写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

66  新興宗教と北朝鮮

    私は特定の宗教を信仰しているわけではありません。ですから信仰を持っている人には今日の記事はあまり愉快ではないかも知れませんが、今回は他に書くことが思い浮かばないので、この記事を書くことにします。

 

 youtubeを見ていると、あれこれ動画があるわけですが、一般のテレビでは放映されなさそうな動画も見ることができます。マスコミにとってはアンタッチャブルな存在だったものですね。

 

 特に興味深いのが、ヤクザ関係の動画と宗教団体関係の動画です。ヤクザの代替わりの儀式など、大仰なもので、ヤクザはこんな儀式をするのか、と思って興味深く見てしまいます。

 

 ヤクザの話はまたの機会にしますが、宗教団体、特に新興宗教関連の動画も、普通テレビでは扱われませんし、これまでは内部の人間でもない限り見ることもなかったものでしょう。こんな歌や踊りを歌ったり踊ったりしているのだ、と思います。

 

 いくつかの新興宗教団体関連の動画では、巨大な建造物をつくり、指導者が会場に姿を現すと、信者が感激の表情で万雷の拍手を延々と続け、指導者の一言一言に目をきらきらさせて頷くシーンが見られます。また、イベントでは集団でマスゲームや人文字をつくって団結をアピールしています。

 

 あれ、これどこかで見たことがあるぞ、ああ、これって北朝鮮にそっくりだよね、と気づくわけです。どこかということはいいませんが、新興宗教団体のやっていることは北朝鮮にそっくり。

 

 両者を見比べると、北朝鮮社会主義国家というより、新興宗教国家なのだな、ということに思いが至りますし、逆に新興宗教団体は武力・権力を持たない北朝鮮なのではないか、と思ってしまいます。

 

 北朝鮮の人々は、権力者に不服従の姿勢を見せると粛清されるので嫌々ながらもこのような行動をしているのか、と思っていたのですが、自由があり、信仰しないからといって弾圧されるわけでもない現代日本で、嬉々として指導者に拍手を送っている人たちを見ると、むしろ北朝鮮でもかなりの人たちは自主的に指導者に嬉々として従っているのかも知れない、と感じさせられます。

 

 こういうのを「洗脳」というのでしょうか。特定の宗教にかかわってない私には理解できない世界です。私だって特定の思想を強要されて、そうしないと生きていけないような国家・社会におかれれば、嫌々ながらも指導者に拍手するかも知れませんが、自ら進んでやることはないでしょう。

 

 もしかしたら、現代日本の宗教以外の企業や団体でも、カリスマ的な指導者のもと、独自の路線を突き進んでいる組織が結構あるのかも知れません。世の中には一定数、こういうことに感化され、こういう世界が好きな人間もいるのだな、と思わせられた一連の動画でした。