写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

76  「天津飯」を考察する

 私は一つのものに凝る性癖があり、あるものを食べて気に入ると、連日食べてしまう、という傾向があるのです。ということで、このところ、天津飯」にハマっているのです。最近やたらにこの「天津飯」を食べる機会が多いのですね。

 

 もちろん、一から作るわけではありません。市販の「かに玉の素」を買ってきて、玉子を溶いて入れ、フライパンでかに玉を作り、別添のあんかけを作り、ご飯の上にまずかに玉、つづいてあんをかけ、紅生姜を載せていただく、ただそれだけのことです。

 

 この「天津飯」中華料理の定番、ということになっていますが、実は名前についている「天津」はもちろん、中国ではこのような料理はないらしいですね。中国のかに玉は「芙蓉蟹」(フーヨーハイ)というのですが、これはネットで調べたところ、中国南部の広東料理らしいです。これをご飯に載せたのが「天津飯」ですが、何で中国北部の「天津」の地名がついているのか、名前の由来に定説はないようです。でもネットで名前の由来を研究している論文を見かけました。

 

 天津飯の餡は甘酢餡か、ケチャップ餡か、で議論もあるようですね。私が買ってきたかに玉の素は甘酢餡でしたし、街で食べる場合も甘酢餡です。でも東京近辺にはケチャップ餡の店があるそうです。そういえば、大昔、一度だけだと思いますが、ケチャップ餡の天津飯を食べた記憶があるような…。でも違和感を感じたように思います。

 

 トマトケチャップと玉子とご飯、というと、「オムライス」を思い出します。ああ、もしかして天津飯って「中華風オムライス」なのかも、という思いに至ります。オムライスも日本発祥の洋食ですからね。オムレツは海外にあるのにこれをご飯に載せて日本独特の料理ができた、という点ではオムライスと天津飯は非常に似ています。

 

 そういえば、たまに「町中華」でオムライスを出す店がありますよね。オムライスは中華の作り方と共通する点があるので中華料理店メニューのラインナップに加えやすいのかもしれません。ちょっと邪道だな、と思わないでもないのですが。

 

 まああれこれ書き連ねましたが、「考察」と言うほどでもなく、名前倒れになってしまいました。天津飯を食べた後に書いた記事ですが、作った量が多く、ちょっと食べすぎかも、と思いつつキーを打っています。