喉が痛くなっている間、といってもまだイガイガが少し残っているのですが、浅田飴のお世話になりました。昨日の記事で書いたように、近所のスーパーの薬売り場で「浅田飴」の「クール」を買ったのです。
なめている間は明治漢方の大家、浅田宗伯先生処方の効果があるのか、それとも気のせいかわかりませんが、喉が多少楽になります。この飴、明治時代そのままの処方なのですかね?いまどき明治時代の処方に効果があるのか、疑問を感じつつ、それでも喉がかなり痛いので一日中なめていました。
そこで買い直しに出かけたのですが、体調が悪いくせに欲が出て、「浅田飴の他の味が買いたい」という思いがムクムクと湧いてきたのです。ですが、店頭にあったのは「浅田飴せき止め」のオレンジ味だけ。本来の「浅田飴」には「クール」の他に、「ニッキ」と「パッション」という味があったはずです。
とりあえずそのオレンジ味の「せき止め」を買ってなめていたのですが、これも1日でなくなってしまいました。
そうなると、今度こそ、「ニッキ」と「パッション」を買いたくなります。「ニッキ」はそれこそ幼稚園か小学校の頃に一度なめたことがある気がしますが、甘ったるいだけだったという印象があります。それ以後、私の好みはずっと「クール」でした。ですから、風邪を引くたび「クール」の方を購入していたのです。
さて、多少は元気になったものの、まだ喉が痛いですから、今度は病み上がりの身(?)を押して帰りのバスを途中で降り、「サツドラ」に行ってきました。うちの近くには大型ドラッグストアがないのですね。
さて、わざわざ浅田飴を求めてドラッグストアを訪ねていったのですから、ないと困ります。早速喉の薬コーナーへ。おっ、浅田飴が2種類あります。クールの青い缶ともう一つ、赤茶色っぽい缶はどっちだろう、と思ったら、意外にも「パッション」の方でした。残念ながら「ニッキ」はおいてありませんでした。
ということで、「パッション」とせっかくなので「クール」を一缶ずつ購入。家に帰って早速開けてみました。粒はかなり鮮やかな赤色、というか、濃いピンク色ですかね。「パッション」とは、「パッションフルーツ」のことだというので、フルーティな味なのか、と思っていたのですが、なめてみると期待を裏切り、あまりフルーティではありません。これなら先日買った「せき止め」のオレンジ味の方がよほどフルーティです。むしろ、「クール」のハッカ味に果物風味を少しつけたくらいかな、というイメージでした。まずくはなく、おいしいと言っていいのですが、何とも表現しがたいビミョーな味です。
それでも喉が痛いときはなめるのが癖になりますから、なめ続けています。「パッション」新発売当初のCMを思い出して、youtubeで見てみたのですが、仙道敦子が逃げ回るという、鮮烈なCM、30数年後に購買行動に結びついたのです。改めてCMの効果って面白いな、と思います。
多分浅田飴は「クール」が一番人気、次が「パッション」、多分一番古くからある「ニッキ」は片隅に追いやられて、というより店頭から消えてしまっているようです。
こうなると次は「ニッキ」が欲しくなります。ネット通販ならすぐ買えますが、浅田飴一個ごときをわざわざ通販で買う気にはなれません。元気になったら、もう少しドラッグストアを探してみたいと思います。あちこちを探す元気が出る頃には、必要なくなっている気もしないではないのですが。