写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

96  統一教会と保守論客

    安倍元首相暗殺事件以降、(旧)統一教会と政治の関係がクローズアップされ、私もあれこれ書いている日々です。私はテレビを見なくなって久しいですが、統一教会のことを扱うと視聴率が高いそうです。ネットでもあれやこれやと記事や論評が出ています。

 

 私がこのところ不思議に思っているのが、「保守派」といわれる論客のみなさんのことです。安倍氏の死について、功績をたたえ、嘆き悲しんでいるのですが、銃撃の原因となった統一教会への怒り、という論調で書かれている記事を見かけない、ということです。

 

 というのは、統一教会の実態として、日本を金づるとみなし、多額の資金を韓国に送っている、とされ、それが日本国内での霊感商法や多額の献金につながっているのだ、という話が出てきています。あるいは、どこまで本当か知りませんが、文鮮明氏の前で「天皇陛下」に扮した統一教会の日本支部の幹部がひざまづく儀式をやっていた、という話が出ています。後者は事実なのかまだよくわかりませんが、こうした話に対し、保守論客の皆さんは私の知る限り、沈黙を保っています。

 

 ナショナリストである保守論客の方々は、これを見て怒らないのか、と思います。こうした報道が事実なら反日」的で日本をバカにした行為だと思いますし、あやふやな話なら少なくとも真相究明を主張し、事実なら反日的な統一教会との縁を切るべき、と主張してもよさそうなものですが、私の読んだ限りでは「野党の攻撃材料にされている」「もういいのではないか」「統一教会とは関係ない」というたぐいの論評ばかりでした。

 

 ナショナリストであれば怒りそうな案件が明るみに出ているのに、なぜ避けよう、鎮静化させようとするのか、「保守派」は日本よりも自民党を擁護し、反共であればそれでいいのか、とこちらが疑いたくなってしまいます

 

 もっと言うと、これらの保守論客は、もしかしたら政治家以上に統一教会ズブズブの関係にあるのではないか、と疑ってしまうのです。

 

 かなり以前ですが、保守の論客であった故渡部昇一氏が統一教会系とされる「世界日報」の広告に出ていたのを見かけたことがあります。私は保守系の雑誌など、メディアを購読していませんが、こういうところに資金が出されていたり、寄稿や講演などで収入を得たり、という関係があった人もいたのではないか、と疑ってしまうのです。

 

 それならそれで、「だまされていた」という主旨の記事を書けばいいのですが、今のところそういうことを書いた保守論客も見かけません。

 

 統一教会を擁護する立場ならそれを書けばいいと思いますが、そういう論評も見かけません。

 

 保守論客の皆さんはこの問題について立場を明確にしてほしいと思いますね。