私の家の近所には2軒スーパーがあります。一つは全国チェーンの大型スーパー、もうひとつは地元資本の小型スーパーです。
ところが大型スーパーの方が、北海道から撤退することになりました。ということでいったん閉店になります。
別のスーパーが引き継ぐことになってはいるのですが、すぐ引き継がれるのかと思ったら、いつ引き継がれるのか、なかなか発表されませんでした。職場関係者の情報ではすぐに引き継ぎされるわけではなく、数ヶ月休業し、改装してから再オープンするのだ、という話です。しばらくの間とは言え、閉店されると困るなあ、と思っていました。
そして、その後発表があり、やはり数ヶ月間空白期間ができる、ということでした。
一方、地元にもうひとつある小型スーパーですが、規模も田舎に住んでいた時のスーパーよりも小さいくらいで、品物の仕入れも偏っていて、欲しいものが売っていないというケースが多いのです。また、価格は、安いのですが量が多すぎたりします。キャベツは1玉売り、大根も1本売りしかありませんし。
小型スーパーの方は価格は同じでも量を多くして売る、という安売り戦略で、私のようなひとり者には不便なことが多く、これまでは2軒のうち、圧倒的に大型スーパーの方に行くことが多かったのです。
私は車がありませんので、それなら電車で鉄道の沿線にあるスーパーに行くかなあ、と思っていたのですが、2つの大型チェーンの北海道からの撤退が重なり、思うようにはいかないようです。
先日、仕事で遅くなり、職場前からバスに乗って帰れなかったので、少し歩いて職場の近くにある別の大型スーパーで買い物しました。しばらくここを頼る可能性もありますし、違うチェーン店の品揃えなど慣れたほうがいいかな、と思って利用してみたのです。そしてこの店の前からバスに乗って帰ったのですが、バス時間を気にしながら買い物をするのはどうもよくないですね。
これから数ヶ月、食料品は小型スーパーでしのいで、日用品や足りないものは、たまに職場近くの大型スーパーに寄るしかないかなあ、と思っています。でも冬場にまでかかるようで、不安ですね。
都市部なので、スーパーはあちこちにあるのでしょうが、車がないので、これぐらいのスーパーにしか行けないのです。短期間ですが、こういうことになると、やはり都市部でも車がないと困ってしまうな、と思います。
都市部で便利なところに住んでいるのに、短期間とはいえ、「買い物難民」になるとは思っていませんでした。総合スーパーは苦境にあると言われ、イオンの一人勝ちというか、寡占化が進んでいるようです。
西日本には「ゆめタウン」というのがあるということですが、この調子では、東日本はイオンばかりになってしまいます。
今回のような一時休業ならともかく、完全撤退ということになると本当に買い物難民化します。私も今後、転勤で地方都市や田舎にまた住む可能性がありますが、地方都市は中心部が壊滅状態のところが増えてきており、中心部に住んでも車がないと買い物難民になりかねない街が結構あるようです。
かつて隆盛を誇ったGMSといわれる大型の総合スーパーも、撤退が相次いでいます。老後は駅前に大型スーパーがある街に住もう、と思っていたのですが、これではせっかくいい街を見つけても、いつ撤退されるかわかりませんね。
高齢化を見据えて駅前や中心街にもっと総合スーパーを残してもいいように思いますが、まだクルマ社会なのか、郊外店ばかりになってしまい、車なし人間にとっては不便この方ないです。
また先行き暗いな、と思わせられる出来事でした。