写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

73  安倍元首相暗殺に思う(その2) 

   安倍氏銃撃事件の話の続きを書こうと思うのですが、この記事を書いている時点は選挙の投票日で、読んでもらうのは結果が出てから、ということですから、非常に書きにくいタイミングだな、ということを感じながら書いています。

 

   昨日の記事で、かつての暗殺事件の例を挙げてみましたが、今回の事件は、家族の宗教問題からの逆恨み的なもので、背後に極右や極左などの特定の組織や思想がなかった、という意味では原敬の暗殺の事例に近いように思います。現時点の報道を読む限り、「政治テロ」という性質のものではなかったのでしょう。

 

 その意味では、選挙直前とはいえ、「民主主義、あるいは言論の自由を守る」という話はちょっと飛躍のし過ぎかな、と思いました。おそらく、選挙を続行するための大義名分として使用した表現だとは思いますが、このところ、選挙のオキテ破り、法の裏をかく、という行動が目立っていたいくつかの新興政党も含めて「民主主義を守る」という趣旨の声明を出したのは結果的には良かったと思います。改めて民主主義のルールを確認する機会になったのは「雨降って地固まる」の結果をもたらしたのかもしれません。

 

 今回の選挙はもともと自民の勝利が予想されていて、自民の勝ち負けよりもむしろ立憲と維新のどちらが野党第一党になるか、という点と、NHK党や参政党などの新興政党が本当に議席を取るのか、という点が注目点でしたが、安倍氏暗殺事件で、「弔い票」がかなり出るでしょう。その「弔い票」で維新から自民に票が流れるのか、あるいは立憲からも票が流れるのか、おふざけ的な言動が目立つNHK党に影響があるのか、あるいは投票率に影響があるのか、というあたりが注目点です。

 

 安倍氏の事件が立憲と維新のどちらに影響が出るのか、私も測りかねていますが、どう結果が出るでしょうか?今回は、この事件がなくても自民大勝といわれていたので、どれだけの上積みがあるかと、その票がどこから出てくるのか、というのが注目点だろうと思います。