写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

46  松平健「マツケンサンバⅡ」

 今日は東京オリンピックの開会式の日ですね。どうなることやらです。

 

   オリンピック直前に開会式の音楽担当の小山田圭吾氏が過去のいじめ問題で辞任に追い込まれました。これはニュースでご存じの方が多いと思います。開会式直前と言うことで組織委員会は逃げ切ろうとしたようでしたが、逃げ切れませんでした。

 

 一連の推移を見て、いくら過去のことでも、報道されていることを本当に障害者に対してやったのなら、森喜朗氏、あるいは渡辺直美氏の容姿を揶揄するような企画を出した人よりよほど罪は重いし、少なくともパラリンピックの音楽担当にはふさわしくないでしょう。私もこの人の音楽を使うべきではないと思います。

 

 報道のあれこれを読むと、本当にやったのかな、粋がって悪さ自慢したかったのではないか、という気もしますが、まあどう考えてもパラリンピックまで考慮に入れるとダメでしょう。

 

 一方で、特にパラリンピックの音楽を担当するのには全く不適当だとは思いますが、これで小山田氏が社会的に抹殺されることは望ましくないとも思います。

 

 実際の開会式がどんな具合になるのか、無観客の上に音楽も差し替えということになって一体どうなるのだろう、という興味がないわけではありませんが、私は今回の東京オリンピックそのものに懐疑的、もっと言えば反対派です。いつものオリンピックは開会式だけテレビで見るのですが、今回は視聴もボイコットしたい気分が半分、それでもどうなるのか野次馬的な興味半分、といったところです。

 

 さて、小山田氏の辞任という事態を受けて、本気ではないでしょうが、開会式にマツケンサンバⅡ」を採用してはどうか、という記事がありました。実は私もこれなら大賛成なのです。以前からyoutubeでこの動画を見るたび「オリンピックでこれをアレンジして採用すればいいのに」と思っていました。

 

 別に今更JーPOPで「クールジャパン」を演出しても仕方ないと思います。あるいはくそ真面目な「和」の伝統を強調した演出も面白くありません。1998年の長野オリンピックの開会式も見ましたが、あのときのように「和」を強調して地元感を過度に出すのはあまり感心しませんでした。

 

 コロナ禍の中で「復興五輪」でも「コロナに打ち勝った証」でもないこのオリンピック、どうせグダグダなのですから、グダグダついで、やけっぱちで、キンキラキンの着物を着た松平健氏の「上様」が白馬に乗って登場し、悪人どもをバッタバッタと成敗し、腰元と若衆ダンサーズを引き連れて無観客の会場で歌い、踊り狂う。ある種の狂気をはらんだ、倒錯のお祭り感をもつシュールなシーンを妄想してひとり笑いしてしまうのでした。

 

 サムライが妙ちくりんな格好をしてサンバ(ではないそうですが)を歌い、踊り狂う、という奇妙で混沌とした演出は、きっと外国人の度肝を抜くでしょうし、外国の人たちにはかえってこういうものの方がウケるのではないかとすら思うのです。ポカーン、とされるかも知れませんけど、顰蹙を買ってもともと、どうせいろんなことで顰蹙を買っているのですから、開き直ってこのぐらいの演出をやればいいのに、と思います。

 

 半分冗談、半分本気でこの記事を書いているのですが、まあ99%あり得ないですね。1%の奇跡が起きたら組織委員会を見直しますが。 

 

www.youtube.com

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