ネットが出始め、あれもこれもネットでできる、といっていちいち感動していた頃、日本のテレビはネット同時中継に消極的だったのに対し、韓国のテレビはネットでタレ流し状態でした。言葉がわからないものの、外国のテレビが見られるようになったのですから、ずいぶん感動しました。
以前はほぼ全部の局を見ることができたのですが、次第に制限がかかるようになり、ついにここ数年でほとんど見られなくなってしまいました。見ようとすると「著作権問題で該当地域では見ることができません」という韓国語の表示がでるだけです。韓流ブームで韓国も「コンテンツ」の重要性がわかってきて、保護しようとしているのでしょう。
ということで見られなくなってしまった韓国テレビですが、そのなかで気に入っていたのがKBS第一放送で月曜夜10時からやっている、なつメロ番組「歌謡舞台」です。このチャンネルはNHK総合にあたるチャンネルです。私の語学力ではニュースやドラマ、バラエティーを楽しむことはできませんが、歌番組ならばさほど語学力は必要ないので、よく見ていました。歌番組でも、最近のKーPOPにはついていけないので、この番組が好きだったのです。
1985年からやっているようで、1988年に初めて韓国に行った際にも、この番組を見た覚えがあります。キム・ドンゴン氏という高齢(多分80歳前後では?)の元アナウンサーだった人物が司会者です。一時司会者がもう少し若いアナウンサーに代わっていたのですが、その後またこの人が司会をするようになりました。
歌は、なつメロ中心ですが、オリジナルの歌手が歌うことは少なく、別の歌手が歌うことが多いようです。
日本の曲にもありそうだけどない、という曲が多いのです。演歌やなつメロ好きの人は興味を持つかも知れません。最近は比較的新しい「トロット」(韓国演歌)の歌が登場することも多くなった気がします。
「見られなくなった」と書きましたが、実はこの記事を書こうと思ったきっかけは、ごく最近、裏技を使って視聴する方法を見つけたからなのです。具体的に書くと、KBS放送に見つかってしまうかもしれませんので、どうしようかと思いましたが、書くことにします。
KBS放送のトップページを見ると「ニュース9(뉴스9)」の紹介が表れます。夜9時になるとここからであれば同時放送が見られます。10時になってもそのままにしておくと、次の番組、つまり、月曜日であれば、この「歌謡舞台」が見られるわけです。
1月最初のこの番組で、毎度おなじみのソル・ウンド氏やユン・ハンギ氏などのベテラン歌手に混じってピ(Rain)とパク・ジニョン(韓国の大手プロダクション創業者でタレントでもある)が出てダンスナンバーを歌っていたのでびっくりしました。ピもそれなりの年齢になったので、出すことになったのでしょうか?
零細ブログとはいえ、この記事がKBS放送に見つかると対策を取られてしまうかも知れませんし、トップページのデザインが変わるとダメになる可能性が大きいのですが、一応、同好の士がいるかも知れないので紹介しておきます。
昨日(1月11日)もこの手を使ってみようと思ったのですが、うっかりして10時を過ぎてしまいました。10時を過ぎると「ニュース9」から見続けるという手は使えません。なにかいい方法はないか、と試したところ、「ON AIR」と書いてあるところから見られるようになっていました。ただし画質はよくありません。
トップページの「ON AIR」は2つありますが、上側からは見られません。下側の「ON AIR」の「KBS1」の画面にカーソルを合わせると小さい画面ながら見ることができます。右クリックで「コントロールを表示」させると音声を出したり、全画面表示ができるようになりました。画質が悪いながらも、この手も使えるのですね。一時は全然見られませんでしたから、多少改善です。
KBSのトップページかこの番組のページへのリンクをつけようかと思ったのですが、見つかると嫌なのでつけないことにしました。リンクをつけるとこの記事見つかるのですかね?そのあたりのことはよくわかりません。
KBS放送の方、もしこの記事を見ることがあっても、見逃してください。日本で楽しみにしているマイナー視聴者がいるのですから。