よくリンクが切れるので、youtube動画の感想は最近は書かないようにしていたのですが、ネタ切れなのもありますし、久しぶりに歌の記事を書こうと思います。
今回取り上げるのは「ヤマタカ味噌」の昔のCM動画です。この「ヤマタカ味噌」、この動画を見るまでは知りませんでした。偶然「おすすめ」に出てきたようです。信州味噌のメーカーなんだとか。どうも販路が首都圏や大都市圏あたりのようで、私が住んでいた西日本や北海道では売っていないのか、買ったことはもちろん、売っているのを見たことすらないように思います。
そんな味噌なのですが、いったい何でひと記事書こうかと思ったのか、というと、おそらく１９６０年代後半か、１９７０年前後のものと思われるCM動画が興味深かったのです。
典型的な高度成長期のCMで、スーパーで専業主婦らしき母親と子供、それに父親が出てくるバージョンもあるのですが、スーパーで味噌を買って食べる、という動画。当時は何の変哲もないCMだったのでしょうが、今見ると、使われているCMソングが１９７０年前後的に特有の雰囲気なのですね。
これ、音楽の素養がないのでうまく表現出来ませんが、特に最初に出てくる管楽器の旋律が、私の幼児期にドラマ主題歌など、例えば「おくさまは１８歳」などで、よく使われていたパターンです。
その後、１９７０年代半ば、ちょうど石油ショックで高度経済成長が止まった頃に、こうした雰囲気の曲が途絶えてしまったものです。ですから幼児期のかすかな記憶にすり込まれていて、小学生になった頃には消えていました。そのため、「幼児期の幻」のごとくなっていたメロディーなのです。
それがyoutube時代になって、幻だったのがよみがえり、１９７０年前後に特有のメロディー、あるいはアレンジだった、ということがわかりました。このパターンの音楽を聴くと、自分の幼児期と日本の高度経済成長期を想起させるメロディーになっています。
もう５０年以上も経ってしまいましたが、今、聴いてもほんわかしたポップ感があって、明るい時代だったんだな、ということを感じさせられます。
（1:16あたりからの動画です）
