写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

33  キングサリの花が咲きましたが…

   おととし、今住んでいる町に引っ越してきました。この町では、今頃の時期、5月末頃から、家の前の街路樹に、藤の花のような形の黄色く垂れ下がった房状の花が咲くようになります。花の期間はそう長くはないものの、その美しさに惚れ惚れしていました。

 

 黄色の花房がいっぱい垂れ下がって、たわわに、という表現が適切なのかどうかわかりませんが、壮麗かつ幻想的に咲いていたのです。特に夜など、黄色い花ですから、とても幻想的な風景を醸し出していました。

 

 2年間、この木を何とよぶのだろう、と気になっていたのですが、昨年、t0zawaさんという方のブログにこの花の写真が掲載されており、「キングサリ」というのだ、ということを知りました。幹はまっすぐなのですが、藤のような垂れ下がった花房をつけるので、「キバナフジ」という別名があるようです。

 

 ということで名前もわかりましたし、今年も花の咲くのを楽しみにしていました。

 

 5月になり、もう何週間かすればまたあのきれいな花を眺めることができるだろう、と期待していたのですが、そろそろつぼみができてきたかな、と思って眺めたある日、あることに気づきました。

 

 この並木、剪定されて上部の幹が切られてしまっていたのです。おそらく電線に引っかからないように刈り込んだのでしょうが、ああ、もったいない、と思いました。

 

 そしてここ数日、花が咲きはじめたのですが、今年は木が小さく刈り込まれてるので、昨年一昨年のように一面に咲き誇る、という感じにはなりません。小ぢんまりと、といえば聞こえがよいですが、昨年一昨年のような、一面に花房が垂れ下がるような、圧巻、とでもいうような迫力がありません。ちょっとがっがりです。

 

 そんなに電線の邪魔になっていたかなあ、と思いますし、毎日通っている道なのに、いつの間に刈り込んでしまったのだろう、と思います。花が咲いていないときは、気にもとめずに下を向いて歩いていたので、刈り込まれたのに気づかなかったのでしょうか?

 

 また来年は大きく育ってくれないかなあ、と思うのですが、昨年のようになるまでは数年かかるでしょう。短い花の時期とはいえ、もっと景観に配慮してよ、と思ってしまいます。