写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

60  博多駅で買った「松浦漬」を実食

 博多駅で「鶏卵素麺」と一緒に、「松浦漬」を買いました。ここで帰宅後食べてみた感想を書きます。

 

 この「松浦漬」、佐賀の呼子の名産で、鯨の上顎の軟骨らしいのですが、「蕪骨」というものを酒粕に漬けたもの、だということです。

 

 昔山口にいた頃、福岡のラジオ放送をよく聞いていたのですが、CMがよく流れていました。あれは何だったのだろう、ということで、気になり、20年ほど前に唐津にいったとき初めて買った覚えがあります。今回は約20年ぶり2回目の購入。こういう購買行動をするときいつも思いますが、CMの効果ってすごいですね。時間がたつほど懐かしくなって買いたくなるものです。

 

 缶詰のものがメジャーなのですが、今回の旅行であれこれ買いすぎてしまい、缶詰は断念。少量パック入りものを買いました。ところがこれが失敗で、缶詰と違って賞味期限が比較的短いのですね。

 

 ライバルに「玄海漬」というものもあり、並んで売られていましたが、こちらはCMを流していた覚えがありません。両方食べ比べてみても面白かったのですが、何しろあれこれ買いすぎていますから、これも断念します。

 

 パック入りを買ってしまったので、長持ちせず、早めに食べてしまうことにしました。

 

 開けて食べてみると、基本的に酒粕です。その中に鯨の蕪骨が入っているのでしょう。食感は「コリコリ」です。クラゲを酒粕に漬けたら似たような感じになるかもしれませんが、こちらは骨を薄く切ったものですから、プリプリ感はありません。「日本珍味五種の一」だそうですが、まさに珍味の類です。たくさん食べるものではなく、ちょっとずつご飯に添えて食べるものでしょう。酒の肴にもなるのかもしれませんが、酒粕漬けですから酒プラス酒になってしまいますね。

 

 鯨と言えば、漁が制限されていて、最近日本はIWCを脱退して商業捕鯨を再開したわけですが、鯨を入手しにくい時代でも売っていましたから、それなりの入手ルートがあったのでしょうかね。私は捕鯨反対運動に懐疑的ですから、こうしてこの「松浦漬」を買って食べているわけですが、ああいうヒステリックな自然保護運動、好きではありません。

 

 この「松浦漬」も長く続けてほしいものです。