写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

43  5日目朝 南海汐見橋線(2024年8月14日)

   この日の一つ目の目的は、南海電車高野線、というか、実質的には汐見橋線なのですが、「都会のローカル線」として気になる存在であったこの電車に乗ることです。桜川駅から地下を歩いて、地上に出て南海電車の四角い箱のような汐見橋駅に行きます。

 

 ちょうど8:10発の電車が出ていくのが見えたところで、30分おきの発車ですから、8時40分まで待たなければいけません。汐見橋駅は、高速道路の橋げたの脇にあるのですが、まさに「都会のローカル線」という趣で、レトロな雰囲気。駅の壁に沿線案内図が描いてあります。もともと南海の駅舎にはよくこの手の沿線案内図が描かれていたのですが、この駅にもあったのでしょう。数年前にレトロ風の趣を残しつつ、新しい絵に書き換えられたようです。それ以外は全くの殺風景な駅でほとんど何もなく、古いコンクリート造りの駅舎はガランとしています。

 

 改札は自動改札機でした。ホームに出て30分近く待っていたのですが、誰もいませんし、妙にレトロ感というか、趣のあるホームで、ベンチもレトロ。退屈しません。ここで足の靴擦れの絆創膏を貼り替えたのですが、そんなことをしても平気な雰囲気です。

 

 汐見橋発8時40分、南海高野線汐見橋線)料金は難波まで遠回りで行きますから290円です。電車は意外にも新型で、端にクロスシートの部分があり、そこに座ります。二両連結でした。数人の客しか乗っていませんが、中にヘルプマークをつけた知的障害とおぼしき女の子が乗っていて、独特の動きをしています。

 

 沿線風景は大阪の下町やちょっとした工場地帯らしく、昨日のおおさか東線野江付近を散策したときにも思いましたが、このあたり再開発出来ないのかな、と思います。以前、この線の木津川駅付近がゴミだらけですさまじいことになっている、という動画を見ましたが、今回電車から見た限りではそこまで荒れ果てた雰囲気ではありませんでした。ただ、全体的に下町風のゴチャゴチャした風景です。まあ、北海道から来た人間にはこれが面白いのですが。

 

 最後の部分は高架線になり、岸里玉出駅に8:49に着きます。9:02に普通電車に乗り換え、9時8分難波駅に到着します。そこから近鉄大阪難波駅まで行きますが、慣れていないのでちょっととまどってしまいました。