金沢の街を歩き回り、あれこれ用事をこなしたり、買い物をしたり、またややマイナーな博物館や記念館を見学しています。
さて、鈴木大拙館を出て、次の目的に向かいます。このあたり、本多町といって、古い武家屋敷風の家もあるのですが、だいぶ取り壊されて、駐車場になっています。
このあたりに遊学館高校という高校があります。その近くで自転車のおばあさんに、中心街の片町までどう行くか聞かれました。私は昔住んでいましたので、行き方はわかるのですが、金沢の街は道路が入り組んでいて、そのややこしいあたりで聞かれたため、口頭で説明するのが難しいのです。
行けなくはないですけど、と言いますが、具体的な道順を説明するのが難しいのです。このおばあさん、ここの高校を出たと言っていたので、地元民なのにわからないのだろうか、と思います。とりあえず表通りまでの道を手で示すと「迷わないかしら」といいながら行ってしまいました。
おそらくですが、この人、認知症の初期段階で、ずっと地元に住んでいたのに、時々道がわからなくなってしまったのでしょう。自分もいつかそうなるのかな、と思いますが、自転車に乗れる程度ですから、まだ初老、といった感じで、これぐらいで認知症になるのかなあ、と考えつつ、歩き始めました。