写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

46  菅首相退陣を受けて

  菅首相辞めてしまうんですね。1年の命でした。

 

 そう考えると安倍首相の約8年というのはずいぶん長かったし、なんであの人だけそんなに長くできたのかがいまだに不思議です。

 

 菅氏型の辞任劇といえば、海部俊樹氏や福田康夫氏のケースが近いかな、と思います。両者ともに暫定政権的な性格の強い政権ででした。菅内閣も結局はピンチヒッター的な暫定政権だったのかな、という印象です。

 

 菅首相は人事をやろうとしてコケた感があります。この辺の経緯がよくわかりません。選挙までは続けるのだろうと思っていました。横浜市長選に負けて自分の選挙が危うくなったのと、二階幹事長をはずそうとしてうまくいかなかったのが原因でしょうか?

 

 そう考えると二階氏は政権のキーストーンだったのでしょうね。これを外すことでガラガラと崩れた、という印象です。80歳を過ぎた二階氏、麻生氏がいつまでも政権中枢にいるのは、若い人、というより60代以下でそれに変わる役割を果たすことができる人がいないからなのでしょう。よく「若い人に変えろ」というのですが、私はそれには懐疑的です。菅氏も含めて汚れ役ができないのでしょうね。

 

 そういう意味では菅氏は裏方的な「汚れ役」が似合っていたように思います。安倍政権の時は菅氏を含めて70代の3人が安倍氏を支える三本柱的存在になっていましたから。「菅政権には菅官房長官がいない」という評があって言い得て妙だと思いましたが、菅氏を支える汚れ役が不足していたのでしょう。

 

 次の首相は誰なのでしょうかね?今のところ見当が付きません。私の個人的な印象では、下村博文氏と高市早苗氏は感心しません。この二人は余計なことをやらかしそうです。ただ、高市氏については安倍氏に近いということと、選挙の顔として使いやすいということで穴馬的存在になりかねません。でもこの人は政権につくと相当強引なことをしそうです。下村氏は一度断念したのですが、また出るかも、ということでしょう。

 

 今の自民党細田派が最大派閥ですから、この派閥が誰を支持するかで流れが決まっていくのでしょう。自民党の派閥といえば、昔は総理総裁候補がボスでしたが、「細田派」と言っても細田氏が首相候補とは誰も思っていない、というところに変化を感じます。

 

 石破茂氏は長年総理総裁候補といわれてきましたが、石破派って17人しかないようです。国会議員内の人気が低いようです。パリピ的気質、ヤンキー的気質の多い政治家にしては珍しくちょっとオタク的気質があるのが嫌われているのでしょうか?あと、何か思い詰めているような雰囲気があって、突然とんでもないことをやりかねないかな、という不安もあります。

 

 個人的には岸田文雄氏がいちばん無難かな、と思いますが、印象が薄いですね。選挙の顔としては地味で、いちばん使いにくい人でしょう。河野太郎氏でもいいですが、ちょっと不安定さがつきまとうという印象があります。意外と気性が激しいところがあるようですね。

 

 あとは誰でしたっけ、野田聖子氏はちょっと苦しいのではないでしょうか?夫が反社だったという話もあるし、党内の人気もさほどではないようです。あと、調べたら茂木敏充氏とか西村康稔氏、加藤勝信氏という声もあるようですね。どうもこれ以外の人物の可能性もあるようなので、まだまだわかりませんね。

 

 ただ、小泉進次郎氏とか、安倍晋三氏の復帰とかいうことはやめてほしいな、と思っています。

 

 新首相が誰かでも違うでしょうが、一般的には支持率がご祝儀相場で上がってそのまま選挙突入、ということで自民党が勝つのかもしれません。今の政権支持率低下にもかかわらず、立憲民主の支持率が上がっていないので現状では政権交代は困難でしょう。自民党はしたたかですしね。

 

 私が嫌だなあとおもっているのは、自民党が中途半端に負けて維新が連立に参加する、というシナリオです。それなら自民党が勝った方がいいように思います。

 

 私の書いた人物評などは新聞やネットの受け売りですし、一方、私は強引な「改革」政治を進めていく風潮には懐疑的に考えていますので、以上のように考えるのですが、皆さんはどう思いますか?