長い間ひとりで北海道に暮らしていると、なかには「どうなってしまったのだろう」と不思議に思うニュースがあります。それを感じたのは、このところの「プール授業減少」のニュースです。
私が子供の頃は、金沢だろうが岡山だろうが山口だろうが、どこでも6月20日ぐらいから9月初旬まで体育はプール授業でした。夏は暑くて運動場で跳んだりはねたりできないのだろう、と思っていましたし、夏休みに運動場で部活をやっている人は大変だなあ、と思っていました。
私は大変な運動音痴なのですが、なぜか水泳だけは人並み、というか、平均以下でしょうが、一応できたのです。どうも私の運動音痴は目から来るものも一因だったようで、あまり目が関係ない水泳は、平泳ぎの形は変だったようですが、クロールは一応できました。それで夏場の体育は比較的ですが、体育嫌いの私にしては抵抗感が少なかったのですね。
ところが北海道でひとりで過ごしていると、プール授業などに接する機会がないのです。そして何十年も過ぎ去ってしまいました。
どうもその間にプールの老朽化、教員の負担、水着姿への抵抗感、体育館の冷房化、夏場の気温の上昇、などという様々な要因があり、プール授業がなくなりつつあるのだとか。隔世の感ですね。
プールを直すお金がないのか、管理する教員がそんなに大変なのか(まあ水道の閉め忘れのニュースは時々聞きますね)、水着が嫌という生徒にそこまで配慮しないといけないのか、体育館の冷房化はどの程度進んでいるのか、夏はプールで涼むこともできないくらい内地の夏は暑いのか、と一つずつの要因の背景がよくわからないのですが、実際のところはどうなのでしょうね?
時代は変わったのかなあ、なんて思います。