写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

90  人はなぜ宗教団体に入るのか?

 このところ、統一教会が話題になっていて、私もあれこれ書いている日々です。  

 

 そもそも、どうして人は宗教、とりわけ新興宗教に入るのでしょうかね?私は入信しようと思ったことがないのでわかりません。

 

 病気や精神的危機、あるいは貧困などの経済的危機もあるかもしれませんが、そこに付け込まれるのでしょうかね。私も精神的に不安定なことが多く、鬱気味の時も多いのですが、人間関係が希薄なのと、そういうときには精神医療関係の方に行ったので宗教に行かなかっただけだと思います。特に人間関係が希薄だったのが大きいでしょう。

 

 各新興宗教団体も昨今は信者獲得が思うようにいかず、衰退気味だといいますが、病気や精神的危機に陥っても今は医療の方に向かうだろうし、また、私のように一人を苦にしない人が多くなっている、というのが原因なのかもしれません。

 

 宗教に限らず、たとえば共産党関係の団体に入る、なんてことも結構人間関係で、という人が多いのではないでしょうか?いちいち教義や思想を比較検討して、これが一番よさそうだから、と入る人はあまりいないように思います。

 

 統一教会の入信勧誘手口に、一人で寂しそうにしている学生に声をかけてサークルに連れていき、実はそれが統一教会系のサークルだった、なんてことがあるそうです。私も一人で寂しそうにしている学生だったと思いますが、一人が苦ではないのと、「団体」というものに対する警戒感が強いので、そういう手口に乗らなかったのかな、と思います。 

 

 近ごろは「原理研究会」といわず「CARP」というらしいですね。そんな名前であればボランティア団体かなんかだと思う人も多いでしょうが、私はボランティアにも興味がないので、引っかからないでしょう。 

 

 それでも、実は以前の職場で、2回ほど、職場の同僚に「手かざし教」の勧誘を受けたことがあります。一度は本を渡されて読んでもらいたいといわれました。表紙や目次を見ただけでとても読む気にならない本で、こんなものを信じているのだろうか、と不思議でした。まだ私が若い時で、勧誘したのも同世代の人でしたが、親の代から入っているのか、と聞いたら本人が自分の意志で入ったそうでびっくりしました。

 

 もう一度は、やはりへこんで鬱気味の時に、別の職場の同僚から、別室に呼ばれて、このときは「手かざし」を受けました。「教会へ行くか?」といわれたのですが、お断りしました。私は神仏全面否定論者ではありませんし、もしかしたら「手かざし」そのものには現代科学で解明できていない「気」とかの類の何かがあるのかもしれない、とは思ったのですが、それを宗教団体化してその一員になるのは私にはありえないことでした。

 

   今の職場にも、きっと何かの宗教に入っている人はいるのだろうな、と思うのですが、そういう話題になりませんので誰がどこの信者か知りません。でも、そういう人と共存して日々仕事をしているのだろうな、とは思っています。