ヴィエンチャン・カムサワート駅でタイ行きの列車を待っています。
5時半頃だったと思いますが、タイのウドンタニから列車がやってきました。乗っている人は少なかったです。5両編成で、2等寝台車、2等車、2等寝台車、3等車2両という編成。3等車に11・12号車との番号が振ってあります。この列車がバンコク行きの夜行列車になるのですが、できるだけ昼に乗りたいので、この日は国境のノンカイで降ります。
指定された3等車、11号車57番に乗ると固定クロスシートでしたが、前向きの窓側でした。進行方向右側で、ある意味いちばんいい席です。もっとも、日が暮れて暗くなってしまいます。
本来は18時25分発でしたが、4分遅れで18時29分に出発。出発直前に3人の女性と子供が私を囲むようにボックスシートに座ります。タイ行きの列車はこの列車と朝9時の列車しかなく、朝の列車に乗るとヴィエンチャン見物ができないので、結局夜の列車にしてしまいました。
夜なので外はあまり見えませんが、スマホの位置情報を見ながら外を眺めます。今日のハイライトは「タイ・ラオス友好橋」で、この橋は道路と鉄道の併用橋なのです。昔、日本でも名鉄の犬山橋や東急の二子橋がそうでした。犬山橋は列車で通過したことがありますが、その後分離されてしまい、今はこういう橋は日本にはありません。昼に鉄道で乗りたかったのですが、1日2本しかないので、仕方ありません。
併用軌道でメコン川を渡ります。暗いので川はよく見えませんが、メコン川自体は昨日のホテルから見えたのでよしとします。併用軌道の道路部分には明かりがついているので道路の真ん中に軌道が敷かれていることはわかります。そして真ん中あたりにタイとラオスの国旗があり、これが国境の印のようです。夜ですがそういうことはわかります。
ですが実際に乗ってみると、バスに乗って道路の真ん中に線路があるのを確認した方が良かったかもしれない、とも思いました。でも結局バスに乗っていたらやっぱり列車で渡りたかったと思うでしょう。オタ的にはバスと列車で2~3回行き来すれば一番いいのですが、時間もないし、何より国境の橋なので行ったり来たりすると何度も出入国を繰り返すことになり、怪しまれそうです。
この橋、併用橋ですが、列車が走るときは車を通行止めにします。通行止めにされた車が脇の道路に止まっていて、列車が通り過ぎるとゲートを開けようとするのが見えました。
この橋、2029年までには鉄道橋が別に建設されて、道路専用になるそうです。夜だったのは残念ですが、乗っておいてよかった、ということになるのでしょう。
定時18時55分のところ、59分ごろにタイのノンカイ駅に到着しました。