昨日はいつのまにか「エスカップ」の発売元が変わっていた、という記事を書いたのですが、こういうケース、最近多いですね。いつの間にか製造発売元が変わっていた、というケース。
ブランド力がある商品の場合は製造発売元が変わっても生き続けるケースが多いですが、微妙に味が変わったり、販路が変わったりするケースもあります。
私が愛用していたものである場合、時々こういう商品をブログで取り上げることがあるわけです。以前書いた金沢の「ビーバー」という菓子は製造発売元が変わってから、こちら北海道でも札幌のデパートで手に入るようになり、時々食べています。
ところがそうでないケースもあります。
実は私、昔、山口県の宇部というところに住んでいました。工業都市ですから、あまり名産品の多い街ではありません。そんな中で「宇部かまぼこ」というのがあり、これは「焼き抜きかまぼこ」という山口県独自の製法で作っているそうで、独特の弾力性があり、私のお気に入りでした。
山口県の食品など、北海道ではほぼお目にかかれませんが、ここの「蒲さし」という製品は、北海道に来てからも、かつての「サティ」や、「イトーヨーカドー」、さらに「三越」と、断続的ながら入手出来る店があり、見つけたときは買っていました。
ところが、ここしばらく「三越」の店頭から消えてしまっていたのです。わざわざ山口県から持ってきても、私が懐かしんで買うくらいで、あまり売れないのかなあ、といぶかしく思っていました。
三越に聞いてみようかなあ、と思っていたのですが、ネットで検索すると、この会社、どうも経営不振だったらしく、事業譲渡して、今年の3月に「ニッスイ北九州宇部工場」となったそうです。それで北海道まで持ってこなくなったのかなあ、と思いました。
まあ、倒産せずにかまぼこのブランドとしては残ったのはよかったのですが、これからは北海道では入手しにくくなるかもしれないですね。多少ひいき目が混ざっているとは言え、味や歯ごたえはいいので、大手企業に事業譲渡されたのですから、そのうち再び北海道まで販路を拡大してほしいものですが、地元ブランドとして細々と生き残ることになる可能性もありますね。通信販売では買えるようですが、わざわざ蒲鉾を通販で、というのもビミョーだなあ、と思うし、今後どうなることやらです。