写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

14  2日目午後 北陸新幹線かがやき号グランクラス<その2>(2024年8月11日)

 北陸新幹線「かがやき533号」のグランクラスに乗っています。

 

 ご存じない方のために一応、グランクラス」について書いておきますと、東北・上越北陸新幹線に連結されている最上級クラスで、グリーン車より上、飛行機ではビジネスクラスの上のファーストクラス相当でしょうか。新幹線の普通車は2-3列シートですが、グリーン車になると2-2列シート、これがグランクラスになると1-2列シートになります。そのひとり席を庶民が一世一代の覚悟で乗っているのです。その後また乗る羽目になったので、ちょっと大げさですが。普通車より1万5千円ぐらい高いようです。

 

 さて、空いている席も大宮で埋まり、定員18人とのことですが、満席です。私はせっかくなので東京駅まで戻って乗りましたが、大宮を出ると先ほどまで見物していた鉄道博物館が見えました。

 

 飲み放題なのでおかわりをもらいます。信州のりんごジュース。普通のものより美味しく感じます。高級なのでしょう。天気はよく晴れています。高崎駅は通過、上越新幹線が分かれるのが見えました。ただ、速すぎて各駅の駅名標は見えません。

 

 すでに日本酒とジュースを飲んだのですが、「まだもらえますか?」と聞いて、また日本酒を一瓶もらいます。一本目と同じ「九頭龍」というお酒。

 

 長いトンネルを抜け、軽井沢を過ぎたあたりで、東京駅で買ってきた紙容器の峠の釜めしを食べます。あんず、鶏肉、ゴボウなどが入っています。漬物とワサビ漬けは別容器に入っていました。30数年前、横川駅で買いそびれて以来、30数年ぶりに宿願を果たしましたが、軽食も食べた後で、お菓子を食べたり飲み物も飲んでいますので、食べ過ぎです。

 

 長野駅に停まりますが、さすがにグランクラス客で乗降する人はいません。長野を過ぎたらまたトンネルばかりになります。日本酒を小瓶とはいえ二瓶飲んでしまったので、車内とはいえ、昼からけっこう酔ってしまい、ポワーンとして、失敗した、と思ってしまいます。

 

 でも新幹線なので揺れませんし、ひとり用のゆったりとした白いソファーのような座席で、リクライニングも倒していますので、酔いに任せます

 

 これがディーゼル特急の「北斗」の普通車あたりだと、そうもいかず、以前、夜に日本酒を飲みながら乗車したら気分が悪くなり、車内で日本酒など飲むものじゃないな、と思ったことがありました。

 

 日本海が見えたと思ったら糸魚川でした。また長いトンネルを出たら富山県。富山に停まり、新高岡を通過後、アテンダントのお姉さんの挨拶がありました。いよいよグランクラスの旅も終わり、また庶民に転落です。

 

 全体を通して、景色の方は予想していたものの、見所は少ないように思います。17時23分終着金沢駅に着きました。