるかな、と思っていたのですが、料金を明示してあるホテルがまったく見つからず、困ってしまいました。
地下鉄の案内所のところでホテルの案内もやっているようだったので、ここで聞いてみることにしました。まあ5000円ぐらい出さないと駄目かな、と思い、「5000円ぐらいのホテルないですか?」ときくと、「少し遠くてもいいですか?」とおじさんが言います。「西本願寺のところですが」というので、それならいいか、と思い、頼みました。おじさんは電話をかけて「お宅5000円でやってるっていってはりましたね」とか何とかいって書き込んだ名前が「東急ホテル」。えっ、って感じです。
確かに西本願寺の横に東急ホテルがありました。でも高そうなので当然対象外でした。後で時刻表で見たらシングル1万7000円とか書いてあります。まったく意外なところに泊まれることになりました。駅前のバス乗り場はややこしいので少し歩き、次のバス停からバスに乗って西本願寺前へ。
少し歩いてホテルへ来ると、背が高くてかっこいいボーイの兄ちゃんが、「お泊りですか?」と聞いて私のボロ荷物をうやうやしくもって案内します。水の流れる入り口をとおり、地下に降りてフロントでチェックイン。またボーイの兄ちゃんに荷物を持ってもらってエレベーターに乗ります。違う階で降りようとして「○○様」などと呼び止められるのでかえってみっともないです。部屋はツインでした。
どうもこのところホテルの値段は相当ダンピングが進んでいるようです。確かに京都の東急ホテルはちょっと古くなっているのかなという気がしましたが、個人の当日予約でもこれぐらいで泊まれるんですね。とても意外でした。今までは東急グループの廉価版ホテルの「東急イン」ですら7000円ぐらいと思って敬遠していましたから。でも部屋に入るとホテルはホテルですね。ビジネスホテルと何か決定的に違いというほどのもんはないし。これくらいが妥当なのかもしれません。ということは3~4000円台でも結構あるのでしょうか?
落ち着いたら食事です。ところが、もともとここはいわゆるシティーホテルですから、ホテルのレストランは「たん熊」とかの高級店で一番安そうなものでも3000円ぐらい、ちょっと食べると5000円ぐらいする感じです。5000円のホテルに泊まって3000円の食事ではアホらしいです。
外に出ましたが、周りにまともな食堂がありません。ファミレスが一軒だけありましたが、あまり好きでないのでいったん戻り、バスの乗車券を持って駅の地下街へ行こうと出直します。ところが西本願寺の前にちょっとしたレストランを見つけて定食800円ぐらいだったのでここで食べました。
ホテルに戻り、なんかせっかくなので冷水をさっきのボーイの兄ちゃんに持ってこさせたりしました。チップでも払うべきなのでしょうが、貧乏性の私は「タダでいいんですか?」などと聞いてしまいました。みみっちいです。やはり分不相応でした。