昨年の夏に鹿児島で焼酎を飲んで以来、焼酎をよく飲むようになってしまいました。以前はほとんど酒を飲まなかったのに、連日焼酎を飲むようになってしまい、我ながら大酒飲みになってどうしたものか、と思っています。
昨夏の旅行では日本酒もおいしいと思ったのですが、日本酒をさほど飲むようにはなっていません。焼酎の場合、原料が各種あるので、それの飲み比べ、銘柄当てごっこが面白いのかもしれないです。私はコレクション癖があるので焼酎を9種類買って連日銘柄当てごっこをやっているのですね。
さて、飲み始めた頃に焼酎飲み比べ記事を書いたのですが、半年ぐらいたって、そのときとは多少違った感想を持つようになってきています。ということで、半年経過後の飲み比べの印象をまとめておきます。
まず、家にある焼酎ですが、①黒霧島（宮崎。芋焼酎黒麹）、②さつま白波（鹿児島・芋焼酎白麹、③喜界島（鹿児島県奄美・黒糖焼酎）、④白岳（熊本・米焼酎）、⑤雲海（宮崎・そば焼酎）、⑥いいちこ（大分・麦焼酎）、⑦久米島の久米仙（沖縄・泡盛）、⑧鏡月（韓国・甲類焼酎）、ここまでは昨年、飲み比べ記事を書きました。そしてそのあと、⑨喜多里（北海道・ジャガイモ焼酎）を買い足してみました。
で、冬場ですから連日お湯割りで飲むことが多くなっています。たまにテイスティング的にストレートで飲みますが、基本的に「お湯割り」の印象だと思っておいてください。
で、①の「黒霧島」と②の「さつま白波」ですが、やはり両方芋焼酎なので、甘い感じの独特の風味があり、他の焼酎と飲み比べると区別がつきますが、この2つを飲みくらべて区別をつけるのは結構難しいです。「黒霧島」がややすっきり、クリア、「さつま白波」がやや甘ったるく、マイルド、という感じですかね。
③の「喜界島」は芋焼酎と違った甘い香りがしますし、やや甘い感じだけど芋焼酎よりすっきり、という独特の風味がするので、これは区別がつきやすいです。
で、④の「白岳」、⑤の「雲海」、⑥の「いいちこ」ですが、この3種の区別をするのがなかなか難しいのです。やや日本酒寄りなのが「白岳」、爽やかさがあるのが「雲海」、まろやかですが個性が少ないのが「いいちこ」という認識ですが、実際に三種ならべてどれがどれか、区別がなかなかつかないのですね。区別がつくようになりたい、と思ってよく飲み比べるのですが、なかなか判断がつかないのです。
⑦の「久米島の久米仙」ですが、前回の飲み比べ記を書いたとき、「飲み比べでは埋没した感がある」と書きました。ですが、実はその後、この酒ははっきりと他の銘柄と区別がつくようになりました。アルコール度数が30度で他の焼酎より5度高いのと、同じ蒸留酒とはいえ、「焼酎」とは別扱いの「泡盛」という名前がついているせいでしょうか？コク、というのか、どっしりとしたまろやかさ、というのか、飲み口が他の焼酎とはずいぶん違う、と感じるようになりました。
⑧の「鏡月」ですが、お湯割りでは個性が出ません。甲類焼酎というのは何か混ぜ物をして飲む、というためのものなのかしら、と思いますが、それでも韓国あたりではストレートで飲む人が多いですよね。まあ「お湯割り」で飲むことはあまり想定されていないのかもしれないです。個性がないのが個性、といった感じで、飲み比べではわかりやすいですが、これこそ飲み比べで埋没しやすいですね。
⑨の「喜多里」という焼酎、この銘柄、昆布だとか、いろいろな原料の製品が何種類もあるのですが、さつまいもの焼酎がメジャーなので、じゃがいもの焼酎はどうだろう、と思い、「じゃがいも焼酎」を買ってみました。
ですが飲んでみると、青臭いというか、正直、独特のエグ味というか、苦みがあって正直、あまりおいしいとは思えませんでした。ただ、お湯割りにするとそういう印象は和らいで、ある種の爽やかさを感じる、と言えなくもないのですが、ストレートだとちょっとキツいかな、という感想です。ただこれは、ジャガイモが焼酎に向かないというより、まだ洗練されていないからではないか、と思います。
昔のさつまいもの芋焼酎もモワーッとした匂いがありましたが、今はあまりしません。今の芋焼酎はキズの部分を除いたりして嫌なにおいが出ないように工夫しているそうです。じゃがいもの焼酎も、製造過程を見直してみたら、もっとおいしくなるかな、という気がします。
ということで、飲み比べを始めて半年ぐらい経った時点での感想です。もっとマイナーな焼酎や高級な焼酎を飲んでみてもいいのかもしれませんが、今でも結構お金がかかっているのに、金銭的に泥沼にはまりそうな気がします。近頃飲みすぎかな、という気もしますし、あまり深みに入らない方がいいかな、と思ってしまいますね。
