14時12分猿丸神社前からバスに乗り、香林坊で乗り換え、つつじヶ丘行きのバスで寺町二丁目につきました。子供の頃、同じクラスだった女の子の実家だった鮮魚店がまだありました。閉まっていましたが。
このころ15時でしたが、ここに来たのは「戸水屋」という古い和菓子屋を訪れるためです。店は寺町の表通りに面していますが、古い趣のある町家です。和菓子屋はこうでなくてはいけません。味も大事ですが、先ほどの鮴といい、古い店をそのまま守っている店には興味が湧くものです。ここも多分30数年前、散歩で見つけ、そのときは買わずじまいで、ネット時代になってどういう店か知ったので訪れたくなった、という次第でした。
店頭には葛饅頭が一つしか置いていません。170円だとか。白衣のおじさんが出てきて「これが最後の一つですか?」と聞くと「奥にある」とのこと。正直、愛想はイマイチな人です。いい言い方をすれば「職人気質」ということになるのでしょうが。2つ買うことにしてしばらく待つと、奥から持ってきました。まあ小声ですが「ありがとうございました」と普通に接客。饅頭は暖かいようでした。愛想はよくなかったのですが、和菓子店はやはり古い店に限りますね。
ホテルに戻った後、葛饅頭を食べたのですが、甘すぎずプルプルしており、正直メチャウマです。特にこしあんが非常にうまいのです。品の良い味で大ヒット。葛も美味しい。おじさんの愛想悪さは帳消し。店では暖かかったらしいので、すぐ食べたらもっとおいしかったのでは、と思います。金沢の和菓子の水準の高さを思い知りました。