写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

32  2022年、今年も紅白の感想<その2>

    昨日から紅白の感想を綴っています。長くなったので2回に分けました。では続き。

 

 この辺(38番目)から特別企画が多くなります。加山雄三が出てきました。85歳で最後のステージなのだとか。少し前、「年忘れにっぽんの歌」にも出てきて、同じ「海、その愛」を歌ったので興ざめかな、と思ったのですが、やはり紅白、特別な舞台なんだな、と思わせられました。もちろん、引退披露ですからかなり衰えています。ですが気合いの入り方が違っているように思いました。ずっと直立で歌っていたのですが、途中興に乗って歩き出すと、よろけたのか、歌詞が途切れました。やはりもう限界なのだな、と感じされられ、それでも歌いきって、渾身の思いを込めて歌ったけど、もう歌えない、という、ある意味、引退披露にふさわしいステージでした。

 

 篠原涼子は自分の世代とはやや違っていますし、感慨に乏しいのですが、小室哲哉が後ろでピアノを弾いていて、おやっと思いました。

 

 星野源はスタジオで歌っていましたが、最近はこういう人も多いですね。歌は別に悪くないのですが、個人的には紅白にはイマイチ合わない歌かな、とも思いました。

 

 氷川きよしは休業前最後のステージ。キンキラキンの衣装を着ています。数年前から「どうなっちゃったんだ」と思っていましたが、本当は昔からこれがやりたかったのでしょう。今後、YOSHIKIを目指すのか美川憲一を目指すのか、と思わせられます。

 

 最近紅白の常連化しつつあるユーミンですが、自分の世代からすると、紅白に出ることには違和感を感じます。「ニューミュージック」って紅白的なものに対するカウンターカルチャー的側面がありましたから。この人に限りませんが、紅白って昔はアイドル&歌謡曲&演歌で、ニューミュージック系は紅白(というかテレビそのもの)には出ないか、テレビで出ている人でもこの系統の人が紅白に出るとちょっと違和感がありました。

 

 本人とAI荒井由実のコラボという触れ込みでしたが、声だけはどちらがどちらかわかりませんでした。以前、「AI美空ひばり」の時にも感じましたが、声はあまり違和感がありませんが、画像はまだちょっとぎこちないですね。美空ひばりの時よりは進歩したようにも思いましたが。「卒業写真」を聞いていると、最近声の衰えがひどい、という話でしたが、まだ大丈夫そうだな、と感じました。

 

 Kinki Kidsは久しぶりに見ましたが、光一君はもういい年(40過ぎ?)でしょうが、依然としてイケメンで王子様感がありますね。自分がそうでないので、イケメンはいいな、と思います。

 

 安全地帯。以前、年齢・性別・その他全く違う2人の知人が異口同音に「玉置浩二は日本でいちばん歌がうまい」と言っていたので、どんなものか、と思ってみていました。うまいですが、私は特に思い入れがないせいか、そこまでかなあ、というのが正直な感想。

 

 石川さゆり。いまや数少ない紅白らしい歌手です。昭和の紅白の生き残りとして大物感が出てきました。ただ、今回の「天城越え」の演奏は凝りすぎて歌と今ひとつ合ってないように思いました。

 

 桑田佳祐佐野元春世良公則・Char・野口五郎のコラボですが、事前収録だと知っていたので残念、という感じ。見ている分には悪くないのですが。佐野元春はテレビで見たことがなかったのでいちばんのサプライズですが、おじいさんになっていましたね。事前収録とはいえ、この人よく出たな、と思っていたのですが、やはり、というか、前半の加山雄三の歌を歌う場面には参加していませんでしたね。こういう企画には乗りにくい、ということでしょうか?

 

 後半は「時代遅れのRock'n Roll Band」という歌を歌っていましたが、やはりアイドル出身の野口五郎の甘い声質は他の人たちとちょっと違います。

 

 トリと大トリはMISIA福山雅治でしたが、正直なところ、特別企画の連続の後に出てきて、霞んでしまった感じでした。むしろ、11時45分で終わるのに、40分頃まで福山雅治が歌っていて、ちゃんと結果発表するのか、近頃、紅白を分けない特別企画が多くなり、歌合戦的色彩が薄れているので、もしかしたらサプライズで「結果発表しません」とでもやるのか、とハラハラしたのですが、歌い終わった後、今年は先に「蛍の光」を歌って、それからちゃんと結果発表をしました。5分ほどでできるのですね。

 

 司会者は、橋本環奈という人、あまり知らなかったのですが、評判いいですね。女性司会者は近頃知らない人ばかりです。正直印象に残らなかったのですが、これといった失敗もなく、そつなくつとめあげたので、かえって印象が薄かったのかもしれないです。大泉洋は北海道ゆかりの人ですから以前から知っていますが、「ブラボー」が決めゼリフ(?)になりつつありますね。

 

 ということで、延々と書いた割にはたいした内容ではありませんが、紅白の感想でした。