先日テレビを久しぶりに見たのですが、ローカル番組で地元の食堂を紹介していました。テレビを見るのは久しぶりでした。
たまたまその日の昼に行った食堂が紹介されていました。店主は82歳だそうです。この店、昼時はいつも混んでいいます。よそで長い間店をやっていたそうなのですが、私が今の住所に引っ越してきたあとに開店しました。おそらく余生のつもりでやっているのでしょう。
いつまで持つのかわからず、おそらく長期にわたってはできないと思っているのでしょうから、間借りの小さな店ですが、安くて味がよいのでかなり繁盛しています。
この番組で紹介されていた82歳の人は毎日4時起きで仕込みを始めるそうです。ある意味仕事が生きがいになっているのでしょう。いまの70~80代は勤勉ですね。私のように怠惰ではありません。
私のように仕事を早く辞めたい、早期退職したい、と思っている者にとっては、生涯現役でいたいと思わせられる仕事があるのはうらやましいです。
この店、カツ丼が名物で、安いのです。650円です。この辺の食堂も明らかに高齢者がやっている店が多く、商売っ気は薄くて安くおいしいのですが、繁盛していても年齢的に長持ちはしないのかな、と思ってしまいます。
近頃飲食店は高齢者と外国人の経営が多いと感じています。私がよく行く店は3店が高齢者、2店が外国人の経営です。ただ、外国人の店はすぐなくなったりするケースが多いです。フランス系の人がやっていた「トロピカルフレンチ」の店は1年ほどでなくなりましたし、ネパールカレーの店もなくなりました。
もう一つよく行く食堂も、勤務先を定年になったあと、店を開いたようです。
昔から店をやってきたり、「第二の人生」でやっている高齢者の店は、あまりもうけを追求しなくてもよいので、安くておいしく繁盛するのですが、これが新規参入の妨げになっている、という記事を読んだことがありました。若い人が借金をして店を開くと、価格をそう安くするわけにもいかず、昔からやっている店に価格面で太刀打ちできないのだそうです。ですから客にとってはいい店なのですが、業界全体にとっては必ずしもいいことではないそうですね。
こういう高齢者の店の存在が外食の値段のデフレの原因になっている、とのことでした。近頃インフレ気味で、これらの店も値上げし始めていますが、実際はどうなのでしょうか?