正直なところ、私はスポーツへの関心は薄く、パリオリンピックも開会式はしっかり見ましたが、競技そのものは全く見ていません。
まあ、これまた正直なところ、オリンピックの競技って比較的「見るスポーツ」としてま魅力が薄い競技が多いですね。最近はそれも意識して、見ても面白い競技を入れているようですが、それがまたオリンピックの肥大化につながって批判されているわけです。
いつも不思議に思うのは、相撲が興行として成立していて、やる人はほとんどいないのに今でも人気スポ-ツ(?)のひとつになっているのに対し、柔道はやる人は多いのに、見る人は少ない、というスポーツ(これまた?)になっていることです。見なくても誤審や不可解な判定が多いようで、それはネットニュースで報道されるので見かけることになります。柔道って、「見にくい」競技なのかもしれません。
さて、もう一つ気になったのは、ボクシングだったか、性別適格性検査で不合格となっていた人が女性として出場して問題になっている、ということです。当初「トランスジェンダー」だと言うことでしたが、違っていたようですね。
昔、大学の教養の生物学だったかで「XXY」の染色体を持つ人がいる、という話を聞いたことがあります。この人がそうなのか、確信の持てる報道をまだ見ていませんが、そのあたりなのでしょう。
こういうスポーツ選手は昔からいたようで、どこかで読んだことがあります。かなり以前、今、調べたら1954年のことだったようですが、堤妙子という女性陸上選手が実は男性で、その後男性になった、ということがあったそうです。外見からは女性なのに、下腹部に男性にしかない症状があった、ということです。
こういう人をどう扱うべきなのか、まあ一般的性転換者、トランスジェンダーの人も含めて、スポーツをやるな、というわけにもいきません。それは人権侵害でしょうからね。特に男性から女性に性転換した人が、女性の中でスポーツをやりたいのか、その気持ちはちょっと正直理解出来ない部分がありますが、そういう人もいるのでしょうか。
こういう人をどう扱えばいいのか、以前にも考えたことがありますが、なかなか難しい問題です。
結局、問題は、男性なのか女性なのか微妙な人を、女性競技に交えるべきか、ということですね。女性の中にこういう人が入ると、圧倒的に有利になる、あるいは格闘技やコンタクトスポ-ツでは危険ですらある、というわけです。逆が問題化することはまずあり得ないわけです。
ということで、私なりの結論としては、「男性」のカテゴリーを「性別不問」分野にして、トランスジェンダーも染色体「XXY」の人も、こちらでやってもらうしかないのではないか、と思います。
水泳に「自由形」があります。平泳ぎでもいいのでしょうが、実際にはみんなクロールで泳ぎますよね。クロールが一番速いからそうなるのでしょう。そして、それとは別に「平泳ぎ」限定の種目があるわけです。「平泳ぎ」限定の競技があることで、平泳ぎ専門の選手を不利に扱わないように保護している、ともみなすことができます。
これと同じ理屈で、男性分野を「性別不問」、ということにするしかないと思います。「性別不問」分野は、男から女、女から男、双方のトランスジェンダーやXXYの人も、さらに一般の女性も参加していい、ということにして、女性分野は「生物学的に純粋な女性に限る」とするしかないように思います。実際に純粋の女性が「性別不問」分野に出場することは考えにくいですが。
XXYの人などは不利になるかもしれませんが、男性の中でも私のように運動音痴でスポーツの世界で頭角を現すというのは考えられない人間もいるのですから、そこは仕方ないと思ってもらうしかないと思います。
この問題について、皆さんはどう思いますか?私の頭でこうするしかない、と思ったのですが、もっといいアイディアがあったら教えてください。