写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

25  非婚者と「おめでた」

 昨日はエイプリルフールの思い出から、非婚の当事者である自分の身の上話になりかけ、やっぱりやめておこう、と思い、中途半端な内容になってしまいました。やっぱり気が引けますね。ですが偏屈者なので、周囲に結婚・妊娠出産、という「おめでた」がおこったときには、どうしたものか、と思ってしまいます。

 

 一般的には形どおりに「おめでとうございます」とか、「よかったですね」と言います。その程度の常識は私にもあります。ですが正直、それは社交辞令です。

 

 もうすこし親近の情を感じている人の場合、ちょっと事情は違ってきます。

 

 先日、前の職場の30代の同僚だった人が奥さんの妊娠を知らせてくれました。今は一緒に働いていないのにわざわざ知らせてくれるのですから、知人友人の少ない私としては大変有り難いことです。

 

 一般的には「おめでとうございます」と返せばいいのですが、「これから50代後半まで子育てしなければいけませんね。これがふつうなのでしょうが、大変だなあ、と思ってしまいます。」という返信をしてしまいました。これが正直なところ。

 

 「ふつうならおめでとうとか、よかったねとかいわれますが、○○さん(私のこと)らしいコメントですね。(笑)」と返信されてしまいました。

 

 私も子育てが社会的に重要なことであることは認識しています。でも、「社会的に重要である」という書き方をしてしまうように、自分が当事者として結婚・子育てをしようと思ったことは一度もありません。社会的責任を果たしていない、いい年をして大人になりきれていない、という自責の念はありますが、そうした思いとは別に、自然な感情として、本心から結婚したい、子供が欲しい、と思ったことがないのです。

 

 ですからむしろ親しみを感じる人であるからこそ、「本当にいいんですか?」と余計な心配をしてしまいます。

 

 やはり私が偏屈なのでしょうが、若い人の非婚化が進んでいるということは、私のような人が増えているということでもあります。私は知人が少ないので、こんなことで悩ましい思いをすることは稀有なのですが、それでも今回のようなことがないわけではありません。どう振る舞えばいいのかな、と悩ましく思うことがあります。

 

 結婚し、子育てをされている皆さんは、そのとき「社会的責任」ということを意識しましたか?それともそんなことは考えませんでしたか?