写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

16  「都会の世捨て人」になりたい

 私の若いときからの夢は、一人で静かにいられるところで過ごしたい、ということです。対人関係が苦手ですから、人間関係がどうもうまくいきません。リアルの関係ではもちろん、夏頃に記事にしましたが、ネットでも人間関係がうまくいかない出来事がありました。インターネットが逃げ場だったのですが、そうも行かないものだなあ、と痛感しました。

 

 よく「人はひとりでは生きられない」といいますが、できればひとりで生きていきたいなあ、というのが願望です。

 

 このブログでは仕事のことは具体的に書かないようにしています。以前からこの仕事向いていないな、と思いつつ、だましだまし続けてきました。ただ、50代を迎えて、能力面やメンタル面だけでなく、体力面でも難しくなってきたな、という思いが強くなっています。

 

 以前に定年退職された元同僚の方などは、60歳まで勤め上げて悠々自適ですから、うらやましい限りです。私はそのような余生を送れないのだろうな、と思ってしまいます。

 

 いろいろな面で持たなくなり、早くやめて貯金の目減りを心配しつつ引きこもりになるか、私の年代は65歳定年だということですから、逆に60すぎても無理矢理仕事をしているか、どちらかになりそうです。前者の方が可能性が高いと思いますが。

 

 クビになるか、自分からやめるかわかりませんが、そうでなければ65までフルタイムで働かないといけません。やめたいですが、年金は65歳からですし、それも思ったより少なくて、生活できるかどうかという額です。やはりどんどん減らされているのでしょうね。退職金も少なくなるらしいです。

 

 70くらいで確実に死ねるなら、早めに仕事を辞めて余裕を持って余生を送れそうですし、その方がいいように思いますが、そうもいかないでしょう。

 

 若い頃は、できれば香港や上海、あるいは釜山とか、どこかアジアの海が見える港町のビルの一室を借り、下を行き交う人や行き交う船、それに熱帯魚でも買って眺めたりしながらつつましく暮らしたい、という「都会の世捨て人」、それが私の夢でした。

 

 でも、今や香港のビルの一室を借りるなんて家賃が高くてできないでしょう。バンコクあたりでも今後は難しくなってくるかも知れません。だいたい、ひとり暮らしでも、背負うものがいろいろあって、フラリとひとり海外で暮らす、ということは不可能なようです。

 

 先日、いつも読んでいる香港在住の方のブログに、日本に帰国した後香港に戻り、ホテルで隔離生活を送ったという記事が載っていましたが、強制隔離とはいえ、正直うらやましくて仕方ありませんでした。

 

 せめて国内でいいので、どこかで心安らかにそれなりの長さを持って余生を過ごすことができればいいのですが、いざその年に近づいてくると、なかなか難しいものですね。偉くなりたいとか、有名になりたい、というのではなく、このくらいなら実現できるのではないか、と思っていたのですが…。